riku.yamamichi

tus/ar/M1 nishida.lab architecture student

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最近の記事

悲劇の記憶へ住まう旅

旅職住近接住宅 後期後半のスタジオは能作淳平さんのスタジオの「旅職住近接住宅」という課題をとった。これは、コロナ禍において旅行を自粛せざるを得ない状況で、仕事をすること、住むことと、旅行することを等価に扱うことで、新しい暮らし方を考える課題であった。 僕は毎回、自分の興味や関心を課題に当てはめて進めるので(たまに課題の趣旨とずれてしまうこともあるけど)今回は、旅=ダークツーリズムと解釈して課題を進めた。 キーワードは"悲劇の記憶へ住まう旅" 水俣への旅 映画「MIN

    • 建築とダークツーリズム

      B4のとき、環境問題や人種差別といった日常の裏側にあって目を背けている問題、"未来"に向けた問題提起、アンビルドだからこそ可能な強い力を持った建築の形を考えていた。 "過去"はどうだろう。 M1後期は、過去に人間が犯した過ち、もしくは天災によって被害を被った場所や人について考えた。そこに対して建築は何ができるのであろう。 それをダークツーリズムという切り口から、その2つの場所、設計を通して考えた。 ダークツーリズムダークツーリズムの一般的な解釈としては以下の解釈である

      • 卒業設計で考えたこと。

        いつか書こうと思っていてずっと先延ばしにしていた卒業設計の記録。 学内提出から9ヶ月経ってやっと手が動きはじめた。 修士設計の前に自分の価値観・考え方をどこかで一度整理しなくてはと思い書いています。文章を書くことは苦手なので拙い部分はご了承ください…。 僕の通う理科大は10月まで論文を書いていたので、1年前のちょうど今頃から卒業設計が始まった。卒業設計といえど、1月末に提出だったのでさほぼいつもの設計課題と同じくらい(約3ヶ月)しか時間はなかった。 卒業設計のコンセプ

        • 映画「MINAMATA」を見て。

          映画について映画が好きで色んな作品をよく観る。SFやアクションももちろん好きだけど、特に人間の本質を突くような作品、見終わってから色んなこと考えさせられたり、気づかさせてくれる作品、映画でないとできない物語や描写・表現に魅力される。そう感じるのは、ダークな世界観やドキュメンタリー、猟奇的な映画に多い気がする。他の映画の話もまたどこかで書きたい。 「MINAMATA」は、好きなハリウッド映画俳優のジョニー・デップが主演の日本を舞台とした映画と聞いて、とても楽しみにしていた。水

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