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失敗はいつだって僕らの味方さ

失敗とは何か。僕は、「失敗を失敗と捉えること」を失敗と定義している。失敗は、常に僕らの味方だ。今回は、そんな「味方な失敗さん」について深掘りしていきます。


こんにちは、くにたけりんと申します。
まずは、この記事を読もうと思ってくれて本当にありがとうございます。

今回は「失敗」に焦点を当てて、教育や生産現場において失敗の活用の仕方を説明していきます。よろしくです



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ではいきましょう。

一般的な失敗はマイナスなイメージがあります。失敗はできるだけしたくないと考える人が大多数、失敗している人をみて嘲笑う人もいます。それぐらいに失敗というのはマイナスだと捉えられています。

ですが、失敗とはなんなのかをもっと深く理解した方が良さげでしょう。

なぜなら、ひとことに「失敗」といっても「味方な失敗さん」と「敵な失敗さん」の二人がいるからです。

まず先に「敵な失敗さん」とは、先も述べたようなみんなが嫌がる失敗のことです。自己肯定感を下げたり、不快感を与えたり、もう二度としたくないと思わせるような失敗をここでは「敵な失敗さん」とよびます。

一方今回の主役である「味方な失敗さん」とは、データを提供してくれたり、モチベーションを与えてくれたり、成功に導いてくれたりするものです。「敵な失敗さん」とは真逆。

失敗はこのように二人いるのですが、そいつははたして味方か敵か、それを決めるのは実はあなた自身です。
具体的に言うとあなたの「失敗の捉え方・使い方」に起因します。

ではここから具体的に、失敗を味方につけるための考え方・使い方について説明していきますっ!

◯失敗の捉え方

失敗には主に三つの機能があると、以下の記事から学べます。

「失敗というのは、三つの機能を持っていると思い」https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/35656/files/kcn2013014.pdf

具体的な説明は避けますが、ざっくり失敗は、、、

1.「俺は能力が低いんだ...」という印象与える機能
2.不快感・ストレスを与える機能
3.「このままではいけないのではないか?」「このやり方にはどこか欠点があるのではないか?」という認知情報を与える機能

この三つがあると。

そして、ここで失敗を味方につけるには上二つの捉え方・思い込みをやめ、一番下の認知情報を与えてくれるものだと捉えることです。
確かに失敗は不快感を与えます。しかし、その程度に関しては、失敗をどう捉えるか・思い込むかで大きく変わると思います。
例えば、失敗は恥ずべきことだと本気で思い込んでいるAさんが失敗してしまった場合と、失敗は成長へ導いてくれるものだと思い込んでいるBさんとでは、精神に与えるダメージに大きな差が生まれることは容易に想像できるでしょう。

結局、あなたがどんだけ失敗しようと誰もみていないし気にしてもない、なんなら明日には忘れているでしょう。恥ずべきことではありません。例え合理的に考えて失敗は恥ずべきことだと結論付けても、その捉え方は人生をよりよく生きる上で有効な捉え方でしょうか?時には、合理的じゃないことがあなたをいい方向に導くことがあるということを忘れないでください。


◯失敗の使い方

ここまで捉え方について話していきましたが、ここからはもっと具体的で面白い「失敗の使い方」の話です。本題までながくなってしまいすいません。。。

失敗の使い方について、みなさんは「生産的失敗(Productive failure)」という概念がご存知でしょうか?

こちらの動画がかなりわかりやすくておすすめなのですが...


・【成功を掴む独学の科学】意外な方法で、優秀な先生の授業を一年間受けるより3倍も効果がアップ!
https://www.youtube.com/watch?v=y5P2FEMoK64


生産的失敗とは、何かを学ぶ際に教わってから学ぶのではなく、先に挑戦してみてあえて失敗する方が長期的にみて頭に定着する、という考え方です。

実際にこの考え方はたくさんのデータで証明されていて(しかも精度が高い!)、それこそ先に載せさせていただいたこちらの記事でも同様のことが記述されています。

・「失敗というのは、三つの機能を持っていると思い」https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/35656/files/kcn2013014.pdf

新しい概念や知識を学ぶときに、先生から教わったり予習するのではなく、まずは既存の知識のみであれこれ試行錯誤して、結果解答に辿り着けなかった...という経験が、その新しい概念や知識の定着率・理解度を高めます。
この方法は短期的な失敗をたくさん生むようデザインされています。なので、先に説明した失敗の機能三つが幾度となく襲いかかってきます。その不快感・ストレスに耐えられなくなるかもしれないと不安になるかもしれませんが、この時に重要なのが先ほども説明した「失敗の捉え方」で、ここを踏まえた上で生産的失敗にチャレンジするのが妥当かなと思います。また、長期的に見ると失敗の確率を減らすことができ、実際に試験の合格率は1.2倍に、脳への定着率は3倍に膨れ上がるそうです。目先の短期な利益を取りに行くのか、長期的な利益を取りに行くのか、自分の目標や人生設計においてどちらを大切にすべきかは、かなり明白だと思います。

さらに生産的失敗の良い点として、一度めの失敗と、それを経験して学び直した後にもう一度チャレンジした時とで、自分がどれだけ成長したのかを明白にしてくれる点があります。この「成長の実感」が、モチベーションをあげてくれます。

ちなみにこの生産的失敗は、その効力について学校や会社での成績の優劣には関係がないことが証明されています。

成績というのは、試験やこれまでの業績に基づき評価されますが、それら試験や業績はどれだけ知識を蓄えているかに大きく起因します。しかし、生産的失敗はあえて何もわからないところに、今持っている知識だけで戦うことです。試験などと違い「わからない」ことが前提となっているため、そういったものによって評価される成績とは全く別のものです。関係がないことがここからわかるでしょう。

生産的失敗を行うにあたって重要なポイントがあります。それは「推論できる余地があるかどうか」と「修正可能性を秘めているかどうか」この二つです。

まず一つめの「推論できる余地があるか」に関してですが、生産的失敗の効力に関してさらに付け加えると、小中高どの年代においてもその効力は発揮されましたが、小学生は他の年代に比べそれが薄かったようです。この原因が、先の「推論の余地があるかどうか」に起因しているのでは、と考えられています。
全くわからない、初めて見た、どの分野なのかもわからない、意味不明な記号の羅列の問題を解けと言われても、何から考えてどこからヒントをもらったら良いのかさえも考えられません。
小学生も同じで、僕らからしたら簡単な問題も、彼らはそれを解く努力を行えるほどの知識を持ち合わせておりません。
そんな「推論の余地がないもの」に関しては、生産的失敗からえられる効力が薄い、とのことです。

次に「修正可能性」に関して、そもそも生産的失敗の重要な点は一度目の挑戦と二度目の挑戦のギャップを把握することと、そこから成長感を得ることにあります。一度目の挑戦から、修正可能性を秘めていない、つまりどんだけ頑張っても次もまた同じ結果である場合は、この重要な点2点を踏まえていないので、効力はありません。
めちゃめちゃ分詞構文について勉強して、問題を解いてみて70点でした!さあこれを生産的失敗と捉え、もう一度復習・深掘りして二度目に挑戦しても75点...
これは、すでにほぼ完璧に勉強して臨んだが故に、二度目とのギャップに差が生まれない状況です。修正しようがないのです。こうなると、生産的失敗が生む影響は少なくなります。
一度目の挑戦時にある程度修正できる余地を残すことが長期的には大事だということですな。

生産的失敗はモチベーションの維持・成長実感・脳への定着率の向上など、さまざまなメリットをもたらします。使わない選択肢はありませんね。


以上、失敗の使い方に関してのお話でした。


まとめです。
失敗は、それを失敗と捉えた時に生まれるものです。
失敗を失敗と捉えず、成長への過程と捉えることが、何をするにしてもあなたを良い方向に導くこととなるでしょう。

過去一長いnoteでした、最後まで読んでいただきありがとうございます。それでは。


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