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ペーパードライバー歴10年のわたしが運転をしてみた話


わたしは20歳のときに免許を取ったのだが、
取りたての頃に数回運転をしたきり、
ペーパードライバーになってしまった。

だって、運転するのこわいし、
だれかをケガさせちゃうかもしれないし、
車がなくても、そんなに困らないもん。。。

当時、公共交通がそれなりに発達した地域に住んでいたので
車がなくても移動に困ることはなかった。
(プラス、大学生だったわたしは実家で暮らしており、
遠い所へいくときはパパが送迎してくれていた。パパありがとう。)

社会人になってから、初めて一人暮らしをした。
場所は、東京。しかも、23区内。
(ますます車いらないじゃん)
当然、車は買わなかったし、
レンタカーすら運転することはなかった。
(だって、電車でどこでもいけちゃうんだもん!)

それから数年後、地方へ転勤することになった。
次に住む地は、今までとはちがい、車が必須といわれている地域。

(やばい、どうしよう。人生おわった。。。)

不安と不安と不安を胸に、新たな地へ引っ越してきた。

とりあえず、車がなくても最低限の暮らしができるように
職場、スーパー、病院が徒歩圏の物件を
なんとか見つけて住みはじめた。

だが、やはりここは車社会。
最低限の暮らしはできたとしても、
車がないとどこにも行けない。
日常にたのしさをプラスするには、
やはり車が必要だった。

そこでわたしは、意を決して、
ペーパードライバーを克服することにした。

だが、10年も運転していない人が、
いきなり一人で運転するのは
危険すぎると思ったので
まずは教習所のペーパードライバー講習を
受けることにした。

電話で予約を取り、講習1日目。
おじいちゃん先生が担当してくれた。
「ん~、とりあえず、コース内をくるっと走ってみるか。
コース内を回ったら、近所の道路で走ってみようね。」

はーい、と返事をして、いざ運転席へ。

ん……?
……エンジンどうやってかけるの?

わたしが運転をしていなかった10年の間に、
エンジンはキーを回すのではなく、
ボタンになっていたらしい。

エンジンをかけて、コース内を走ってみた。
30㎞/h出すのですら、こわい。
ぎこちない運転しかできない。

コースを回ったら教習所近くの道路を運転するはずだったが、
結局、初日は教習所のコースから出られなかった。

講習2日目は、教習所の近くにある運動公園を目指して
路上を走ってみた。

(こわい、右車線入れねえ。。。)

なんとか目的地に到着。
この運動公園には大きな駐車場があるため、
駐車場をぐるぐる回ったり、駐車の練習をしたりした。
先生いわく、
この駐車場は、初心者の練習スポットらしい。

教習3日目は、わたしの家の近くを実際に走ってみることにした。
わたしの家の近くは、大きな通りがあったり
右左折専用レーンがあったりして、
初心者にはちょっぴり難易度が高い。

先生が一緒にいてくれてよかった。
こんなところを一人で運転しようとしてたら、
難しすぎて心が折れて
またペーパードライバーになってしまう。

講習がひととおりおわり、
「あとは一人でがんばって練習してね。」と先生がいった。


その後、カーシェアリングを契約し、一人で車に乗ってみた。
ペーパー歴10年で、数週間前まで教習所のコースすら
一人で走れなかったのに
ちゃんと走れるようになっている。

まだ遠出はできないけれど、少し行動範囲が広がった。
勇気を出して、チャレンジしてみてよかった。

まだまだへたくそだけれども、
今日もわたしは、運転をする。

#やってみた大賞

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