【読書メモ】神田房枝『知覚力を磨く』17
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読書メモ
第3章 見えない世界を観る ― マインドアイの系譜
「知覚する脳」はコントロールできない ― 「見る」の弱点
インプットされた情報を既存の知識と融合し意味づけするプロセスは、本人が直接コントロールできない
p.106のドレス→知覚の差の証明
ブルー/ブラックに見える人(57%)
ホワイト/ゴールドに見える人(43%)
どういう色として知覚するかは、脳が勝手に決めてしまう
「①知識を増やす」「②他者の知覚を取り入れる」「③知覚の根拠を問う」は、間接的に脳に作用する方法
→「観察」の力を高めて意義はここにある観察は、眼と脳を同時に鍛えてくれる最高の方法
最新脳科学とプラトンが見抜いた「真実をとらえる眼」
マインドアイ:見えないものを脳で観る力
記憶力・問題解決力・空間的推論力などがマインドアイに関わる
観察眼を鋭くすれば「アイディアを観る眼」も磨かれる
プラトン『国家』に登場する「洞窟の比喩」
2種類の眼の存在
囚人たちが石壁に映っている影を見ている眼
現象を超越した真実をとらえる眼(=マインドアイ)
マインドアイは、自分を取り巻く状況を捉える
ごく僅かな視覚情報をもとにして、膨大にメンタルイメージを連作的に生み出す(→見えないものを観る)
観えるアイディアを脳内のフィルターにかけながら、より適切な解釈を探っていくことができる
感想
「知覚」はコントロールできないというか、自分がある事象をどのように「知覚」しているかを自覚することすら難しいのではないかと思いました。
「見る」というのも、感覚の受容と解釈のパートがあり、その感覚の受容の側をどうするか、というのが「観察」ということなのだと思います。「観察」により受容する情報量を増やすことが、「観察」ということなのだと思いました。
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