見出し画像

TRPGにハマった人の雑記

2023年6月頃にフレンドさんからの勧めで「:Pray By Letter(プレイ・バイ・レター)」をやり始めてから、いくつかのシステム・シナリオを身内卓で色々やり始めたので遊んだシステムの感想みたいなものをつらつらと書いていこうと思う。

もしかするとちょくちょく更新を掛けてタイトルが増えたり、記述が増えたりするかもしれない。

「:Pray By Letter(プレイ・バイ・レター)」

リンク

Boothでこちらで販売中!

概要

GMとPLでお手紙をやり取りすることで話を進めていく方式のTRPG。
詳しくは色々書いた記事があるので以下を…
※他システムについては本記事内でそれなりに説明します

感想

TRPGそのものはこれが初めてではなく、後に紹介するソード・ワールドが初なのですが本格的にやり始めた…という点ではこの「プレイ・バイ・レター」がターニングポイントになります。

遊んだ結果として何故か(?)「電車に乗ってイベントのために出掛けるようになる」「アクセサリーやハンドメイド製品が気になるようになる」など謎の副作用が発生しました。

「クトゥルフの呼び声(Call of Cthulhu)」

※以下、CoCと省略します

リンク

公式ページはこちら。
ニコニコ動画やYoutubeなどでよく「クトゥルフTRPG」とタイトルに書いてある動画はこちらのシステムを使っている。

概要

現代や様々な時代に住む一般人(遊ぶシナリオによっては特殊部隊、あるいはより異なる生物になることもある)が旧支配者と呼ばれる"古の神々"のいたずらやそれを崇拝する人々による事件に巻き込まれたりすることで怪異に巻き込まれる──という流れが主なTRPG。

判定には百目ダイスを用いており、「出た目が各キャラクターに振られた技能値(ステータス)より低ければ成功」という形で「取った行動が成功したか・失敗したか」を判定する。

このルールの都合上、技能値が極端に高い※キャラクターだと判定に失敗することがないキャラクターが爆誕するため、技能値が高いキャラを作る場合は相応の理由を求められる事が多い(気にしないGMもいる)。
※具体的には75~80以上の技能値は突っ込まれることが多い

「GMの方針次第ですが、CoCは基本的には
『戦闘は未経験』くらいの気持ちで作るとトラブルが起きにくい」

基本的に作るキャラはいわゆる"普通の人間"として作られることが多いため『戦闘』は苦手な場合が多く、主に『シナリオ内で課せられた謎解き・探索』によって話を進めることが多い。

もちろんこれは遊ぶシナリオ・GMの方針に大きく左右されるため、公開されている動画などを見ると『(要不要はともかく)全力で対人戦をしていたり』『特定の技能(とGMへの論破術?)を用いてありとあらゆるトラップを強行突破する』という遊び方をしているケースもある。

「実際に突飛な行動をする場合は周りの雰囲気を見てするように。
GMによってどういう遊び方まで許容してくれるかは違うのだ…」

感想

実際に遊んだシナリオは「毒入りスープ」「カタシロ」「星原にて、僕は君と踊る夢をみる」「夏時間旅行」「ロッカー」をプレイしています。

シナリオによって大きく遊び方が異なってくるのがTRPGの面白いところであり、難しいところでもありますね。

基本的にPC(プレイヤーが操作するキャラ)は戦闘は不得手なため、シナリオを進めるにあたって出てくる脅威(前述の崇拝者やそれ以外の怪物、それにトラップなど)をなんとかして回避するパターンが多いため、『ど、どうしてこんな目に…』とメンタルが耗弱していく中なんとか先に進んでいく緊張感が楽しいシステム。

「ソード・ワールド2.5(SW2.5)」

リンク

公式ページはこちら。

概要

シンプルに分かりやすい、『ファンタジー世界での冒険』という感じのシステム。『ファンタジー小説の世界で冒険したい』という場合はこちらをオススメ。

判定はダイスで出た目と能力値を足し算し、実行しようとしている行動に対して設定された目標値を越えた場合に成功する、というパターンが主。
※<ダイス2個の出目> + <能力値によって算出の値> >= <目標値> という判定方法

但し、<出目>が1のゾロ目だった場合は強制で判定失敗、6のゾロ目だった場合は強制で判定成功になったりする。
要するに、目標値に関係なく成功・失敗することもある。

「これはソード・ワールドに限らず、
前述のCoCでも『クリティカル』『ファンブル』という名称で似たような処理がある」

こちらはそもそもPCが冒険者という設定である関係上、モンスターとの戦闘がそれなりに発生しやすく、それ用のスキル(特技)を保持することが多い。CoC同様に邪神の崇拝者などが出てくるシナリオもあるが、こちらの場合は"発見されることそのものがNG"な障害ではなく、モンスターの一種として出てくることが多く、真正面から戦うケースが発生しやすい。

感想

『ゲーム機で遊ぶRPGみたいなTRPGをやりたい』をという需要を大いに満たせる良きシステム。
但し、『いつまで経っても自分の攻撃は当たらない・回避キャラなのに敵の攻撃を被弾し続ける』みたいな事故も起きやすいため、そういう時に『笑って許せるか』が大事なシステムでもある。
ダイス運が…大事なんだ…

「終末紀行RPG World's End Journey」

リンク

販売ページはこちら。

概要

世界は崩壊し、人類は今までコールドスリープで眠っていた自分以外生きてない(それをキャラ側が知っているかは別だし、シナリオによって数少ないながらも居たことにするのもよし)!放浪しているのは殺人マシーンや異常発達を遂げたクリーチャー!頼りになるのは自分と一緒に旅しているロボットのみ!
という、気持ちいいくらいに世紀末な世界をペアで生き抜こう!というシステム。

主な判定のやり方は『割り振った能力値分のダイスを振り、5以上出たダイスの数』で判定を行う。

かなりシンプルなシステムで、ロールプレイだいすき勢に優しい。
地味に判定が厳しいのは…環境が過酷な故か。

「ロールプレイを除けばやることはほぼダイス振りと
キャラメイクで設定するスキルの宣言とかなりシンプル」

また、他のシステムではあんまりなかったりする『旅の間の食料や資源の消耗』が本システムでは存在しており、これの消耗次第でキャラクターの末路が変わってくる。
※これ(資源)が事実上PCたちの体力になる

感想

1回、3人で遊んだが(GM1人・PL2人)、無事にキャラ達がロストすること無くセッションを生き残ることが出来た。
本システムは『ランダムプレイ』という『ダイスを振って出たイベントを乗り越える』という遊び方もできるため、1人プレイも一応できなくはない。
荒廃した世界での人間とロボットのバディ物のTRPGを遊びたい場合にオススメ。

「月と花」

リンク

配布ページ(TALTOにて公開)

物理グッズ版もあります。

https://conos.jp/product/moon-and-flowers-set/

概要

始めに紹介した「プレイ・バイ・レター」に少し似たシステム。
PL2名(1名でも可)で"月"と"花"の2人のキャラクター(設定はそれぞれ『月の国』『花の国』の王位継承者という事以外は自由に決められる)を担当し、"月"→"花"→"月"→"花"という流れで合計4回の手紙のやり取りを行う。

どんな内容の手紙を書くかをダイスで決め、それに沿って書くシステム。
お互いに手紙を書いて渡す流れになるため、それぞれのPLは2回分手紙を書くタイミングが存在する。

「このシステムは『リレー小説みたいなもの』と捉えて頂ければ嬉しい。
ダイスで手紙の内容が変わってくるため既プレイでも遊べるのも嬉しい」

成功判定などの概念は存在しないため、PLに要求されるのは前述の手紙のやり取り・その手紙の内容のためのダイス振りだけである。

感想

数少ない手紙のやり取りの中で自分の思いを伝え、やりとりをしていく中で"月"と"花"のそれぞれの国が本人たちの想いや考えとはまた別に揺れ動いていくのがロマンスに溢れている。
手紙のような文章を書くのが苦手でなければぜひやってみてほしい。

「はる永久」

リンク

配布ページ

概要

各PLが選択したHO(ハンドアウト)に沿って卒業までの3日間を会話して過ごす、というTRPGシステム。

HO(ハンドアウト)は各PLに『あなたはこういう役割である』というのを説明する物である。
基本的には秘匿(他人に『自分はこういう役割です』と伝えないようにする)する事が多い。

「秘匿によって『どういう役回りなのかがすぐには分からない』状態になり、
交流の中で推理したり、シナリオ内で驚きをもたらしたりする」

卒業までの3日間、1日のスタート前にダイスを振り、ダイスで決められたセリフを必ず交えたうえでのやりとりをする。

感想

必要な情報は『各PCの名前・性別』『PC同士の関係性』だけとかなりシンプル。あとはPL同士(あるいはPLとGMのタイマン)で話していく中でだんだんキャラの造形が出来上がっていく…という感じでとても楽しめました。

ただ、事実上のアドリブオンリーでやっていくシステムなので、そこが苦手な方はご注意を!

「エモクロアTRPG」

リンク

公式ページ ※ルールブックは無料で配布

概要

現代に似た世界を舞台に<怪異>と呼ばれる異形とPC達が遭遇し、共鳴していったりして様々な物語を紡ぐ…というTRPG。

敵と戦う…というよりはアドベンチャーゲームのような選択肢&ダイスによる成否判定で調査などを進めていく形式のゲームです。

現代をモチーフにした世界で遊ぶシステムのため、割とすんなりと入り込むことが出来るという点ではとてもオススメしやすい。
無料でルールブックが公開されているため「遊ぶ前にこの本を買ってもらって…」と伝えたりする必要がない点もよい。

感想

遊んだシナリオは『変葬』になります。

CoCなどのシステムとはまた別で「この事象に対してキャラクターがどんな感情を抱いたか」を描写されることが多いため、感情を込めたロールプレイが好きな方には勧めやすいシステムです。