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ボタニカル哲学(菜根譚)

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菜根譚は、今から約400年前の中国において、内乱や政争が相次ぎ混迷を極めた明代末期、万歴帝の時代(1572-1620)「厳しい時代の中でどう生きるのか」をテーマに、中国明時代の哲…
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ボタニカル哲学(後集133)知足の人生

お茶は極上品を求めなければ、茶壷が空になることはない。 酒は極上品を求めなければ、酒樽が…

力蔵
1年前
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ボタニカル哲学(204)すべて冷静に対処する

冷静な目で人を観察し、冷静な耳で言葉を聴き、冷静な感情で人の心を動かすものに対処し、冷静…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(154)本然の徳性を養うことが肝要

身の処し方は高級官僚のそれ以上で、学問や教養は「白雪の曲(高尚とされる琴の曲)」以上であ…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(153)緩急の使い分け

物事はそれを焦っても急き立ててもハッキリしない事があるが、ゆったりと構えれば自然とハッキ…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(138)過ぎたるは及ばざるがごとし

人間は、出世しすぎない方が良い。 出世しすぎると妬まれて極めて危険だ。 才能は発揮し過ぎな…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(137)人を制する心構え

人の功績と過失は、少しでも混合してはならない。 もし、不明確にしておくと人間は堕落してし…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(136)美醜清濁を超える

人情の功罪は、高貴で豊かな者の方が、貧しい者より一層激しい。 怨みつらみの心は、身内の者の方が、あかの他人に対するより一層激しい。 このようであるから、冷静な心でそれを日常的に管理調整しておかないと、一日として欲望に悩まされ、心が休まることはない。 つまり、地位の高い一族のトラブルは予想以上に大きな影響があるので、日ごろから管理しておきなさい、ということ。 言い換えれば、活人はなり上がらない事。 ↓↓↓↓↓ オンライン勉強会(無料)を開催しております ↓↓↓↓↓ ht

ボタニカル哲学(135)美醜清濁を超える

美しいものがあると、その一方に必ず醜いものがあって、これが対になっている。もし自分から美…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(134)肉親の情愛と道理

父は子を慈しみ、子は父に孝行し、兄は弟を友愛し、弟は兄を敬愛する。 たとえ、それが理想的…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(133)節義経綸の来処

晴れ渡った空のような節操や道義は、暗く湿った部屋の中で養われるものである。 また、国を一…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(132)称賛も慎重に、批判は慎む

相手が善人と知っていても、本当に親しくなるまでは、それを褒め称えてはならない。 さもなけ…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(131)公論と私情

多数からの疑いに影響されて、自分の意見を捨ててはならない。 また、自分の意見に拘り、人の…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(130)思慮は深く、騙されても騙さず

「他人に危害を与えるような心を持たず、他人からの危害を受けないような配慮が無くてはならな…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(129)世界の平和は修めることから

我が身は、小さな宇宙である。 喜びや怒りの気持ちに間違いを犯さず、好き嫌いは宇宙の法則に随えば、それが正に調和の働きである。 この世界は、一種の父母のようなものだ。 全ての大衆に不満心を持たすことなく、万物に支障が無いようにすれば、正に和合の姿なのだ。 つまり、マクロの宇宙とミクロの宇宙は相似形で、宇宙の法則や原理原則は人間の世界にも当てはまるり、それが解って実行すれば大安心の世界が完成するということ。 言い換えれば、活人は日常に世界を観る事が出来るし、世界に日常が観える