死ぬ前に会社休んでみたら?〜外資コンサル休職記〜
私は、高橋まつりさんのお母様から直接お話を伺ったことがあります。
それは、学生時代のゼミで過労死をテーマにした時間でした。
娘さんを過労死で亡くされた悲しみは、胸に迫って余りあるものでした。
今も、高橋まつりさんの命日であるクリスマスには思いを馳せずにいられません。
それにも関わらず、私は自殺を真剣に考えたことがあります。
毎日毎日深夜まで働き、上司に叱責され、お腹を下し続け頭痛に悩まされていた日々に。
これは地獄でした。
「そんなに嫌だったら転職を考えてみたら?」そう思われるでしょう。
しかし、私は「転職してもやっていけない」と真剣に思っておりました。
叱責される日々の中で、自信を完全に失っていたからです。
「こんなダメ人間はどこの職場でも通用しない」と信じきり、自責していました。
そして、これはうつ病の症状であるそうです。毎日八方塞がりの中で絶望して辛かったです。
死にたいと1日3回は思っていました。
ですが、私は休職することができました。
会社を休むと体力が回復してきます。
ともなって気力も回復してきます。
今は、転職することに前向きになり、人並みに転職活動に励めています。
こうなれた最初の理由は、「知識を持てたから」です。
学生時代、高橋まつりさんのお母様のお話を聞けたからです。
知識が自分の状況が過労死寸前と似ていることを教えてくれました。
ただ、知識だけでは職場を休めませんでした。
会社を休むのはご迷惑をかけ申し訳ないと思っていました。
何より、仕事を休めば退職することになるのではと恐れていました。
何ら転職先の当てもなく辞めるなんて、と。
会社への義理と、将来への恐怖が私をがんじがらめにしていました。
そんな中、いよいよ自殺を決心した瞬間が来ました。
その時ふと思ったのです。
「死ぬ前に会社を辞めてみたい」と。
この思いが胸に去来し、休職届を出すことができました。
死ぬのだから会社に迷惑をかけてみようと
そこから人生が好転し始めました。
高橋まつりさんの過労死事件において遺族代理人を務めた川人弁護士は、過労死をしないコツを著書の中で端的に語っています。
それは「義理を欠く」ことです。
命より大事な義理は存在しない
これは今苦しむ会社員は心に留めてほしいです。
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