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なぜ今ニュースレターをはじめるのか?

ご存知の皆さまもいらっしゃると思いますが、「村中璃子のニュースレター」はじめました。noteの読者の皆さんの中には「noteとどうちがうの?」とすこし混乱されている方もいらっしゃると思うので、今日はニュースレターの第3回目とほぼ同じものをnoteでも公開して違いを説明します。
https://rikomuranaka.theletter.jp/

わたしたちは今インターネットにアクセスすることで、いつでも、どんな遠くにいる人ともつながり、情報を大量に、そして無限に手に入れることができます。

わたしにとって「書くこと」は、ともすれば沸騰しがちな頭と心を落ち着け、考えるための作業です。少し大袈裟に言うと、情報に埋もれて見失いがちな「今」や「わたし」の現在地を歴史や世界といった大きな広がりの中に探すチャレンジです。

記事や本など本当の「書くこと」とは異なり、ニュースを聞いた瞬間に多くの人とつながれるSNSは、海外にいることもパンデミックの孤独も忘れさせてくれる大切なコミュニケーションツールです。執筆のためのメディアクリップとしても、自分の記事の紹介のためにも欠かせません。

ところが、投稿をしてからしばらくして頭が冷えてくると、何だか最初とはちがう考えや思いが結晶してくることもある。そして、冷えた頭でできた結晶のことも伝えたいのだけれど、最初の投稿はタイムラインのはるか彼方に消え去って、もうみんな別の話題で盛り上がっている……。

そこで始めてみようかなと思ったのが、ニュースレターです。

わたしのところには音声メディア、映像メディア、サロン、クラウドファンディングなどなど、たくさんの個人発信用プラットフォームからひっきりなしに利用の依頼が来ます。

それなのに、なぜよりにもよってニュースレターなのか、というと

1つ目に、ニュースレターが、不便な媒体だから。

Eメールやカメラ付きのスマホなどの便利さと引き換えに私たちが失ったものは、たくさんあります。

手紙が届くのを待つ「待ち遠しさ」、封筒に貼られた切手や絵葉書のデザインを見る「楽しさ」、開封するときの「ワクワク感」。現像に出した写真をなかなか取りに行かれない「もどかしさ」や、現像されてきた写真が撮り損ねだらけだったときの「がっかり感」、笑

「楽しかったのにいい写真ないね…」などと言いながら「妥協の1枚」を選ぶ経験、ある日、箱に放り込んであった撮り損ねの束を見つけて、「あれ…アルバムの写真よりこっちの方がいいかも」と思うあの感じ!

大切な情報やメッセージを伝えるための完成度の高い記事は、これからもnoteや一般メディアに書いていくとして、「無駄だけど心に残る経験」をニュースレターで作り出せないかな、と思ったからです。

2つ目に、「コンテンツを売る」従来のメディアとは異なり、ニュースレターは「書き手を応援する」ためのメディアだから。

「この人の記事だったら読みたい」という人のメールボックスだけに、わたしの書いた文章が届く。わたしの書くものを信頼し、楽しみにしてくれる人たちと直接つながれるのは、わたしの方だって嬉しいし安心です。

3つ目に、「theLetter」が、ほぼ無名だから。

ツイッターもFacebookもアマゾンも便利で快適です。noteもすっかり大きくなりました。テレビや新聞などのオールメディアも健在で、わたし1人で何か別のことを書いたところで太刀打ちできるわけがありません。

でも、プラットフォームもメディアも大きいからといって信頼できるわけじゃない。いつも正しいメッセージを発しているわけでもない。それに、大きなプラットフォームやメディアに思考も生活も支配されてしまうのはつまらない。

だから、あえて、わたしに声をかけてくれたプラットフォームの中でもいちばん小さな「theLetter」を選びました。

まとめると、簡単に情報が手に入り、便利で気楽にコミュニケーションがとれる今だからこそ、読者の皆さんとていねいな仕事と心でつながりたいということです。

noteご購読者の皆さまへ

以上が、本日配信している「村中璃子のニュースレター」の第3回目の主な内容です。

ニュースレターは、出典や根拠データなし、エッセイのスタイルで、最近気になるニュースやできごとへのわたしの所感をまとめていくつもりです。

いまはお試しで無料にしていますが、4月の途中から課金してサロン機能をプラスし、SNSとは少し違う、有料購読者とだけ交流できるコミュニケーションの場にしたいと思っています。

課金するのは、誰でも、記事に関係のないことでもコメントできる場ではなく、わたしの書いたものを読んでくれる方とわたしの書いたものについて、静かにコミュニケーションのできる場にしたいからです。

ただし、一般メディア以外でわたしのオリジナル記事が読めるのは、これからもnoteだけです。noteには、無料のネット記事や一般メディアでは読めない記事、手に入らない資料、じっくり調査・取材したオリジナル記事をこれからもどんどん書いていますので、末永くご愛読ください。

ニュースレターはどちらかというと「結論や答えだけ知りたい」「村中璃子の考えだけ知りたい」という人用ですが、メールボックスでわたしのエッセイ風の文章をゆっくりと受け取るスタイルや、ニュースレターをきっかけに話を始めるサロンにも興味があるという方は、宜しければこちらからニュースレターにも登録してください。

https://rikomuranaka.theletter.jp/

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好きで続けている執筆ですが、書くことには大変なエネルギーと時間がかかります。思いどおりの記事が書けないことも、たくさんの記事を書けないこともありますが、温かく受け止め、継続的に購読してくれる皆さんのお陰で執筆が続けられています。

反子宮頸がんワクチン医師から裁判を起こされ、めんどうに巻き込まれたくない一般メディアのほぼ全てに書けなくなった時、noteが無かったら、そして、編集も校閲も入らないわたしのnoteにお金を出して読み、特にはメッセージと共にサポートをしてくれる皆さんがいなかったら、たぶんもう書くことはできなくなっていました。

改めて御礼を申しあげます。

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