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文系女医の書いて、思うこと【スタンダード】

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2022年2月の記事一覧

疫病と水

今日はわたしの撮影した写真を見ながら、ちょっと歴史の話を。

「要らなくても打つ」という選択ー英、新型コロナワクチンを健康な5歳から11歳子どもにも推奨へ

私はこれまで、子どもには新型コロナワクチンは「要らない」という考えでいました。特にオミクロン株ではワクチンが感染を予防する効果はとても低く、重症化を防ぐことしかできません。子どもの新型コロナ重症化のリスクはもともと低いので、重症化を予防するためにワクチンを接種してもあまり意味がないと考えていたからです。 「要らないから打たない」以外の選択もあるところが、わたしの周囲でも子どもや子どもがいる家庭の感染が相次ぐなか、「要らないから打たない」ではなく「要らなくても打つ」という選択

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次はウチかもしれない――子どもがコロナになったらどうするか

身近なところでのコロナの感染が相次いでいます。最近、特に多いのが学校や保育所に通うお子さんのいるご家庭の話です。 日本でもドイツでも流行っているのは、重症度は低いけれど感染力の強いオミクロン株。都市部の住環境が悪く、家庭内での隔離にひと苦労なのは日本でもドイツでも同じです。 同居家族に感染者が出たら、食事を別にすることや、換気を心がけ、寝具やタオルを共有しないことは、もう言われなくても知っている常識でしょう。 ただ、本当の悩みはそこではないんですよね。特に子どもが感染し

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ドイツが比較され非難される「愛の国」フランスのワクチン接種キャンペーン

ドイツの議会では、新型コロナワクチン接種義務化をめぐる激しい議論が続いています。 ドイツは他の西ヨーロッパ諸国に比べると低く、ワクチンを2回接種した人の割合が70%前後をずっとさまよっていました。そのため、フランスなどと同じように、年明けから、ワクチン接種証明の代わりに陰性証明を用いることを許さず、交通機関、飲食店、百貨店などあらゆる公共の場でワクチン接種証明(しかも追加接種までしていないと接種完了者と認めない)を求める「ワクチン非接種者」のロックダウンを実施しています。

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日本の100倍の新規感染者でも元の暮らしへ!キーワードは「明確さ」

デンマークがマスク着用を含むすべてのコロナ予防策をやめることを発表しました。クラブや深夜のアルコール販売も再開し、飲食店などを利用する際の追跡アプリの登録もワクチン接種や陰性の証明も要らなくなりました。 デンマークの7日間平均の10万人あたりの感染者数は約5300人、日本は約60人なので、実に日本の100倍近いスケールです! 人口の80%超が2回接種を、60%超が追加接種を終えており、入院患者も死者も減っているそうですが、デンマークは昨年9月にもコロナ規制を全廃し、再び感

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また緊急事態宣言?国が頼りなければ「自分は自分で守る」しかないのかもしれない

オミクロン株の感染拡大が止まりません。新規感染者は連日最高記録を更新、追加接種はモデルナ製が不人気で進まず、入院病床も逼迫され始め、東京都や大阪府は緊急事態宣言も検討しているとの報道です。 しかし、こうした政府や自治体の姿勢に戸惑っている人も多いはずです。 だって、ワクチンもあるのに、オミクロン株は去年の今ごろ流行っていたベータ株ともその後に流行ったデルタ株とも違うのに、やること、やれることが同じ。しかも、やること、やれることは実質上、営業時間の短縮だけですから。 ウイ

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