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いろんな角度から昭和を考えることが多い今日この頃…わし流芸術の秋⑥「おまけとふろく」展/神奈川近代文学館⑦「あかんべえ」前進座/たましんRISURUホール⑧「おもいでの夏」フィルム上映Bunkamura渋谷宮下⑨「ハチ公生誕100年記念展」渋谷区郷土博物館・文学館

⑥「おまけとふろく展」神奈川近代文学館


中原淳一、蕗谷虹児、高畠華宵といった抒情的なイラストが印象的。むかしのこども雑誌は格調高かったんだなぁ。
もっとも1号あたりの値段がいまの価値に換算すると4千円ぐらいだったというから、いいとこの子供しか買ってもらえなかったわけですね。格差なんてのは昔からあるわけです。
しかし豪華な組み立て付録などにはびっくりしました。

ところでワシらの時代の「ウルトラセブンわなげ」は去年でしたか、日比谷の図書館で見覚えあり。


⑦「あかんべえ」前進座/ たましんRISURUホール


久々に立川市民会館に行くので、その前の腹ごしらえでこれまた久々の焼肉安楽亭に行くか…と出かけたところ、なんと閉店していました。親子で何度も行ったもんだが…う~む。

今回は宮部みゆき原作ということで観劇することに。
よく知らんけど前進座って今年国立劇場で見たときには歌舞伎をやってたのに、今回は女優さんも出る普通の演劇。なんか不思議な劇団だなぁ。

この主人公、おりんちゃんだったかな、はなんだか健気なんですね。オープニングのシーンがラストでつなげって「なるほど」という感じ。

しかしこのところ横長の国立劇場の3階席などをよく行ってたから、なんだか立川のステージが狭く見えちゃったなぁ。1000人以上入るホールなのに。


⑧「おもいでの夏」フィルム上映/Bunkamura渋谷宮下

15歳の初体験ものを、15歳のときテレビ放映(主人公の声は小倉一郎)で見て、翌日学校で友人のKくんと話題にしてから50年近く…!!
いま思えばいいんですかね、こういう映画で。そういえば昔はしょっちゅうテレビでやってた初体験ものってこのところ全然やんないもんね。まずいんだろうな、やっぱし。

そのおもいでの作品を、ちょっと前まで渋谷TOEIだったところで、めったにないフィルム上映。どうやらフィルムって出だしの部分が劣化しやすいようですな。冒頭は線が入っちゃったりしていました。

この映画、太平洋戦争中の避暑地が舞台ですが、なんだかのんびりしています。
それと「なんか日本の夏と違うなあ」と昔は思ったもんですが、あとから見ると草の枯れ具合からみてどうやら冬に撮影しているとおもわれます。
「天国と地獄」とか「青春デンデケデケデケ」の海水浴シーンとか、真冬に夏のシーンを撮影する場合、なんとかして暑い感じを出そうとしているものですが、この映画は特にそうしてはいないように見えます。
が、ラストシーンになるとその冬(とおもわれる)の風景が「夏は終わってしまった」という寂しい感じがよく出ているんんですね。

ところでワシ、今回肝心な初体験シーンであろうことか居眠りしてしまったのですが、それが逆に「あれは本当にあったことなんだろうか…?」というワシのオリジナルの映画鑑賞法になってしまった…ような気がします。


⑨「ハチ公 生誕10年記念展」渋谷郷土博物館・文学館

ワシ、犬は別に好きなわけじゃありませんが、ハチ公には興味があります。
映画「ハチ公物語」も、たしか吉祥寺の映画館で見ました。「おれは男だ! 完結編」と2本立てでしたなぁ。
米国でのリメイクの「HACHI」はなぜか高崎で見ました。「南極物語」とかと違って、かなりオリジナルに忠実な感じでしたねぇ。

で、今回は新聞でやってるのを知って、「おもいでの夏」のあと、行くことに。
ハチは一時、畑を荒らしていると勘違いされて棒でぶったたかれたりしていた、などと知らなかったこともありました。耳が片方垂れ下がっているのは別の犬どうしの喧嘩の仲裁をしたときにとばっちりをうけた、との説もあるとか。

最近、発掘?された短編映画は満席のため見ることはできませんでしたが、なかなか見ごたえのある展示でした。

ところで博物館まで、行きは駅から歩きましたが、帰りはハチ公のイラストが描かれている100円のコミュニティバスに乗ってみることに。恵比寿まで遠回りするので時間がかかりましたが、こうしてみると坂が多いというか起伏が多い地形ということがよくわかりました。


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