蒐められた古 - 江戸の日本学 - ギャラリートークレポート
橋本経亮の収集心
10月10日(日)14:00から、丸善・丸の内本店で、蒐められた古のギャラリートークに参加してきました。この展示では、慶應義塾大学の貴重資料(橋本経亮が蒐めた資料)が展示されていました。今回のギャラリートークでは、その資料について、慶應義塾大学の一戸渉准教授が解説してくださいました。
聴いてきて魅力的だったのは、橋本経亮という人物そのものです。その好奇心と収集心には目を見張るものがあります。塙保己一も群書類従の編纂時には橋本経亮の蒐集した資料をもとにしていたとのことです。
また、橋本経亮は辞職の仕方も非常識でした。京都で非蔵人という官職に就いていましたが、仕事を突然放り出してしまいます。結局、仕事を辞めさせてはもらえるのですが、蟄居させられてしまいました。息子が早世したため、再び官職に就くのですが、その2ヶ月後に亡くなってしまいます。
才能をお持ちの方は世間の常識にとらわれない生き方をするものだと、改めて感じました。
私の収集心
橋本経亮ほどではないですが、
そぞろ神の物につきて心を狂はせ、(『奥の細道』)
という感じで、さっそく、会場入り口で図録を3冊買ってしまいました。
そのあと、新宿の紀伊国屋書店にはしごです。
10月10日(日)は書物尽くしの日でした。
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