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In India

目があった瞬間、その瞳の奥に湖のような深さを見出すのが、インド人らしい。

デリーの南西の街、ジャイプールでおじさんから教わったこと。
"目があう"ということを、すこし表層的に捉えていたなと、ハッとした瞬間だった。
立体的に物事を捉えることは、いつだって大切にしていたい視点。

インドは、正解と不正解、嘘と本当、現実と幻・・・すべてが切れ目なく続いている世界でした。
お仕事をしながらチャイを飲んだり、おしゃべりしたり、休んだり、また気がついたらお仕事をしたり、休んだり。
時間に境目を設けず、太陽がのぼってしずんで、昼が夜になって、その一連の流れがずうっと繋がっていく。
気軽に見知らぬ人に声をかけたり、輪の中に入って一緒に暖をとったり、誰が知り合いで誰が他人なのかがわからなくなっていく、というか関係なくなっていく。
唐突にトモダチと話しかけてきたり、親切に丁寧に教えてくれたり、と思ったらぶっきらぼうに去っていったり。
その曖昧さと不安定さと芯にある強さを、美しいなとおもいながら眺めてた。

日本や欧米文化圏で共通化された概念や価値観はあくまで作り上げられたイメージなんだということは、どこかへ少し足を伸ばしてみるといつも感じるけれど
自分の知っている世界だけがすべてじゃないってことをいつも頭の片隅に忘れないでいられる、そんな想像力を持っていたいな、と心からおもったりもした。
見知らぬルールや、ルールになっていない無秩序がほとんどを占める世界だからこそ、
それがその世界で正解かどうか、ではなく、それがその人にとって自然かどうか、で見ていける世界線のほうが優しくて好きだな。
誰かや何かの見えてる一面がすべてだとは決しておもわないこと。多面的に立体的に想像できる人でありたい〜

1週間とちょっとしかインドにはいられなくて、インドの一部を見たとも到底言えないけれど、豊かな美意識がそこにある気がして、
インドという国や人や文化に対して、愛しさと感謝で胸がいっぱいになりながら帰国しました。

否定せず、一旦まるっと飲み込んでみる。そういう姿勢は常に持っていたいな、なんて改めておもいながら、2020年も早速5日が経とうとしています。
最高の1年にする予定なので、いまからとてもたのしみ。何事もご機嫌に乗り越えていきたい。

いつもそばで支えてくれる家族、友人、いろんな気持ちや経験を共有してくれる周りのすべての人に、心から感謝して。

迎春。

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