両頭截断せば一剣天によりて寒(すさま)じ
タイトルは、南北朝時代の初期に足利の大軍との決戦(後に湊川の戦いと言われる)に赴く前、割り切れなさを抱えた楠木正成の問いに禅僧・明極楚俊が返した答えである。
情勢的に負ける、恐らく自分も命を落とすと分かっている中で、武人としてどう振る舞うべきかを悩んでいた正成に、明極楚俊は「生か死か(或いは勝つか負けるか)と迷う心を切り捨てなさい。そうすればあなたの心は天に通じすさまじい勢いで戦える!」と励ましたという故事である。
唐突にこのようなことを思い出したのは、緊急事態宣言発出決