どくふーおはなし劇場「ダーレクの会議」

ある宇宙に、ダーレクを退治するのがとても上手なドクターが一人いました。
おかげでダーレクたちはいつもビクビク、惑星スカロからも出られず、エネルギーはいつもスッカラカンでした。


そこである日、ダーレクたちが集まって会議を開きました。
すると、一体の若いダーレクが言いました。
「ドクターノ首ニソニック・ベルヲ装着セヨ。ソウスレバドクターノ襲来ヲ感知デキルダロウ。音ヲ検出シ次第抹殺セヨ!」
「抹殺セヨ!」
「抹殺セヨ!」
みんなは、腕を上下させて喜びました。

その時、一体の皇帝ダーレクが言いました。
「良イ発想デアル。ダガ、誰ガドクターノ首ニソニック・ベルヲ装着スルノダ?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
 とたんに、みんなは黙り込んでしまいました。
 みんなドクターを怖がって、ソニック・ベルをつけに行くダーレクは一体もいなかったのです。

 良い作戦があっても、それを実行出来る人がいなければ、どうにもなりません。

おしまい


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有名な童話のオマージュです。パクリではありません。

原題は多分「Belling the Doctor」。



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