24-17 読書感想文01


 今回は最近読んだ本の感想を書きたいと思います。「12歳までに知っておきたい 言い換え図鑑」 齋藤孝著 日本能率協会マネージメントセンター です。この本は、小学生向けに書かれてはいますうが、改めて大人が読んでもおもしろうと思いました。多くの内容は、コーチングを学ぶと出てくる内容なので、コーチングをすでに学ばれたという方は、復習がてら読むのも良いかもしれません。
 相手を無意識に怒らせてしまう表現や、自分の意見を聞いてもらうために言い回しなど、アンガーマネージメントや、アサーティブな言い方として習う事例がたくさん載せられています。大人でも、これだけのことを使いこなせている人は少ないなぁ、と感心して読んでいました。
 その一方、これができる子供をイメージしいたら、ここまで気を使わせてしまうことに、大人としても申し訳ないなぁ という気持ちにもなりました。以前、喜怒哀楽のことをnoteで書きましたが、感情をもっと出すシチュエーションを経験させても良いのではないか?とお思うことがあります。うまく感情を出したり、する経験をした上での、こういった知識は良いのですが、大人になってこのあたりの感情が適切に出したり、出さなかったりできない人が多いようにも感じています。もしかすると、こう言ったことって、幼少期の情操教育で、何か足りないこととかがあったりしたのではないかと考える時があるからです。例えば、普段はとても良い人なのに、満員電車の中では、本当に嫌な人になっていることを見かけたりしています。もしかすると僕自身も無意識のうちに相手にそうしているかもしれません。特に満員電車というのは、現実逃避したい時間でありますし、とてもストレスな時間です。同乗者を、荷物だと感じて、人とは感じていないように感じる場面も多々あります。電車の遅延情報も、車両トラブルと、車内トラブルで言い方を変えていますが、車内トラブルはこう言った人同士のトラブルの可能性も多いのではないでしょうか?
 技術としての言い換えは覚えていて損はない内容で、そう言った意味でこの本はおすすめです。ただ技術より一歩内面で起きていることを鑑みながらこう言った技術を使っていかないと、これだけではうまくいかないケースもリアルな場面ではあるかもしれません。と同時に、自分の感情も客観視できていて、感情を出して良い場面といけない場面を理解できているか? アンガーマネージメントで習った、感情を出すことによる無益なトラブルを的確に回避できるかがセットで大切なことだと思います。コミュニケーションは他人を正当に意識できるかが忘れてはいけないところで、過剰にfor meになりすぎず、for youも忘れずに意見を言い合える状態にできるかが大切ですね。

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