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猿から現代までの進化で変わらない『本能』を軸に構築する進化論マーケティング

この世はビジネス戦国時代。
時代は止まることを知らず、忙しなく進んでいる。
その中で我々人類も、猿人から始まり、原人、旧人と進化を重ね、今の人と言われる状態になりました。
そんな進化を重ね今がある我々人間ですが、そんな中でも変わらないものが存在します。

それが『本能』です。
そしてその理論を生かしたマーケティングが、『進化論マーケティング』です。

そして、売れているサービスや流行るサービスは、この人間の進化しても変わらない本能というのを刺激しているのです。

今回は事業を伸ばしたい、事業に悩みがある方に本能の種類を知っていただきぜひ活かしていただければと思います。
きっと読んだ後の事業は、顧客に対して狙うポイント、訴求が変わっていくはずです。


1:ダーウィンが説く『進化論』とは

いきなりですが質問です。
「進化とは何か?」と言われたらなんと答えますか?
少し考えてみてください。

これを、ダーウィンは「環境適応増大」と定義付けた。
→有害な環境の中で、その環境に適応し変わり続けることである。

でも、その環境に適応し続けることができるのは、とある本能が左右しているからである。

それは、『生存』と『生殖』の本能である。

生存の本能:個体として自分を長生きさせたい欲望
生殖の本能:DNAを後世に受け継がせたい欲望

この2つの欲望が生物を進化させてきたのです。

もちろん我々人間も先の2つの欲望があり、進化し今があるのです。

これまでも、そしてこれからも、何かあったことの「そもそも論」を辿れば先の欲望に辿り着きます。

しかし、それではマーケティングに応用するには難しすぎるため、現代にあった本能ということで2章からはより本能を派生させていきたいと思います。


2:派生する本能、ここに着目せよ!!

進化論については少しは理解できましたでしょうか?
何事も「そもそも論」を辿れば、「生きたいから」や「子孫を残したいから」に繋がってくるのという話でした。例えば、、、

そもそも、なぜハイブランドを買うののか?
→ハイブランドを高ステータスと考え、自己顕示欲のため

そもそも、なぜ自己顕示欲を出すのか?
→他の人より自分の方が優っているとアピールをしたいから

そもそも、なぜアピールをしたいのか?
→異性に対し、パートナーとして優れていると証明したい。そしてパートナーとDNAを残していきたいから。

*人間の高級品を買うという行為は、フラミンゴの翼を広げ首を伸ばし美しい毛並みを異性に見せる行為と同じなのです。

1月〜3月の毛並み最高の時期に良くみられます

というのを1章で行ったんですが、それではマーケティングに活かすにはちょっと極端すぎるので、現代用に派生されてある本能を見ていきましょう。

近年では認知科学や、行動科学、神経生理学などの研究・議論が重ねられ下記のような派生する8つの本能が『基礎本能』としてあると言われているのです。

↓↓ 詳しく見ていこう ↓↓

8つの基礎本能の詳細

安らぎ・癒し
→自分に害があるものを避けたい本能。リスク、損を嫌うのはこの本能が左右しているからです。
また、千利休の侘び茶や現代のサウナも、命と隣り合わせによるストレスからの脱却や、この忙しない世の中による人間関係などのストレスからの脱却・健康を求めるなどの理由で人々に求められている。

達成
→明確なゴールに近づくこと、達成することで喜びを覚える本能。新しいスキルを覚えようと努力するのもこの本能が左右しているからです。
人類が、飢え死にしなかったのも、狩猟から農業に変え、生きるために調理法や道具を作っていったからである。

決断
→自分でコントロールしたい、人に左右されたくないと思う本能。全てが束縛され誰かの思い通りに従うのは誰もが嫌だと思います。ワークライフバランスが大切にされているのも、起業する人が増えているのもここを大切にしているからでしょう。

保有
→良いものと思ったものは手元に置いときたいと思う本能。コレクターなんかはまさにこの本能が左右しています。
食糧を大事に貯蓄しようとする祖先の本能が今も受け継がれているのです。
そんな現代の事業主がリソースを可能な限り節約するのも当たり前です。(リソースをできるだけ使わずに目標達成するのがマーケティングの仕事でもありますしね!)

所属
→自分のことを受け入れてくれる友人や仲間、いわゆる味方を作りたいと思う本能。SNSなんてまさにこの本能を活かした代表的なサービスです。
昔から集団で生活し助け合ってきた我々には、コミュニティというのは生きる上で欠かせないものなのです。

向上
→集団の中で地位を築きたい、尊敬されたいと思う本能。ステータスを少しでも高めうとするのはまさにこれが左右しています。
昔から集団の中でも、地位が高いものの方が生存率・生殖率ともに高いのです。そのため、少しでも周りよりよく見せようとするのです。

伝える
→自分のことを伝えたい、知ってもらいたいと思う本能。
集団に属する中で、みんなよりここが違うぞと役立ちをアピールするために生まれた本能である。
下記の違いに注意をしよう!!
*伝えるは、持っているもので評価を得たい本能
*向上は、足りないものを増やして評価を得たい本能

物語る・知る
→よく意味のわからないものを理解したい、知りたいと思う本能。
情報を繋ぎ、ストーリーとし把握していくことに喜びを感じたり学んだりするのです。実際、言語のない古代では壁画に物語を描き、狩猟の仕方を伝えていたのです。(全世界発のコンテンツマーケティングです。少し前の記事にあります)

この上記本能が人間の行動には複雑に混ざり合っています。
それは何度も言いますが、古来も今も変わらないことなのです。

例えば、日本統一を達成後、より向上・達成を目指し朝鮮出兵を行った豊臣秀吉。(金箔の茶室もまさに伝える・保有・向上などの欲望の塊)

また、自分の思想を知ってほしく啓蒙活動の最中暗殺されたガンジー。(まさに、伝える・物語るの本能によって突き動かされた人です。また、それに賛同し共に行動していた方々は、まさに所属の本能です。そして暗殺した人は、それもまた自身の伝える本能や所属の本能を守りたかったからなのです。)

人間はいかに本能に突きうごされているか少しは古来を想像して感じ取れたかと思います。
ぜひ、次は現代の我々が、どれだけ本能に左右されているか、どれだけ本能を刺激しているサービスがあるかを頭を使って考えてみましょう!

各本能に対して、求める要因になっていることや、そんな人が本能を求めてとる行動だったり、利用しているサービスは何かを考えてみましょう!

例を一つあげると
本能の種類:「所属」
求める要因:日頃の孤独感、誰かに騙されたetc,,,
取る行動:オンライングループの参加、口コミを巡るetc,,,
サービス・商品:SNS、各レビューサービスetc,,,

このようにぜひ考えてみてください!

本能は正直寄り添ったもん勝ちです。
寄り添うには、フィールドワーク・フィールドインタビューが一番いいと個人的に感じます。どの状況でどんな感情が生まれ、何の本能を刺激したのかなどを見極め言語化していきましょう。

ということで、3章では本能の細分化による言語化について話していきます。


3:本能の細分化でわかる人の欲望を言語化しよう

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