立夏

趣くままに。旅。音楽。ヴィンテージレトロな洋服に目がない。[Instagram: fi…

立夏

趣くままに。旅。音楽。ヴィンテージレトロな洋服に目がない。[Instagram: firstdayofsummer55]

最近の記事

  • 固定された記事

わたしが夏を好きなのは。

自転車に乗った夏の夜。 ぬるいそよ風が頬に触れたと思うと、 上着を1枚ずつ上から剥いでいくかのように、からだじゅうを包み込んでいく。 耳のうら、首筋、脇腹、腰、膝のうら、 冬の間は外気に触れないようなところまで、そよ風は忍び込んでくる。 大好きな人にこちょこちょ擽られているような、 おかしさと、小さなしあわせを感じられるのが好き。 父は、擽りの名人だった。 小さなわたしはいつも、父の部屋を覗いては、擽りの餌食となってた。 背後にわたしの気配がすると振り返り、 仕事の途中だろ

    • 2021.03

      いまごろだけど、コロナになってからの日々を振り返ってみる。 変わったことといえば、 仕事や住む場所が変わったことと、 SNSへの興味が薄くなったことと。 2020年は、これは私だけでなく世界中のみんながそうだと思うのだけど、自分とじっくり向き合う時間が増えて、まるでどこかの神様にそれとなく、「あなたはこれからどこで誰を何をして生きていくの?」と聞かれているみたいな気持ちになった。 いつか住みたいな、と漠然と憧れていた街に住むことを、もう少し現実的に考えてみたり、何歳にな

      • In India

        目があった瞬間、その瞳の奥に湖のような深さを見出すのが、インド人らしい。 デリーの南西の街、ジャイプールでおじさんから教わったこと。 "目があう"ということを、すこし表層的に捉えていたなと、ハッとした瞬間だった。 立体的に物事を捉えることは、いつだって大切にしていたい視点。 インドは、正解と不正解、嘘と本当、現実と幻・・・すべてが切れ目なく続いている世界でした。 お仕事をしながらチャイを飲んだり、おしゃべりしたり、休んだり、また気がついたらお仕事をしたり、休んだり。 時間

        • 余韻

          毎朝自転車置き場で いってらっしゃい って言ってくれるおじさんとか、 パスモで払うことを覚えてくれてる最寄駅のコンビニの店員さんとか そういう、 心にふわっと残る人。 笑顔がすてき、とか、声が元気、とか 心に残る理由はそれぞれあるんだけど なんとなく心に残るものをくれる人が毎日にいる っていう状況って、きっとみんなにあって この世界にあるたくさんの瞬間の中で、結構、ほんとはとっても大切なことなんじゃないかなあ、とふと思った。 小さい頃通っていたピアノ教室の駐車

        • 固定された記事

        わたしが夏を好きなのは。

          Mind

          知的な女性を素敵だと思うから、 文化や哲学やいろいろな思想を勉強して、 古い映画や本を読んで、 美しい写真や詩や絵や音楽に触れて、 世界をもっと知りたいと思う。 強く賢く美しくいられるように。 日々精進なのです🌻

          神無月

          夏って、 まだ続くよ 来週戻るよ 今週一杯は っていう 淡い期待を持たせながら 気づいたときには、 遥か向こうに遠ざかっている。 だいぶずるい。

          神無月

          揺れる

          『インスタ映え』という言葉が、実はあまり好きではない。 ほんとうにじぶんの心が揺れて潤って収縮した瞬間を切り取りたいし、 そういう瞬間へのセンサーを大事に繊細に持っていたいなー、なんて。 映えを気にしてばかりだと、センサーが鈍くなる。 感性は、みんなが持ってる宝物なんだから、なにより大切に守らなきゃいけないもの。 インスタじゃなくて、じぶんの世界で映える瞬間を、一番丁寧に扱うべき。 そんなことを、ふと思った。

          揺れる

          飛行論

          深夜1時。 エアコンと自分の呼吸の音しか聴こえない中、 思考の世界の奥深くに入ってしまって、現実世界を留守にしてしまうことが、時々ある。 いまは、過去のブログを見返している。 部屋を大掃除している時に、出てきた昔のアルバムや日記を見はじめて、ついつい時が経ってしまう、あの状態。 無限に時間が過ぎていく、「ノスタルジー中毒」。 こういう時に限って、いらんことばかりが頭の中に溢れてくるから、収集に困る。 だが、根拠のない思考の旅の末に、タイミングよく良い場所にたどり着け

          飛行論