【読書メモ】丸山俊一『働く悩みは「経済学」で答えが見つかる』13
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第2章 アダム・スミス先生と社会善のユウウツ ― 倫理と経済編
倫理と資本主義の関係について、さらに難しくしている要素
そもそも、競争はどこから生じるのか?
→"虚栄心"(=他者から観察されること、同感と好意と明確な是認とをもって他人から注目されるの欲すること)が、自らの境遇を改善から生み出そうとする利益の内のかなりの部分を占めている
→現代は、虚栄心の競争が過剰に強まっていると言えるのではないか?経験論的な知のあり方だけではなく、原理的な理性による倫理の定義が必要なのではないか?(イマヌエル・カント)
流されやすい時代にこそ、普遍的な原理が必要
→市場社会でのルール:すべての人間は、心の迷いと欲望を抱えているものであり、これに関わるものは、すべて市場価値をもつ
→内的な価値である尊厳:ある者が目的をかなえようとするときに持つもの、尊厳にはすべての価格を超越した高い地位を認めなければならない自らの尊厳を損なうことはしないことが、資本主義における最低限の倫理
→尊厳は価格と比べて見積もることなど絶対できないから
倫理を巡る3つの視点
感情(ヒューム)
快楽・苦痛(ベンサム)
理性(カント)
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