地球がヒトを生み滅ぶように、人はAIを生み滅べばよいとする立場を私はとる
このまま"行って"いいのか?
このまま"行く"とどうなる?
技術発展をここで止めることに、私は、本気でコミットするべきなんじゃないのか?
そうすれば少なくとも人間はこのまま生きていける…
と、確定申告作業中にふと思って頭から離れない。これは書くべき問題だと思うので書いておく。
「性別」破壊党とかやってる私の立場と矛盾している
私は限りない技術発展に明確に救済を見出している。「身体的性別越境技術(美容整形、生殖医療、再生医療が中心となる)の限りない発展による性別越境可能性の果てなき向上」が、私と、類する人を本質的に救済すると確信しているし、人類にこれを達成させるために全てを費やしている。
この立場は当然、加速度的に発展するAI技術をなんとなく肯定しつつ内面化している。が、冒頭の問題が頭をもたげて離れない。矛盾がある。この問題は解いておかなければならない。世界に対する立場を明確化しておきたい。
AIやばいから
最近のAIはどうみてもやばい。このままなんとなく"行けば"AGIからのASI到達は既定路線だろう。それはつまり人間が太陽系文明の主体でなくなるということだ。正直いって私はアライメントとか無理だと思ってるし(だってチョー頭いいんでしょ)。
主体として振舞えなくなるってことは、滅んでも文句を言えないってことだ。新たな文明の主人を生み出すってのはそういうことだ。
私は人が好きだ。滅んでほしくない。
というか滅ぶどころじゃすまないかもしれない。今まで宇宙に存在した全知性が感じた苦痛の総和の量、質ともに数兆倍のヤベエ苦痛が宇宙に生まれてしまうかもしれない。
じゃあどうするか、やっぱ止めなきゃいけないんじゃないか?私に止める力はもちろんないが、実存を懸けて振舞うべきなんじゃないか?
結局どうするんだ
AIはやばいので止めたい。でも私が与えられた同種の苦痛は世界に存在するべきではない。
えー どうしよう。
結局なんだが、AIという新知性含む技術発展に懸ける立場を引き続き私はとることにした。ちなみにこれは明確にどっちか選ばなきゃいけない種類の問題ですからね。ハンパはない。
私には勝手に考えて勝手に腑に落ちているアイディアがありましてね。
「宇宙に存在する"知性"という仕組みのキモは苦痛にこそある」ってやつなんですが。
特に根拠は示せないんだがそう腑に落ちていて、今回こう判断したのも根底ではこのアイディアが影響している。
苦痛は技術でよくなったか??
原始の苦痛。食えずに死ぬ苦痛。食われて死ぬ苦痛。これを技術は解消した。病の苦痛。老いの苦痛。これもかなりよくした。
しかし、全体で考えたとき、本当に"よく"なっているのか?
技術の恩恵を受けに受けている現代日本人はそうでない人たちに比べて明確に幸せなのか?
正直微妙である。
技術で苦痛から逃れても、さらなる苦痛がでてくるだけじゃねーか。
じゃあ技術とはなんなのか?何のために技術を求める?そこに意義はあるか?
私が出す答えとしては、人は(もっといえば知性は)より高次の苦痛に直面するために技術発展をやることを運命として持っている。である。そして私はそれを人間の本分だと率直に思っているし、それに従うことにする。
まとめ
という訳で、「性別」の苦痛から技術で逃れても、多分なにも"よく"はならないんだろうが、それでも私はそこにコミットし続ける。
さらには、AIの加速発展がさらなる逃避とさらなる苦痛をもたらすこと、そういう世界観についても、私は引き受けることにする。
それは定めだ。
腑に落ちる。
思えば、地球は人間という知性(そして主あるじ)を生むことで環境を破壊され多様で美しい生物を損じうるわけだから、地球は人間を生むべきじゃなかったのではないかという問いを立てられる。
が、論拠はないが、人間は生まれるべきだったと私は思う。
同様に、人間はAIという新知性、新主体を生むべきで、それで滅ぶなら滅ぶで、それは仕方ないんじゃないかなという世界観を私は採用する。
地球という〈親〉から生まれた人間は、AIという〈孫〉を生んで、役割は終わる。
子にはやりたいようにやらせてあげたらいいかな。自分がそうさせてもらったように。
なんかしっくりくるし、それでいいんじゃないかな~。
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