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【読書メモ】シーナ・アイエンガー『THINK BIGGER 』26

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シーナ・アイエンガー『THINK BIGGER 』目次マインドマップ

読書メモ

第3章 ステップ1 課題を選ぶ

  • ビオンテックとファイザーの課題解決

    • mRNAワクチン開発

      • 課題の変化

        • 実験室の制御された条件下で有効なmRNAワクチンをつくるには?
          →大規模な組織的取り組みにより、世界中の多様な人々への安全性と有効性が確認された数十億回分のmRNAワクチンを供給して、世界を救うには?

      • アメリカ政府の「ワープスピード作戦」(ワクチン開発のための官民パートナーシップ)にも助けられる

      • 開発チームは、治験を進めながら、当初の課題を小さなサブ課題に分解

        • ドーミツァー博士は、毎朝・毎夕、全部門の責任者を集めて、取り組んでいる課題とサブ課題を復唱させた

        • 毎朝・毎夕の会議で、アイデアや意見を全員で共有、確認

        • その結果、有効率95%のワクチンを、248日間で製造することができた

      • 解決にかかわる全当事者が理解できる方法で課題を定義すれば、有効な解決策を生み出す可能性が飛躍的に高まる

感想

状況に応じて柔軟に課題を変えていかなければならない例だと思います。『THINK BIGGER』の本文には、「新しい課題の特定に奔走した」(p.149)と書いてありますが、状況が一変して、しかも、その状況は刻々と変化していくなかで、「何を解決すればいいのか」「どんな方法でそれを解決すればいいのか」を見つけるのは大変なことだったと思います。

この開発スピードの速さには目を瞠るものがあります。従来からあるインフルエンザのワクチンだと、インフルエンザの型を予測してワクチンを開発していたため、その予測が外れてしまうと効果がないという欠点がありました。感染症はすぐに広がるので、それに歯止めをかける選択肢が一つ増えたのではないでしょうか。

人類の歴史は感染症の恐怖にされされる歴史でもあったので、予防や治療の手段が一つでも増えてほしいものです。

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