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GIG WORK (長倉顕太さん著)読書記録

この本は私のような普通で野望もやりたいこともない会社員に向けられたものだ。視野を広げ、新しい世界があることを教えてくれた。
ここでは簡単なまとめと私の意見をまとめたい。

1.新たな働き方の出現

 これまでは「資本家」「労働者」の2軸だったが、インターネットの登場によりその中間である「ギグワーカー」が生まれた。
ギグワーカーとは時と場所を選ばずPJT単位で参加する働き方。
これまでの日本では思想教育により労働者としての幸せを追求させられてきたが、それを支えた終身雇用などの安定性は失われている。
もう安定はないのだから、時間も場所にも縛られず生きるギグワーカーを目指そう!というのが本書の趣旨。

【意見】
いわゆるフリーランスみたいなものだと思うが、このような働き方が出てきていたことは感じていた。しかししっかり言語化してもらうことでより社会構造が理解できた。

2.コンテクストとコンテンツについて

この世はずっとコンテンツが支配してきた。ユダヤ・キリスト教を布教するための聖書などもその一部だ。
これまでコンテンツの発信は一部の選ばれた人(新聞社やメディアなど)しかできなかったが、インターネットによって誰でも発信できる世界になった。これによりギグワーカーが誕生することができたのだ。

重要なことは「コンテクスト」を明確にした人の「コンテンツ」が人に伝わるということ。

つまり「どんな環境にいる誰が言っているか?」が一番重要で、中身(コンテンツ)は次点なのだ。
どこの誰かわからない人が言うことと、信頼できる人が言うことは当然後者が優位だ。仮に同じことを言っていても相手に理解されるかどうかが違ってくる。

【意見】
これは目から鱗だった。自分も含め皆コンテンツの内容に気をとられがちだが、それ以上に何者かが世間にとっては大事なのだ。

3.人のためになり、自分ができることをやろう
著者は自分のやりたいことを探すな、といっている。
本当にやりたいことがある人はそれでいいが、特にない人間が無理に見つけようとするのはよくない。
目的設定は「自分の選択肢を広げること」で十分。
また、人生のほとんどはテイク(受け取る)だから、損すると思うくらいにギブすることが重要。利益を求めずギブすることで、人の信頼や評価を得て、さらなる活動の輪が広がる。

【意見】
これもその通りだと思った。
Twitterで株クラをよく見るが、影響力のある人は不思議なくらいに人のためになるギブをしている印象。

4.インプットとアウトプット
自分が出来ることを追求する必要があるが、そのためには適切な自己評価が必要。どうすればいいのかというとインプットをとにかく増やす。
自己評価は他者との関係性でしか生まれないので、そのためには

・本で新しい考え方を知る
・自分で文章を書き、自分を知る

などの活動が必要だ。

5.情報発信の流れ
・フロントコンテンツ(情報発信)
  ブログやSNSでの日々の発信。「人、もの、場所、情報」を書く。
   ↓
・ポジション(キャラクター)
  何をしている人か明確にする。○○な方法などノウハウも提示するとよい。ポイントは「敵を作ること」「ギブすること」
   ↓
・ポジショントーク(コンテクスト)
  キャラクターが決まると勝手に発信が出来るようになってくる。
   ↓
・バックコンテンツ(マネタイズ)
  ここまで来ると影響力もあり、自分でノウハウ・教材を売ってもいいし、好きな場所・時間で仕事することが出来る
出来れば広告収益化しない方が、流行以外のことも発信できるのでその他で利益化する方がいい。

【意見】
ここまではなかなか到達できないかもしれないが、大まかな流れは理解して損はない。自分で発信すること、できることを考えてコンテンツとコンテクストを考えていきたい。
発信することはレポーター感覚でいいようなので、ハードルを下げてまずやってみることを大切にしたい。

全体を通して自分に新たな考え方を提示してくれるいい本でした。
会社をやめようとはさすがに思わないけど、自分はそこまで会社に時間をとられていないので、空いている時間で自分の選択肢を広げていくようにしたい。
今は投資家としての選択肢を広げているのでその勉強は継続し、さらに新たな何かも視野を広げて見つけていきたい。

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