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【要点まとめ】『子どもの幸せは腸が7割』

「腸活」よく聞くようになった言葉ですが、
実はその腸内環境を決めるのは、3歳までの生活なんだとか

わたしもせっせと腸活をしていたので、
「え!?そうなの!?今から頑張っても意味ないの!?」
と思いましたが、
善玉菌を応援することはできるそう。(ほっ)

でも、3歳までのお子さんがいる親御さんは、チャンス!!!
子どもの腸内環境を良くして、一生ものの健康・免疫力をプレゼントしてあげましょう♪

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病気になるのも、元気になるのも、すべて腸が決めている

腸と腸内細菌のはたらき

  • 病原菌を排除する

  • 食物繊維を消化する

  • ビタミンB・Kを合成する

  • ホルモンや酸素を合成する

  • 幸せホルモン(ドーパミン・セロトニン)を合成する

  • 免疫力の70%を担う

腸内細菌は、生後3年までに、どんな菌が住み着くのかが決まる。
赤ちゃんが何でもなめるのは、3歳までに多種多様な菌を取り込んで、自分の健康を守ろうとする行為。
3歳までに取り込んだ腸内細菌の種類や数が多いほど、将来にわたって、その子の身体も心も健全に保たれる。

キーポイントは3歳まで!
3歳までにいかにたくさんの種類の菌に触れ、取り込むかが重要

腸内細菌の種類とはたらき

  • 善玉菌
    病原菌の繁殖を防ぎ、免疫を高める・消化吸収を促す・弁の性質を改善するなど、体にいい働きをする

  • 悪玉菌
    数が増えすぎると下痢や便秘、肌荒れの原因になるなど体に悪さをはたらくが、体に良いことをする菌もいる

  • 日和見菌
    善玉菌が増えると善玉菌に加勢し、悪玉菌が増えると悪玉菌に加勢する
    多くは土壌菌

理想的な腸内環境のバランス
善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7


食生活などによってバランスが変わるが、善玉菌が優勢の状態を維持することが健康のカギ。

腸活ポイント【妊娠・出産】

  • 妊娠中の食事生活は、赤ちゃんの腸内環境に影響する?
    妊娠中のお母さんの食事は、赤ちゃんの腸内環境に影響はない。
    ただし、経腟分娩の場合、産道を通る時にお母さんの菌を受け取り、それが赤ちゃんの腸内フローラの基礎になる。
    そのため、出産時までにお母さんの腸内環境を整えることには、大切な意味がある。

  • 帝王切開だと、必要な菌を獲得できない?
    経腟分娩では、お母さんの産道をとおるときに、膣内に生息している約1000億個以上の菌を引き継ぐ。
    帝王切開だと、まず両親や医療スタッフに抱っこされることで、皮膚常在菌を受け取り、それを基礎にして腸内フローラ形成をスタートする。
    生後1ヶ月で、経腟分娩の赤ちゃんの腸内環境に近づく。ただし、積極的に菌にふれさせて、体内の菌の種類を増やしてあげるよう心掛ける。

  • 腸内環境は遺伝する?
    腸内フローラは、生まれた後に形成されるので、遺伝の影響はほとんどなし。
    どんな環境で育てられるかが大きく関係する。腸内フローラの形成には、身近な人の腸内フローラや、食文化・食習慣の影響が大きい。

腸活ポイント【新生児~0歳】

  • 初乳がどうして大切なの?
    初乳には、赤ちゃんを病気にかかりにくくするために必要な成分や栄養がたっぷり含まれてる。
    初乳にたくさん含まれているオリゴ糖は、腸内の乳酸菌やビフィズス菌たちの食料になる。

  • 新生児のうちは外出は控えるべき?
    新生児のうちは、ステップバイステップで。
    窓を開けて外の風に触れる
    →抱っこのままベランダや庭に出てみる
    →1ヶ月検診で問題がなければ外出デビュー
    外出はたくさんの種類の菌に出会える貴重なチャンス。1歳半までにいろいろな人や物、自然などに接して多くの菌を取り込むことで、病気に強い、アレルギーになりにくい子に育つ。

  • 沐浴やや入浴のときは、石けんを使った方がいい?
    石けんで肌を洗うことで、皮膚常在菌の9割が失われてしまう。
    元の状態に戻るには、若い人でも12時間、年齢を重ねた人は20時間もかかるとか。
    ポイントは、弱酸性の石けんを選ぶこと
    皮脂を落としすぎず、アルカリ性を中和することができる。弱酸性の石けんで優しく洗い、入浴後の保湿もしっかりとすること。

  • 予防接種はどれも必要?
    体内で母親からもらったり、初乳からもらった抗体は、生後4~6か月でなくなってしまい、無防備な状態になる。そのため、予防接種はきちんと受け、免疫細胞に予習をさせておく必要がある。

  • 母乳で育てないと、腸内環境にも良くない?
    母乳で育った赤ちゃんの腸内は、ビフィズス菌や乳酸菌が豊富。
    粉ミルクは牛乳成分でできているが、人間の母乳の成分を手本にしながら成分配合されており、かなり母乳に近くなっている。とは言え、母乳にしかない成分も存在するため、さまざまな菌を触れ合う機会を意識的に多く持つことは大切。

  • 哺乳瓶は、いつまで殺菌消毒するべき?
    抵抗力がとくに弱い生後1ヶ月までは、殺菌消毒をするのが安心。
    それ以降は、お湯と洗剤で洗うだけで大丈夫。殺菌消毒剤を使いすぎる生活は、赤ちゃんの免疫力を弱めてしまう。

  • 保育園えらびで、大切にすることは?
    生後3年までを「臨界期」といい、この時期に「感覚的経験」(五感をしっかり使った遊びや経験)を数多くすることで、脳の発達が促される。
    この時期に早期教育などさせすぎず、自然の中で五感を使って遊ばせてくれる園を選ぶと◎

  • うんちは毎日出ないといけないの?
    うんちの3分の1が食べかす、残りの3分の2は、腸内細菌とその死骸、体の老廃物など。それを直腸まで運ぶ運動を支えているのも善玉菌。
    そのため、うんちの量が多いのは腸内細菌がたくさんいる証拠、毎日うんちが出るのは、腸内細菌がよく働いている証拠。
    赤ちゃんの排泄には個人差があるが、週に2回以下しかうんちが出ない場合は、便秘の可能性が。マッサージを試したり、病院を受診しましょう。

  • 赤ちゃんにさわる前には、手を洗ったほうがいい?
    生後1か月をすぎたら、赤ちゃんにさわる前にいちいち手を洗う習慣はやめた方がいい。
    もちろん
    ①トイレのあと
    ②調理のあと
    ③外出から帰ってきたとき
    は、しっかり石けんで洗うことが基本。

  • オナラが臭いのは心配すべき?
    腸内に悪玉菌が含まれるようになり、1日のうんちの回数が減ってくる生後2~3か月頃から、赤ちゃんのおならは臭くなる。
    おならが出ることは、腸内細菌が活発に働いている証拠なので、悪いことではない。
    が、おならがとても臭い場合や、臭い原因が便秘の場合は、離乳食に食物繊維を多く含む食品を積極的に取り入れると◎(バナナ、りんご、みかん、ブロッコリー、キャベツ、かぼちゃなど)

  • ペットとのスキンシップは大丈夫?
    南ドイツの研究:
    農家とそれ以外の家のホコリを調べたところ、農家には「エンドドキシン」と呼ばれる細菌成分が多く含まれていた。エンドドキシンの最大の発生源は、家畜や小動物のフン。そのエンドドキシンの多い農家の子ほど、花粉症やぜんそくを発症していないことが明らかになった。
    ペットのいる家庭で育つ赤ちゃんは、エンドドキシンにふれながら成長することで、免疫力アップによい効果が期待できる。
    ペットがいない家庭は、赤ちゃんが1歳になるまでにできるだけ動物園や牧場などに連れていって、「エンドドキシン」にふれる経験を多くさせるのがおすすめ

  • ハイハイさせる前に床掃除は必要?
    赤ちゃんが何でもなめたり、すぐ口に入れようとするのは、体の中にわざと雑菌と取り込もうとしているため。掃除をするときには、抗菌・殺菌効果のある洗剤を使い過ぎないようにしましょう。

  • 花粉症やアトピー性皮膚炎を予防することはできる?
    *清潔すぎる環境で育てず、適度に「いいかげん」になり、菌にふれる機会をふやすこと
    *腸内環境を悪化させる抗生物質をできるだけ体に入れないこと
    *動物とのふれあいによって菌にふれる機会を増やすこと
    が、花粉症やアレルギー性皮膚炎を防ぐことにつながる。

腸活ポイント【1~2歳】

  • 外遊びはできるだけした方がいい?
    外遊びは、土壌菌をはじめ、さまざまな菌を手に入れるチャンス。
    自然にふれて遊ぶことは、脳の発達にいい影響がある。
     *

  • 大人と同じものが食べられるのは何歳から?
    以下の食材は、3歳までは避ける方が良い
    抵抗力や体力がついてきた3歳を目安に、徐々に与えてみる。
    ①そばやナッツ類
    強い食物アレルギー症状を起こしやすい食材は、避けた方が良い。
    ②生魚
    食中毒の原因になる代表的な「腸炎ビブリオ菌」やアニサキスなどの寄生虫も魚介類に含まれているため、加熱して食べさせる。
    大人とちがい、まだ免疫システムや消化器官が未熟な子どもは、食中毒になると重症化の期間があるため、避ける
    ③生卵
    サルモネラ菌による食中毒が発生しやすい食材であり、アレルギーが出やすい食材でもあるため、しっかり中まで加熱して与える。
    ④カプサイシンを含む辛いもの
    小さい子どもが食べるとお腹の粘膜が傷ついて荒れたり、息切れ・咳が出ることも。

  • おやつはどのくらいまで与えていい?
    糖類はエネルギーをつくり出す大事な栄養素。しかしお菓子に含まれるブドウ糖などの単糖類は、腸内細菌のエサにはならない。
    小さい頃からこういうものを習慣的に食べていると、善玉菌を減らしてしまう。
    活動量が増えてきたら、糖・油・添加物が少なく、よく噛んでおいしいと感じられるおやつを適量あげること。
    おにぎりやサツマイモ、バナナなど。

  • 毎日食べさせたほうがいいのは、どんなもの?
    子どもの腸内環境を良くし、病気にかかりにくくするためには、腸内細菌のエサである野菜、豆類、穀類、海藻、発酵食品を積極的にとること。
    健康のためには、
    不溶性の食物繊維(玄米・キャベツ・レタス・さつまいも・大豆など)
    水溶性の食物繊維(大麦・昆布・わかめ・さといも・リンゴなど)
    どちらも上手にとることが大切。

  • 腸内細菌が性格も左右する?
    「うれしい」「悲しい」「怖い」などの感情は、腸内細菌に操られている可能性があることがわかってきた。
    善玉菌が「幸せ物質」であるドーパミンやセロトニンなどの前駆体を脳に送るのだとか。

  • 結局、子どもの腸内を豊かにするのは?
    子どもの腸内フローラじゃ3歳までに決めり、一度決まると、どの腸内フローラを一生涯持ち続ける。
    よい腸内環境=多様性に満ちた腸内環境のこと
    大事なのは、3歳までに少しでもたくさんの種類の菌にふれて、腸に住みついてもらうこと。

    *まずはスキンシップを積極的に行うこと
    *たくさんの人と交流する機会をつくること
    *外に積極的に連れ出して、土の上で遊ばせること
    *動物とのふれあいの機会を持つこと
    *プロバイオティクスを取り込む

    「プロバイオティクス」
    =腸内でよいはたらきをする微生物やそれを含む食品
    悪玉菌や病原菌を活動を抑え、免疫力を高めたり、発がん性物質を無害化する効果も。
    代表的なもの:ヨーグルト・漬物・味噌・納豆
    プロバイオティクスはエサになる食物繊維やオリゴ糖をいっしょにとると、より一層効果的。(オリゴ糖は、大豆やごぼう・玉ねぎ・キャベツ・バナナなどに豊富に含まれる)

腸活ポイント【3歳~】

  • 3歳をすぎてから頑張って菌を取り入れても意味がない?
    3歳をすぎると、外から新しい菌が入ってきても、ほとんどは前からすんでいる菌たちに追い出されてしまって、定住することができない。
    ただ、菌の「種類」が少ない場合でも、菌の「数」を増やすことは可能。オリゴ糖や食物繊維など、善玉菌のエサになるものをたくさん摂ることで善玉菌の数を増やすことができる。

  • 腸内環境の良し悪しは、うんちからわかる?
    「いいうんち」=腸の力が十分に高く、免疫力が整っている
    *黄土色、または黄褐色
    *練り歯磨き粉のような固さ
    *ニオイは少ない
    *最初は水に浮いて、じょじょに沈む重さ
    *量は多いほど良い
    *楽にするっと出る
    *1日に1回以上出る
    子どもの便通が心配な場合は「トイレレコーディング」がおすすめ。
    「食べたもの」「どんなうんちが出たか」を記録することで、「個の食事をするとこのようなうんちが出るのか」とわかり、食生活の見直しに役立つ。

  • 腸内環境と生活リズムは関係ある?
    自律神経=交感神経・副交感神経がある
    腸がおもに働くのは、副交感神経が優位になる夜。
    規則正しい生活をして、腸の活動を助けることが大切。

腸活ポイント【腸にいい食べ物】

①食物繊維

大腸を掃除してくれて、便をやわらかくしたり、遊学物質を追い出す。

*不溶性食物繊維
 キャベツ・さつまいも・玄米・こんにゃく・ニラ・インゲン豆など
*水溶性食物繊維
 
ごぼう・海藻・リンゴ・キウイ・アボカド・さといもなど

②発酵食品

発酵に関与した善玉菌が含まれている。
ヨーグルト・味噌・納豆・ぬか漬け・酢・キムチ・かつおぶしなど

③オリゴ糖

ビフィズス菌などのエサとなって善玉菌を増やす効果がある。
バナナ・玉ねぎ・大豆・長ネギなど

④キノコ類

免疫力を活性化。
アレルギーを抑制したり、がん細胞の増殖を防ぐと言われる。
しいたけ・しめじ・なめこなど

⑤オメガ3脂肪酸

腸の中の炎症を抑え、善玉菌が増えやすい腸内環境に整えてくれる。
体の中で合成できないので食事からとる必要あり。
アマニオイル・青魚など 

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