日本の100倍の新規感染者でも元の暮らしへ!キーワードは「明確さ」
デンマークがマスク着用を含むすべてのコロナ予防策をやめることを発表しました。クラブや深夜のアルコール販売も再開し、飲食店などを利用する際の追跡アプリの登録もワクチン接種や陰性の証明も要らなくなりました。
デンマークの7日間平均の10万人あたりの感染者数は約5300人、日本は約60人なので、実に日本の100倍近いスケールです!
人口の80%超が2回接種を、60%超が追加接種を終えており、入院患者も死者も減っているそうですが、デンマークは昨年9月にもコロナ規制を全廃し、再び感染拡大を経験していました。
ポイントはデンマークの政策があっているか間違っているかではありません。仮にこの政策が間違いだったとしても、それを批判する人は多くないだろうということです。
「ワクチンを打てば元の生活に戻れる」「ワクチンが重症化を防ぎ医療を逼迫しなければ元生活に戻れる」など、政府が変異株が来るたびにその流行をしのぐだけではなく、元の暮らしに戻ることを目標とした明確なメッセージを出し続けた結果として、ワクチン接種率が上がり、医療も逼迫しないことを確認し、元の生活に戻せるのですから。
ホイニケ保健相も、
「ワクチン接種者には深刻な影響を与えない」(←新型コロナはワクチンを接種しない人だけの脅威となった)
「幸いなことにデンマークではワクチン義務化は必要ない」(←国民の大多数がワクチンが必要だと理解して接種率が高いので)
「ワクチンのおかげで(←オミクロン株が弱毒だからではなくて)入院数や集中治療室ICUに入院する患者数が減少している」
(カッコ内太字は筆者注)
としています。
いまワクチンを考える際のキーワードは「明確さ」です。
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