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警察官を退職した時の話~前編~

『年度初めから退職の話だなんて・・・。』

と思う方もいらっしゃるかもしれません。


わたくしごとで恐縮ですが、退職してもう3年が経過。
この時期になると、やっぱり当時のことを思い出すんですよね。
でも、後悔しているとか、そういうことじゃなくて。

人生をよく振り切ったな、と。
褒めてあげたくなる時期でもあるんです。


退職すると決めたのは、今から約4年前の4月ころ。
まさにちょうど今の時期。
実際に退職するまでは、実にまるまる1年かかりました。

一体、なぜここまで時間をかける必要があったのか?
と、不思議に思ってしまいますよね。
辞めると決めたんならさっさとやめちゃえばいいのにって。


でも、公務員が退職するときって、色々準備がいるんです。


公務員の定年65歳、マジ?

マジで言ってんの?65歳まで当直やんの?

思い返せば、公務員の定年が65歳になることが決定したのがきっかけだったのかもしれません。

定年65歳が決まったとき。
『え、65歳まで当直やんの・・・??』

こんな風に思ったのを、今でも思い出します。

65歳定年が決まったのは、当直を久々に再開したころ。
しばらく子育ての関係で免除してもらってたんですが、年齢も大きくなってきたため、当直を再開していたんです。

その時は、警務部門にいたため、当直と言っても電話番や指令を出す側。
それでも、寝られないこともしばしば。
確かに、刑事部門の当直から比較したら楽な部類ではあったのですが、非番の疲れが全く抜けず。

『久々当直やってるけど、やっぱ体がきつい・・・。』

なんて思っていた矢先。
65歳定年制。

65歳まで当直勤務を続けることに恐怖を覚えたのです。

今の65歳って確かに元気ですよね。
パワフルに働いてますよ。

・・・でも、警察官も?大丈夫?それ。

現場に出てる人まで65歳定年って、誰が考えたんだよ。
警察官とか消防士とか、自衛隊とか。
そこまで65歳に伸ばす必要あんの??


たぶん、偉い人が机の上で考えたであろう結論なんでしょう。

皆、普通にやってるけど、警察官を定年まで勤めあげるって、なかなかのもんですよ。

太く短く警察人生を終えようとしていた私には、まさに退職への追い風が吹いた瞬間だったのです。


最終的に退職を決めたのはコロナ禍だった

新しいことに挑戦してみるつもりで。ほんとはFIREしたかった。

自己紹介の時にも書いたのですが、退職へ大きく傾いたのは、子供との時間が確保できてなかったこと。
これが最大の理由ではあります。

漠然と退職について考えるようになっていた矢先。
世間はコロナ禍に入りました。


世の中がパンデミック状態になったとき、やはり人生について考えるもの。

警察官としては、災害時や世の中が混乱しているときって、真っ先に現場に行きます。
もはや宿命です。
それが仕事だから。
皆が困っているときこそ出ていかなければならない。

でも、私は家族のことを優先して考えてしまっていたんです。

いわゆる、警察官が持っていなければならない”ポリスマインド”がかなり低下していることに気付いてしまいました。


こんな状態では、周りにも迷惑をかけてしまう!と思ったが最後。
退職への道をまっしぐらに走ることになりました。

結構、真面目だったから。
警察官としては。

本当になりたくてなった職業だったけど、仕事は十分やり切った感もあったからなのかもしれません。

自己紹介のほうでも理由を列挙しているので、そちらも見てみてください。



退職を職場に報告するまで何をしていたか

退職したい理由は・・・ちゃんと聞いてます??

本来であれば、職業を選ぶ自由があるので、民法上は2週間前に言えば退職はできるんです。
でも退職まで2週間って、さすがに社会人としてそれは難しい。

警務部門で勤務したこともあり、いろんな事情で退職してゆく人をそれなりに見送ってきました。
若手は、急に辞めてしまうこともありましたが、それでも少し時間的に余裕がないとキツイなって感じていたんです。

やっぱ、退職するなら、年度末が一番キリがいい!ってことで、3月31日を退職予定日に設定。

本当はもらえる年金だったり、ボーナスだったり考えると他にも退職日に選択肢はあったようですが、そこまでは考えず。

1年スパンで退職に向けた準備を始めたのです。

じゃあ、退職までに何をやったらいいんだろう?ってことで、まずはノートにやることを書き出してみました。

・家族の説得準備
・全財産の確認
・退職後に何をして生計を立てるか
・退職金がどのくらいもらえるのか試算(警察官はパソコンで見れました)
・社会保険・年金等の確認(国民年金とか任意継続するのかとか)
・生命保険等の見直し(ムダなものは切る)
・今抱えている仕事で面倒なものを片っ端から潰す

当時のノートに書き出したことを簡単にまとめたものですが、けっこうありますよね。考えること。


特に、家族(というか、むしろ実家)の説得には時間がかかるかもしれないと思っていたので、最優先事項として取り掛かりました。

これらのことを、すべてノートに書き出してみました。
すると、なんということでしょう。

自分の考えていること、どうしていきたいのかっていうのが見えてくるんですよ。
最終的に職場に報告するためにも、自分の気持ちを吐き出して整理しておくことってすごく大事です。

日ごろからおススメしているバレットジャーナル。
好き勝手に自分の気持ちを吐き出すのに最適。

特に、ロイヒトトゥルムはバレットジャーナルを想定したノートなので、使い勝手もよい。
ましてや、退職という一大イベントを書き出すのなら、その時の気持ちって後々読み返してみるとなかなか面白いもんです。

保存しやすい、ちょっといいノートを使ってみるのもアリですよ。


最大の山場の職場報告は、秋の異動後にすると決意。
それまでに、自分の考えをまとめておこうと心に決めたのでした。


今日はここまで。
後編につづく。


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ブログでも公務員が転職するときに注意しておくべきことを書いています。
気になる方は、ぜひこちらもご覧ください。




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