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RSウイルスワクチンの妊婦接種についての重要情報

生後6か月未満の赤ちゃんで重症化することが多いRSウイルスの妊婦接種が、厚生労働省の専門家部会で了承されました。了承されたのは、新型コロナウイルスワクチンでおなじみの米ファイザー製。9月に高齢者向けに承認されたのは英GSK製のRSウイルスワクチンとは別の製品です。

インフルエンザや百日咳など、妊婦への接種が推奨されているワクチンはいくつかあります。新型コロナワクチンもパンデミック中は妊婦への接種が推奨されていました。しかし、妊婦本人ではなく、生まれてくる子どもの病気を防ぐことを主な目的として妊婦への接種を承認する形をとるのは、このワクチンが初めてではないでしょうか。

わたしも妊婦接種に強い関心を持ってきました。報道も専門家のコメントも軒並み好意的です。しかし、RSウイルスワクチンの妊婦接種には、いくつかの注意点があります。


米CDCはいったん妊婦接種推奨を見合わせた

今年6月、米CDCはファイザー製RSウイルスワクチンの妊婦接種推奨を8月まで先延ばしすることを発表しました。

最大の理由は、「治験では、統計学的には有意ではないもののファイザー製RSVワクチンを打った群の方がプラセボ群より早産の発症頻度が高かった」ことです。ちなみに、ファイザー製RSワクチンと作り方のほぼ同じGSKのRSウイルスワクチンでは、接種群で早産率が統計学的に有意に38%も上がるという中間解析が得られたため、妊婦接種の治験は中止になっていました。

詳しくは、こちらのnoteを読んでください。

では、その後、アメリカの専門家委員会や薬事当局は、ファイザー製ワクチンの妊婦接種による早産リスクを最終的にどう評価したのでしょうか。

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