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次はウチかもしれない――子どもがコロナになったらどうするか

身近なところでのコロナの感染が相次いでいます。最近、特に多いのが学校や保育所に通うお子さんのいるご家庭の話です。

日本でもドイツでも流行っているのは、重症度は低いけれど感染力の強いオミクロン株。都市部の住環境が悪く、家庭内での隔離にひと苦労なのは日本でもドイツでも同じです。

同居家族に感染者が出たら、食事を別にすることや、換気を心がけ、寝具やタオルを共有しないことは、もう言われなくても知っている常識でしょう。

ただ、本当の悩みはそこではないんですよね。特に子どもが感染した場合には。

コロナと言われればそれだけで心細く、普段から甘えてくるお子さんがもっとべたべた甘えて来たらどうしたらいいのか。コロナになったからといって小さな子と別々に食事したり寝たりできない、症状は消えたけどいつからまた一緒に食事したり寝たりしていいのかなど、色いろ悩まれている方も多いかと思います。

今回の記事では、日本とドイツで聞いた2家族のケースを具体的に検討しながら、そういった「本当の悩み」にお答えしていきたいと思います。

「全員がワクチン接種済。すぐ隔離もしたのに」高1娘がコロナになった東京の4人家族のケース

まずは、家族全員が2回目のワクチン接種を済ませ、家庭内での対策もしっかりとっていたにもかかわらず、最終的に家族全員に感染が広がってしまった東京の都心に暮らす両親+娘2人(高1、中1)のご家族のケースから。

1月のある金曜日の夜、高1の長女が「何となく喉が痛い」と言い出しました。区のウェブサイトを見てもなかなか相談の窓口の電話番号が見つからず、やっと見つけたと思ったら「24時間」と書いてあるのに、受付は夜10時まで。

一晩待つことになりましたが、とりあえず長女は隔離し、日曜日に予定していた祖父母の金婚式の食事会はキャンセルすることにしました。

翌土曜日、相談窓口に電話をしてみましたがなかなかつながりません。

仕方ないので、とりあえず薬局でできるだけ精度のいい抗原検査を購入しようと出かけてみると「1種類しかありません」と言うでそれを購入。

検査してみると陰性でした。

しかし、同じ頃、母親にも喉の違和感と咳が出てきました。

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