【読書メモ】波頭亮『成熟日本への進路』2
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読書メモ
I 二一世紀の日本の国家ヴィジョン
一 国家ヴィジョンの不在
基本方針と個別政策が相反しており矛盾していることが多々ある
→日本がどのような国になっていくかが、国民からは見えない
→その原因は、国家ヴィジョンが掲げられていないから(「何のための」がない)個別の政策の判断の基準となるのが国家ヴィジョン
どのよう政策にもメリットとデメリットがある
→政策がナアナアの落とし所になってしまったり、官僚OBが日本郵政のトップになったりする
→国民の失望を買ってしまうことが続いている
現在の日本が新しい国家ヴィジョンに差し替えるべきとき
日本国民は、90年以降、高度経済成長モデル型の政策手法を取る政権を一度も大きな支持を与えていない
感想
日本に国家ヴィジョンがないのは、「その場の空気」で決めてしまう傾向が抜けきれてないからかもしれないと思いました。
「まえがき」にあった日本人の傾向(弱者に冷たい、経済成長ばかりを求める)も、国家ヴィジョンが示されてないがゆえに、自分以外信じられなくなってしまったことが原因ではないかとも思いました。国は信じられないから、もう、自分で自分を救済するしかない、という感覚が、弱者に対する冷たさにつながっていると思います。
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