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【読書メモ】神田房枝『知覚力を磨く』24


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神田房枝『知覚力を磨く』目次マインドマップ

読書メモ

第4章 何を観るか ― 絵画を観るように世界を観る方法

  • あなたの観察力を試してみよう

    • 30秒という平均鑑賞時間は、複雑なコンテンツを知覚するには短すぎる

    • 「知覚過程は努力を要する」(クリスチャン・フォン・エーレンフェルネス)
      →知覚には、時間をかけてジワジワ進んでいくケースもある

  • 「細部をじっくりと観る」では不十分 ― ホームズの17段の階段

    • 「細かく見ること」と「観察すること」は似て非なるもの

    • 「ボヘミアの醜聞」に出てくる「階段の数」
      →ホームズは、「17段」という特徴をとらえていることで、多様な解釈を生んでいる

    • 多様な解釈を引き出せるような眼のつけどころを観ることが、観察の真髄

  • 私たちの知覚力を奪う「敵」とは?

    • 認知バイアス(特に注意するものは、p.161参照)

    • 絵画観察の場合にも、認知バイアスが入らないようにする

      • 画題・画家名・制作年代・解説が書かれたラベルを外す

感想

観察するということは、「見るべきところを観る」と換言しても良さそうです。となると、「検索モード」とはどのように違うのか、を知りたいところです。(第5章で扱うテーマかもしれません)

美術館で絵画を観るときには、つい、絵画の横にある解説文を読んでしまいます。ときどき、絵画を観に行ったのか、解説文を読みに行ったのか、わからなくなるときがあります。解説文を読みに行っただけなのなら、図録を済むことなので、これでは美術館に行って実物の絵画を観る意味がありません。

美術館の方が解説文を作成するのも大変な労力だと思います。その労を鑑みつつも、いったん、解説を読むことは脇においておき、まずは絵画を観察することに専念したいと思います。

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