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#10 【25歳から始める】早すぎる隠居生活

「いつかは都会を離れて、自然に囲まれた場所でゆっくり丁寧な暮らしがしたい。」
 都内近郊で働いている多くの人が、一度は抱く理想かもしれない。私も、その一人だった。

 でも、最終的なゴールがそこなら出来るだけ早くその生活を手に入れるようにしたらどうだろう。定年を待たなくとも、生き急ぐことから隠居できたら、人生がより豊かになるのではないか?

 私の人生を持って、検証してみたい。そんな思いを胸に、25歳から東京を離れ地方へ移住した。

 とは言っても、単に地方に移住すれば良いというわけではない。どうにかして「暮らし方」を変えなければ理想には近づけない。

 ひとまず、通勤時間を出来る限り短くした。会社の近くにアパートを借りて住む。
 今まで片道1時間半かかっていた通勤時間が10分になった。朝はゆっくりコーヒーを飲めるし、帰りは退社してすぐ夕飯を準備して食べられるようになった。夜の自分の時間も十分にある。

心にゆとりが生まれた。

そうすると、自然と「丁寧な暮らし」ができるようになった。インスタントだったお味噌汁が手作りになったり、お菓子作りを楽しめたり、隅々まで掃除ができたり。のんびりお散歩をする時間も、図書館で本を借りて読む時間もできた。

 毎日をゆっくり味わって過ごすことは楽しい。これが私にとっての豊かな暮らし方だと思う。

 次にやりたいことは、もう決まっている。今はアパート暮らしだけど、来年の春には新居を構える予定だ。その小さな庭で、「家庭菜園」をしたい。

 旦那さんのおばあちゃんは、自宅の畑で野菜を育てるのが上手で、いつも「どんな趣味がなくても、畑をやっていたらそれだけで楽しい。種や苗を植えて、水くれして、芽が出たら嬉しい、花が咲いて実がなったらもっと嬉しい。食べるのも美味しいし楽しい。」と教えてくれる。

 どんなに形が歪でも、虫食いでも、自分が作った野菜や果物は格別なはず。その成長に一喜一憂する時間も大切にしたい。

 こんな私の25歳からの早すぎる隠居生活のスタート。これからどんな変化や楽しみがあるのか、わくわくが止まらない。

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