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立教生が「東京都障害者スポーツ大会(水泳競技)」のボランティア活動に参加しました!

5月20日(土)、東京アクアティクスセンターにて東京都障害者スポーツ大会「水泳競技(知的・身体)」が開催されました。

本学では、ボランティアコーディネーターが同行する「1dayボランティア」のプログラムとして同大会を支えるボランティアメンバーを募集し、当日は立教チームとして参加。
立教チームのメンバーは、「招集・誘導」「荷物運搬」「計時員」の役割を担当し、選手や競技運営のサポートを行いました!

東京都障害者スポーツ大会について

「東京都障害者スポーツ大会」は、1951年から行われてきた「東京都身体障害者スポーツ大会」と、1984年から行われてきた「東京都知的障害者スポーツ大会(東京ゆうあいピック)」が平成12年に統合したことにより誕生しました。
2006年度からは、一部の個人競技種目に精神部門を設けられ、「身体」「知的」「精神」の三障害を統合した都内最大規模の障害者スポーツ大会となっています。

また、この大会は国体の後に開催される「全国障害者スポーツ大会」の派遣選手選考会を兼ねており、全国大会を目指して競技に取り組んでいる選手も多数参加しています。

立教生の活動(当日の様子)

「選手の招集」

「選手の招集」は、競技を控えた選手を決められた時間に、決められた場所に招集したうえで、スタートするレーン番号順に整列できるようにサポートする役割です。選手との意思疎通が求められるポジションでもあります。

最初は、ボランティアの配置場所のバランスが悪く、一人ひとりの忙しさに偏りがあったそうなのですが、配置場所が調整された後は、大きな声で誘導したり、選手の整列を促したりすることができたと話していました。

競技中には本当は召集所ではないところに来るはずの棄権の連絡や、同伴者の召集室許可の連絡が来ることがあった。競技はどんどん進んでいくため、このような想定外のことがあっても、受付に行ってほしいという対応をするだけでなく、自分たちでも対応することが必要であると気付いた。
大会で重要なことは安全に終わらせることと、選手が自分のパフォーマンスを出せるようにすることであると思うので、それを考えたときにどのように行動すれば良いか活動をしながら考えるようになった。

参加学生の声(コミュニティ福祉学部 コミュニティ政策学科 4年)

「計時員」

「計時員」は、レーンごとに選手の競技記録(タイム)を計測する役割です。競技記録を計測するというと非常に責任の重い役割に聞こえますが、3人1組のグループになり、審判員の指示のもと、それぞれストップウォッチでタイムを計測、真ん中のタイムを正式な記録とするので、その責任を一人で背負うことはありません。
記録が確定した後は、記録用紙にタイムを記入し、担当者のもとに届けます。

選手の様子を間近で見られることはもちろんですが、競技運営に大きく関わる役割なので、その分やりがいも大きいです。

最初に役割を知らされた際には、どの学生も不安な様子でしたが、競技開始前に審判員のスタッフから丁寧にレクチャーを受けたり、実際にそれを実践してみることで、どんどん不安がなくなり、自信をもって取り組んでいるように見えました。

初めてボランティアに参加して新たな視点で水泳大会を見ることができた。大会後にメダルを取って喜ぶ選手を見て、自分が関わったと思うと嬉しくなった。

学生の声(社会学部 社会学科 1年)

学生だけでなく、企業の方など様々な方がボランティアとして大会運営に携わっていた。学生という立場ではなく大会運営に携わる競技補助員の一員として動き、互いにサポートし合うことでスムーズに運営することができているのだと感じた。

学生の声(現代心理学部 心理学科 2年) 

大学生から企業の方まで様々な人の手によって大会が支えられていることを実感した。 また、自分のなかに偏見があることを知った。これまで私はしょうがい者に対して優しい声掛けをすべきだと思っていたが、コーチが選手に対して健常者と同じように注意を呼びかけている光景を見て、潜在的に健常者としょうがい者で線引きをしていたことに気がつくことができた。

学生の声(社会学部 メディア社会学科 3年)

今回の活動を通して、運動をしたいと思った人が誰でも取り組めるシステムがあることに気づきました。例えば、視覚障がいがある方には背中を叩く棒があること、一緒に入水すること、入水した状態から泳ぎ始めることなどです。いままでの生活の中で障がいのある方と関わることが少なく、授業内でしか触れてこなかったからこそ、今回のような障がいのある方が主役の大会は、驚きと発見の連続でした。

参加学生の声(コミュニティ福祉学部 福祉学科 1年)

しょうがいをもった方々が水泳をするので、色々な方々が補助に着いたりするのだろうと思っていました。しかし、想像していたよりも補助が少なく、車いすの方も自分でプールまで来て、自分でプールに入っていました。
しょうがい者と聞くと、できないことが沢山ありそう、補助が大変そうと思ったりしますが、実際に見て、足が動かなかったり、腕が片方なかったりする方も、私の想像以上に自分でできることが多かったし、少しの補助でできなかったことができるようになっていました。
私が思っている以上に私生活も自分でできることが沢山あるんだろうと思いました。 しょうがい者だからできないだろうと決めつけて、遠ざけるのではなく、できないことには手を貸して、できることはそのままでやっていけばもっとしょうがいをもった方の活動の幅が広がるような気がしました。

参加学生の声(コミュニティ福祉学部 コミュニティ政策学科 1年)

「選手の荷物運搬」

「選手の荷物運搬」は、競技のスタート地点で回収される選手が荷物(指定のカゴの中に入れられる)を持って、競技中に荷物置き場へ移動させる役割です。さらに、選手が荷物を持ち帰るところまで見届けた後、空いたカゴを再びスタート地点に持っていきます。

水泳競技は、競技と競技の間隔が短いため頻繁に動く必要があるのですが、ペースを掴み、その活動に慣れてきた頃には、同じ役割になった他のボランティア(企業から来た方など)の方々と積極的に交流する様子も見られました。

荷物運搬や他の人の係内容を聞いて、目立たないところで支援する人がいるから、円滑に大会が進行されていると気づいた。様々な人の連携があってこそ、大会は運営されている。縁の下の力持ちとして働けたことを喜ばしく思う。
あまり目立たない場所で、自分ができる範囲でサポートできた点が良かった。自分に自信をつけるきっかけとなった。

参加学生の声(コミュニティ福祉学部 コミュニティ政策学科 3年)

最後に

今回はボランティアとして、選手の近くで、競技運営に大きく関わりながら活動を行うことができました。
参加学生の声にもあったように、ボランティアを受け入れるスタッフや役割ごとにボランティアを統括している審判員の方々の対応も丁寧だったからこそ、必要以上に不安を感じることなく、活動することができたように思います。

立教大学ボランティアセンターでは、様々な団体と連携し、立教生のみなさんがボランティア活動を通して、社会に触れ、実践しながら学べる場を創っています。関心のある活動があれば、ぜひボランティアセンターをご活用ください!

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