家からできるだけ出たくない私と光合成がストレス発散の夫

実に良い天気だ。晴天である。太陽がのぼり、青い空が広がり、寒い風が吹き、雪が舞う。北海道の冬は寒い。私は北国産まれ北国育ちの生粋の雪人間だが、どうしても冬が嫌いだ。

というより、外に出るのが嫌いだ。できる限り歩きたくないし運動もしたくない。できることならずっと家にいたい。だからフリーランスになり在宅ワークをしながらなんとか稼いでいるのだが。

私にとって外にでることはかなりのオーバーワークだ。勇気がいる。「よし、外にでるぞ!外出するぞ!」コンビニに行くだけでこうなのだから、大変だ。

しかし、一方で私の旦那は外が大好きだ。アクティブな人ではないし、運動もしない。ただ、外を歩くことが好きらしい。太陽の下にでて散歩をすると、ストレスが発散されるのだとか。

毎日遅くまで働いている旦那の前職は、普及員だった。農家に農業の知識やら技術やらを教える職業らしい。普及員時代は毎日のように農家にいっては太陽の下あくせく働いていたようだ。

今は転職をし(ほぼ私のために)、会社にこもりきりの毎日。暇だった公務員時代よりは忙しい今のほうが楽しいらしいが、やはり太陽を恋しく思うこともあるようだ。

そんな時、彼は言う。「散歩しなきゃ」

「しなきゃ」という考えが全く理解できないが、彼にとって散歩は、しなければならない生活の一部のようだ。食べること、寝ること、そして散歩をすること。休みの日は必ず外に出てそこらへんを歩き、帰りにコンビニに寄っておかしを買う。たったそれだけで彼のストレスが消えていくのだから、太陽というのはすごいなと思う。

家を出るのが大嫌いな私も、旦那との散歩は好きだ。外を歩き、太陽の下に出て足を動かす。たったそれだけで案外、心が楽になることもある。

しかし、やはり私は家が大好きなので、誰かが連れ出してくれない限り外には出たくないと思ってしまうのだった。

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