【読書メモ】細谷功『「具体⇔抽象」トレーニング』16
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第2章 具体と抽象とは何か?
全て同等の具体、優先順位をつける抽象
戦略的に考えられる重要な視点が「優先順位をつけること」であり、それを基にして「捨てること」
優先順位や重要性は、複数の事象を同時に見て関係性を見るからつけられる
具体と抽象の「2階建て」構造
具体と抽象の「2階建て」構造→図18を参照
本や書類の例
具体:個別の各文章や図、表など
抽象:個別の各文章や図、表などの関係性
SWOTなどのフレームワークも、この構造に該当する
インターネットの普及は、このような世界の多層構造をフラット化しつつある
断片的なネット記事は、抽象概念を扱う能力を確実に奪いとっていくことになる
感想
物事の重要性を考え優先順位をつけて捨てることは、言い換えれば、決断力だと思います。ただ、その決断力が、抽象化ができることだけに還元できるかというと、そうでもないと思います。やはり、「どれだけ決断することを経験してきたか」のほうが、影響が大きいのではないかと思います。
本が体系的で、ネット記事が断片的であることは間違ってはいないのですが、それならば、新聞記事も断片的な情報です。各記事に関連があり、構造化されているわけではありません。
本とネット記事の対比を、体系性・構造化の切り口から見るのも一つの観点ですが、内容の速報性という観点からみると、違った様相が見えてきます。新聞記事やネット記事は速報性が高いという特長をもつので、時間が勝負となる情報を知るには適した媒体です。(例えば、1年分の天気の予報を体系立てて知ったところで、多くの人にとって役に立たない)
そういうことで、「本がよくてネット記事がダメ」ということではなく、その媒体の特徴を知って利用することが大切なのだと思います。
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