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『農業体験in山形県高畠町』の活動がスタート!1回目の事前学習会を実施しました!!

『農業体験 in 山形県高畠町』は、有機農業の先駆者である山形県高畠町をフィールドに、「農」の現場で様々な人とつながり、実際に農作業に汗を流しながら、「環境」「生命」「食」と自分たちの生活の関わりについて考えるプログラムです。
1989年から始まった伝統あるプログラムですが、2020年からコロナ禍の影響で中止となっていたため、今回が4年ぶりの開催となります。

6月には、池袋・新座の両キャンパスで募集説明会を実施し、参加申込を受付けてきましたが、その後選考を経て、15名の学生が決定しました!
15名の学生は、9月5日(火)〜9日(土)の4泊5日を高畠町で過ごし、「農事組合法人 上和田有機米生産組合」の方々にお世話になりながら、援農活動を行います。

今回は、その農業体験に向けた一回目の事前学習会を実施しました!


『事前学習会①』の様子

農業体験までに、2回の事前学習会を実施するのですが、今回は初顔合わせということもあり、互いを知る・距離を縮めることができるような機会として様々な活動を設定しました。

また、農業体験の持ち物や行程表などを記載した「しおり」や、参加者全員が自分を知ってもらうために作成した「自己紹介BOOK」を配布し、当日までの具体的な動きを共有しました!

〜以下は、当日のダイジェストです!〜

「なんで参加しようと思ったの??」

まず初めに、自己紹介!
ということで、誕生日順に並び、円になって、「なぜ農業体験に参加しようと思ったのか」などを共有しました。

「友人が援農活動をしていて…」
「何かに挑戦したいと思っていたら、ちょうどSPIRITメールで、農業体験のお知らせが来て…」
互いの参加動機を聞き合うことで、自分と同じような思いをもっている人がいること、自分とは違う背景をもつ人が参加していることを知り、参加者同士の距離感が少し縮まったように感じました。

さらに、距離を縮めよう!ということで、次に行ったのは…


「チームになろう!」

いきなりですが、問題です。
下の写真、何をしている様子か分かりますか?

正解は・・・「ペーパータワー」をつくっている様子です!

なんでペーパータワー?と思うかもしれませんが、紙を折って重ねるだけなのに意外と盛り上がるんです。

農業体験は、現地での発表やそこに向けた学習を行う「発表チーム(5人1組)」、当番表に従って朝食や夕食、交流会の食事をつくる「調理チーム(3人1組)」で、それぞれ動いていくことになるのですが、初顔合わせの今回は、互いに「はじめまして」の状態を脱するために、チームで楽しく協力し合える活動としてこのペーパータワーづくりを取り入れてみました!

ルールは簡単で、より高いペーパータワーをつくったチームの勝ち。途中で倒れたらやり直しです。
使えるのは「A4用紙(裏紙で廃棄前のもの)」のみ。制限時間3分の中で、それぞれが知恵を出し合い、戦略を立てて臨みます。

「発表チーム」ごとに競い合った1回目は、まだお互いよそよそしく、どのチームも遠慮しながら丁寧に積み重ねている様子でしたが、「調理チーム」ごとに競い合った2回目は、先程の回でどうすれば高く積めるかのヒントを得たこともあり、作戦会議の時間から白熱した議論が展開されていました。

実際に競技開始すると、そのスピードと、大胆さが格段にアップ!!
最後にその高さを比べてみても、チームごとの差は少なく、1位チームと2位チームの差はほんの僅かでした。

この後の休憩時間には、自己紹介時のよそよそしさは消え、どのチームでも会話が弾んでいました。


「みんなが知りたいこと・学びたいことって何?」

ここから、農業体験に向けた本格的な準備がスタート!

まずは、「発表チーム」ごとに分かれ、それぞれがこの農業体験の中で学びたいこと・知りたいこと・疑問に思っていることなどを付箋に書き出し、共有しました。

漠然と「農業」「環境」「食」などについて知りたいと考えていても、自分は何を知りたいのか、何に疑問をもっているのか、何に関心があるのかなど、具体的に考え、言葉にするのは簡単ではありません。
実際に、なかなか書き出せなかった参加者もいましたが、他のメンバーの考えを聞いたり、その価値観に触れたりすることで、自分の考えを整理することができたのか、後からどんどん付箋を加えていくなどの姿も見られました。

次に、ここで共有した付箋を整理していきます。
「日本の有機農業」「海外の有機農業」「農業に関わる人とその変化(世代交代など)」「その他」の区分ごとに分類していくのですが、その分類基準は「どれをテーマに設定して調べたら、付箋に書いた内容について学べるのか」です。

これからチームごとに行う学習や現地での発表をイメージし、積極的に意見交換しながら付箋を分類しました。

話し合った内容を全体で共有しつつ、最後には各チームが「日本の有機農業」「海外の有機農業」「農業に関わる人とその変化(世代交代など)」のどのテーマで学習し、現地での発表に向けて準備していくかを決めました。

驚くことに、3チームで争うことなく?すんなりと担当テーマが決定!
今後は以下のようなスケジュールで発表準備を進めていきます。

▼「事前学習①」で実施
テーマ「日本の有機農業」「海外の有機農業」「農業に関わる人とその変化(世代交代など)」のいずれかをチームごとに設定する。

▼「事前学習②」までの期間に準備
テーマに対して、
・「過去(これまでの様子や時代による変化、課題など)」を調べる。
・現在・未来の視点から、「①高畠での援農活動を通して知りたいこと」「②高畠に住む複数の人の声を通して知りたいこと」を考える。
上記について、「事前学習②」までに模造紙1枚にまとめる。

▼「事前学習②」で実施
模造紙の内容をもとに、事前学習②で発表する(1チーム10分)。

▼農業体験期間中に実施
援農活動や高畠の方々との交流を通して学んだことをもとに、現在・未来の視点から、「①高畠での援農活動を通して知りたいこと」「②高畠に住む複数の人の声を通して知りたいこと」への振り返りを行う。
上記について発表チームごとにまとめ、高畠の方々の前で発表を行う。

「交流会で何つくる?」

続いて、「調理チーム」ごとの準備です。
チームごとに朝食や夕食を担当するのですが、「いつも料理してる?」と互いのスキルを確かめ合う会話が聞こえてきたり、朝食担当になった学生が朝の早起きを嘆く姿が見えたり、とても楽しそうな様子でした。

ここでは主に、農業体験の4日目に行う「感謝交流会(農業体験の受け入れ先関係者などに感謝を伝える会)」で振る舞う料理の中で、各チームが何の調理を担当するのかを決めました。
「ご飯」「おかず①」「おかず②」「おかず③」「デザート」のいずれかを担当するのですが、ここでも各チーム争うことなくすんなりと決定。

参加者からは「生のトマトが苦手です」などの声も聞こえてきましたが、果たしてどんなレシピを考えてくるのでしょうか。

最後に

スタッフも含めた全員で、今回の感想と今後の意気込みを共有しました。

多くの学生が「最初は不安だった…」と話していましたが、その後には「本番が楽しみになった」「活動のイメージが具体的になった」など、今後に向けたポジティブな言葉が続きました。
我々スタッフも一安心。今後さらに互いのつながりを深めていきたいと思います。

〜おまけ〜

池袋キャンパス 第一食堂のおにぎりセット

今回の事前学習会では、昼食として池袋キャンパス 第一食堂のおにぎりセットをみんなで食べました!

このおにぎりをはじめ、第一食堂で使われているお米は、今回の農業体験でお世話になる「上和田有機米生産組合」の方々がつくったものです。
これまで生産者を意識せず当たり前のように食べていた学生も多く、この美味しさの裏にある物語を考えるきっかけになりました。

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