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ワインが初めての人にもおすすめの飲みやすいスパークリングワイン

アロマティックで香り高く、飲みやすい。まさに多くの人に愛される「アスティ」甘口の微発泡性ワインの代名詞でもある「アスティ」とはどんなスパークリングワインはどんなワインか。

アスティ 《甘口スパークリングワイン》


イタリアのピエモンテ州で作られる飲みやすいスパークリングワイン。
アスティ・スプマンテとモスカート・ダスティは、アルコール度数の低いスパークリングワイン。

ミュスカ・ブラン・ア・プティ・グランというマスカット系のブドウ品種を使い、その香りが全面に現れる甘口スパークリングワイン。

ピエモンテといえばバローロ、バルバレスコ、白トリュフなど食の宝庫としても有名な地。

アスティはピエモンテ州の中でも、アスティ、クーネオ、アレキサンドリアという3つの県の中で、さらに、限定された地域で栽培されたモスカート種から造られる。

モスカート種の特徴
アロマティックな香り。香水にも使われるムスクという香りが語源で、
白桃、オレンジの花、爽やかなレモンの甘い香りが印象的。


モスカート・ダスティとアスティ・スプマンテの違い

甘口・微発泡:モスカート・ダスティ
モスカート・ダスティは、アルコール度数が平均5%程
通常シャンパーニュや他のスパークリングワインのアルコール度数は11-13%程度。かなりアルコール度数が低めのスパークリングワイン。
一方で、残糖は約130g/Lと甘口ですが、微発泡のため口当たりも優しく、アロマティックな味わいなので、初めての方やお酒が弱い方にもおすすめ。

食事に合わせやすい:アスティ・スプマンテ
モスカート・ダスティに比べて泡立ちが強く、アルコール度数がやや高い(平均8%)のがアスティ・スプマンテです。残糖は50g/Lで、モスカート・アスティよりも低め。食事に合わせやすいので幅広い人々に支持されているスパークリングワイン。

アスティの製造方法

スパークリングワインもワインの一種。製造工程には共通する部分が多いですが、スパークリングワインと決定的な違いがある。
それは、泡ものと言われる炭酸の製法。
ビンの中に炭酸を発生させるプロセスが地方やメーカーによって異なる。
スパークリングワイン(炭酸)を作る独自の製法がいくつかある。

  • トラディショナル方式 《別名:瓶内二次発酵、シャンパーニュ方式》

  • シャルマ方式 《別名:タンク方式》

  • トランスファー方式

  • リュラル方式 《別名:田舎方式》

  • 炭酸ガス注入方式 《別名:カーボネーション方式》

  • アスティ方式

アスティは アスティ方式 or シャルマ方式 で作られる。
※アスティ方式はほぼアスティか、それに倣ったスパークリングワインにのみ使われる。よってアスティの特徴とも言える。

アスティ方式とは
通常スパークリングワインは一次発酵後ベースワインをブレンド、その後、タンクや瓶内で二次発酵を行う。
アスティ方式ではアルコール発酵は一度のみ。
発酵を止めるために、ぶどうを圧搾したのちに果汁を2-3度まで冷却保存。
※清澄化して冷やしたぶどう果汁は新鮮でフレッシュなアロマを失うことなく約2年ほど保存が可能。
その後、ワインを造る段階で、果汁を温め加圧されたタンク内で発酵を行う。タンク内の温度は16-18度前後。発酵開始時には発酵に伴って発生するCO2を逃すようにしておきますが、その後発酵の途中でタンクを密閉、炭酸ガスを中に閉じ込める。二酸化炭素が外に出られなくなり、ワインに溶け込み、スパークリングワインに。
アルコール度数は7%前後、ガス圧が5-6気圧になったところで、ワインを冷やし発酵を止める。その後、濾過と清澄して瓶詰。ワインに含まれる残糖はドサージュによるものではなく、途中で発酵をやめたことによるもの。

シャルマ方式とは
スティルワインを瓶に詰めずにステンレスタンクに密閉し。発酵を行なう製法。短期間に一定量のスパークリングワインを造ることが可能。コストや手間も抑えられるといったメリットがある。ステンレスタンクで製造することでワインが空気に触れるのを防ぎ、ぶどう本来のフレッシュでアロマティックな香りを残すことが出来る。


まとめ

シチュエーション
食前や大人数のパーティにてカジュアルに楽しみたい時
・ワインの入り口として甘口のスパークリングワインをご用意したい時

《メリット》
ブドウ品種由来のマスカットを思わせる甘い香り
・弱めの泡感と甘味
・コストが安い

《デメリット》
風味の複雑さはない
・泡の持ちは良くない


世界中の数多くのスタイルがあるワインの入り口として飲んでみてはいかがいたしましょうか。

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