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ヒラクフクシvol.2《COVID-19で変化する福祉》文字起こし

2020年5月7日、ヒラクフクシvol.2《COVID-19で変化する福祉》が開催されました!

前回に引き続き、文字起こししました。今回UDトークを利用して記録を取ったのですが、非常に正確でびっくりしました。ということで、よりそれぞれの口調を忠実に再現した文字起こしをお送りします。

また、こちらのイベントはグラフィックレコードを作っていただいています!山﨑 史香 (山﨑 ふみか)さん作。

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制作動画もあります!こちらも是非!

発案者小泉さんからの趣旨説明

拓く福祉Vol.2ということですね。今回は特別養護老人ホームもみじ館の施設長である伊藤さんにお越しいただきました。伊藤さんありがとうございます。

🚩ゲスト紹介
伊藤浩一さん
特別養護老人ホームもみじ館施設長
いばらき中央福祉専門学校では学校長代行も務め、「根拠ある介護」と「感性に訴える支援」を提唱し、介護福祉士・施設管理者としての視点で社会の中の「介護」を多角的に伝えている。
大学で経済学を学び、ロックと日本庭園をこよなく愛す介護現場出身の施設長。

僕と伊藤さんは実は水戸にあるグロービス経営大学院でですね、同じ期間授業を受けておりましてある意味で同期だったんですね。そこから一緒にお仕事をするようになりぜひゲストとしてきていただきたく伊藤さんにお願いをさせていただきました。

多分今日僕のこと知らない人いないなって思いながら自己紹介のスライドだけ作ってみました。はい、改めて小泉と申します。僕自体はこう見えて水戸市役所でもともと公務員をやっておりました。そこからですね、今はつくばにある行政コンサルの会社で働きながらコワーキングの運営だったり、イベントのデザインなんかをやっております。

もともと僕市役所にいたとき、そんなに福祉施策みたいなことは実はやっていませんでした。きっかけになったのがいばふく超作戦会議ってイベントですね。いばふくの中で新しい企画を起ち上げよう、何か一緒にできないかっていうことで、福祉を面白くする・楽しくする、をコンセプトにしたアイディアを出し合うグループワークのイベントを始めさせていただき、水戸だとか筑波だとか茨城県内、また最近はいわきとか東京とか、1都2県の8ヶ所でイベントを開催しました。福祉という広すぎるワードの中で、それぞれ携わる方であったり、現場の方などに関わることができました。

また行政コンサルっていう仕事の中で、地域福祉計画であったり、地域包括ケアシステムであったり、また今は生涯計画、子育てであったり介護だったり、そういった多種多様な福祉の計画にプランナーとして携わるようになりました。

例えば1プランやって終わり、では面白くないんですよね、僕としても別にプランナーがやりたいわけではない。だからこそ本当に現場で動いている方と繋がりを持ちたい、そういった方々とのお話の場を持ちたいと思うようになり、始めたのが、このヒラクフクシというイベントでした。

ヒラクフクシは、イベントの意味としては、「福祉」はいわゆる専門職の人だけがやるわけではなくて誰もが携わることができる、そういった意味で福祉の意味を開いていくだけではなくて、福祉や行政、いわゆるお堅いお仕事をやっている人たちが少しでも開いていきながらですね、福祉の新しい一面、ないしは一見すると見えにくいような一面を見られる、そんな場にしていきたいなと思い始めさせていただきました。

そして3月12日ですね2ヶ月前の3月10日にヒラクフクシVol.1として、「最高にイケてる高齢者の写真展」をやられた山田周平さんにお越しいただき、始まりました。

(こちらも文字起こしがあります)

そして今回、Vol.2ということでお願いをしたのが、伊藤施設長であり、また、テーマとしていわゆる新型コロナウイルス。本当に新型コロナウイルスによって、生活様式であったり、働き方であったり、暮らし方であったりっていうものが一変したと僕は考えています。

福祉というものは常に人との繋がりを大事にしてきたり、なかなかオンラインだけで置き換えることができないのではないかというふうに考えている業界の人だというふうに僕は思っています。

だからこそ、今回は介護という視点で、また、このこれらのウイルスが来たことによって、どういうふうな変化が起こるのか、ないしは起こっているのか、変えていかなければいけないのか、そういったことを皆さんと一緒にぜひ考えたい。それを考え続ける60分にしたいと思い今回、伊藤さんにお願いをしたというのかイベントの概略であり、大まかな経緯でございます。

改めまして伊藤さん今日よろしくお願いします。

伊藤さんのお話

テーマがですね、新型コロナウイルスが変える福祉ということだったんですが、福祉の中でも、その介護についてちょっとターゲットを絞って皆さんと共有できればなというふうに思ってます。

あと今日は私個人のお話をさせていただくんですけども、コロナウイルスで、実際に施設内で感染があって非常に大変な思いをして運営されている方もいらっしゃると思いますし、実際ですね、介護サービスを停止せざるを得なくなっている事業所の皆さんもいらっしゃる。本当に皆さん大変な思いをされてるっていうことは、私も同業者だからこそわかるっていうとこがあります。介護も、在宅介護があったり施設介護があったりですね、いろいろ幅広いものですから、今日は本当に私の個人の話という形でお話を聞いていただければなというふうに思っております。

伊藤さん自己紹介+もみじ館の説明

まずですね、自分はこの新型コロナウイルスが変えるフクシということに関して、この3点を考えてます。一つ目が介護のイメージが変わる。二つ目が、介護事業者の淘汰が進むということ。三つ目がwithコロナとデジタル化というところになります。

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その前に皆さん私、ここで初めてこんなふうに偉そうに話させていただいて、何者かっていうとこがあると思うんで、ざっくりと言いたいと思います。

昭和50年生まれで44歳ということになります。介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員等の専門的な専門の資格も持ちながら、現在ですね、

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特別養護老人ホームのもみじ館施設長と、介護の専門学校学校長代行をさせていただいたり、あと今県の方では介護福祉士の団体の副会長もさせていただいております。

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もみじ館の特徴もちょっとお話させていただきますと、全世代型特養を一つテーマでやってます。
今人生100年時代というふうに言われてると思うんですけども、特別養護老人ホームに対しての皆さんのイメージはやっぱり、高齢者の方がいらっしゃる場所っていうイメージがあると思うんですけども、高齢者だけじゃなくてですね、0歳から100歳まで全ての世代の方が活用できる施設でないといけないというところでそういった施設を作っていこうっていうことでみんなとやっています。


例えばなんですけども、0歳児生まれたてのお子さんは、スワン保育園という保育園が併設されてますので、そういった保育園のみんなが施設の方に遊びに来るとか。あとは、小学校になると出張事業みたいなのがあって、地域の学校の方に福祉の啓発活動に行く。あとはですね若い世代、専門学校が併設されておりますので、そういった皆さんが介護福祉士、また人生の先輩であるお年寄りから、いろんなことを学んでいくみたいな。その次の、ミドル世代と言われる40歳から60歳ぐらいまでの方にとってはM-FITっていうフィットネスクラブをやってます。こちらはミドル世代の健康増進ということで、デイサービスのみなさんが4時半とか5時ぐらいにはお帰りになるので、その後デイサービスをフィットネスクラブとして利用しています。60代ぐらいになるとですね、介護予防っていうところに対して皆さんちょっと心配が出てきますんでね。

介護予防教室、フィットネス、介護サービス、デイサービスまたショートステイと、あと、特養で最後を看取りまでというところで、おそらく0歳から100歳まで皆さんがですね、活用できる設備っていうのを取り組んでます。

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あとですね、ちょっと最近できなくなっちゃったんですけども、「中年でもギターキッズ」ってことですね。エレキギターやってます。

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そういうわけで普段はですね、エレキギターバリバリ弾いてるんですけども、お年寄りの前では昭和の曲をですね、いがっぺボーイズというユニットを組んで歌を歌っております。

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最後にですね、今日小泉さんがですね「ロック×日本庭園」っていうことで、新しいテーマを与えていただいたんですよ。

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庭園好きで、これ僕なんですけど、休みの日の日はギターじゃなくて、ほうき持ってます。普段は宿敵はもぐらなんですけどね、今春の戦いが終わって、今は雑草と戦ってるというような感じなんです。

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ここまで自己紹介おしまいにしまして、みんなに支えていただきながら、仕事を日々させていただいてるんですがそれを皆さんお伝えしたいと思います。

1. 介護のイメージが変わる

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まず一つ目、介護のイメージが変わるような資金などコロナウィルスがかえる福祉としては、私は介護のイメージが変わるというふうに思ってます。

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3Kから3Aへ。介護の新常識。これは私のオリジナルでになってるんですけども。
もう皆さんいろいろ業界のことを詳しい方が多いと思うんで、本当に聞き飽きたわと思われると思いますが、この3 Kという言葉ですね介護は「給料が安い」、「きつい」、「汚い」。もうこれはですねイメージつき過ぎちゃって、もうこれを払拭するためにっていうことで先ほどのいばふくの活動があったりというところがあるんですけど。このコロナになって、こういった状況になり社会を変えていく中で、私はこの3 Kっていうところを変えていけるというふうに考えています。

3Aは何かっていうと、まずは「安定」ですね。次が「安心」、「明るい」。その中でもお給料の安定というところで変わるんじゃないかと。
いろんな業界の皆さんですね、旅行業界の方もそうですし飲食業界の皆さんも明日の生活をどうするのかというところで、本当に大変な思いをされてるというところがあると思うんですが、我々介護事業者としては、継続的に安定してお給料が皆さんにもしっかり支払えるような体制が、その他業界の皆さんからすれば、整ってるんじゃないかっていうところは明確かなというふうに思います。

ていうのも、根拠があったんですね。

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こちらは高齢者人口および割合の推移ということになりますけども、高齢者の方はこれから増えていく一方でですね、そういった皆さんをこれから支えていかなきゃいけない。介護っていう仕事はなくなってしまうということはない、そういった意味から捉えると、介護の仕事は安定しているっていうところが、改めて皆さん感じられたんじゃないかなというふうに思います。まずこの「安定」っていうところが、皆さんに新しいイメージとして定着していくとイコールですね、次「きつい」っていう言葉が「安心」ということに変わるんじゃないかと。

きついのはどうしても「給料が安い」から来てるんじゃないかと、給料が安いし更に何か仕事が大変っていうような、2段階の言葉なんじゃないかなと思うんですけども、どんな仕事も大変ですよね。それは思うんですけどもやっぱり供給量が安定していれば、やっぱそこがまずは安心っていうとこに繋がってくるんじゃないでしょうか。

高齢者の方に本当に感謝していただける仕事だというふうに思いますし、悪いところが前に出てしまうというところからですね、「いや、実は介護の仕事明るかったんだ」というような形に方向性が変わってくるんじゃないかというふうに考えてます。

ということで、まず最初、介護の新常識ということで、3 Kという本当にダークなイメージだったところが、3 Aということでですね、皆さんにとって明るい仕事だと、安定安心明るいというところの仕事のイメージに変わってくんじゃないか、あとは変えていかなきゃいけないというふうに私は思っていますしチャンスだというふうに思ってます。

2. 介護事業者の淘汰が進む

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続きまして二つ目、介護事業者の淘汰が進むっていうことになるんですけども、我々この介護人材不足っていうところがあったんですが、今ですね、この安定した介護業界に他業界から人材が流れてくるというところが、少しずつ実感ができる状況になってきてます。
例えば、私どもの方にも、実は来年の就職の相談とか今までほとんどなかったですね。それが経営学部の学生とか、経済学部の学生さんっていうのが、話を聞きたいとか、応募したいということに急になっております。
そうするとそういった皆さんがですね、この介護業界で働いていただくためには、来てよかったっておしまいじゃなくて、定着が重要かなというとこなんですね。
そうすると、労働環境、働き方とか研修等の充実ってとこはしっかりしていきます。労働環境の改善に取り組んでる事業者さんが生き残っていくと思います。別の業界から来て我々の業界で働こうと思って来た人に対してですね、皆さんが働きやすい環境をしっかり作ってるか作ってないかっていうところで、線引きがされていっちゃうんじゃないかなというふうに思ってます。

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全国813の介護事業所が4月の末に休業になりましたっていうのがありました。この883の事業所がですね、コロナがおさまったら、全部元通り運営するかって私はそうは思わないですね。もしかしたら辞めちゃうとこが多いんじゃないですかね。やっぱりこういった事業の中で、その後どう環境を整えていくかという一歩を踏み出すことができないようなところは、やっぱり事業存続するの難しいっていうふうに思ってます。
なので、何かこのコロナウイルスで、安定感のある介護業界に注目が少しずつ向いてくるんですけれども、結果的にやっぱりその事業者さんが労働環境をしっかり整えていくということをやらないと、淘汰されていってしまうんじゃないかなというふうに考えております。

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さらには、ダイバーシティマネジメント。こちらの去年やった技能実習生に対するちょっと研修会だったんですけども、外国の方が参加してくださってました。外国の皆さんと一緒に介護業界で働いていく、日本全体がそういうふうに動いていくという中では、やっぱりこういった皆さんを一人一人しっかり見て、単なる労働力じゃなくて、一緒に働いてる仲間としてみる。また日本の介護業界で働いたその実績をもとに海外で頑張ってくれるような人材に育てていくっていうところをやってかないと。特にやっぱりコロナウイルスで今、海外からこれなくなっちゃってますからね。もともと来る予定だった方が、満を持してやっと来れたと思ったのに日本に来たらなんだよって話になってしまったら、余計とこういった人材皆さん、外国の人材の皆さんにも見離されていっちゃうんじゃないかなっていうふうに思います。

3. withコロナとデジタル化

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最後なんですけども、withコロナとデジタル化。オンライン面会がですね、急速に始まってます。

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これ実はですね今日のもみじ館の写真なんですけども、ズームを使って、ご家族と利用者さんを繋いで会話をしてるっていうところです。こちらもですね、この以前は我々の業界やっぱり触れ合い重視でやってきていて、やっぱりこういった機械・ロボットを使うっていうことに関して非常に抵抗感が強かったんですが、今回ですね、こういうデジタルを使わざるを得ない状況になったときに、改めてこういうのでできたっていうところを、気がついた職員の皆さんいるんじゃないかな。今後ですねこの「withコロナ」っていう言葉が出てまして、コロナウイルスとは今後継続的にやっぱり付き合っていかなきゃいけないという状況になると、デジタル化っていうとこですねこういったところもやっぱり踏み込んでいかなければいけないんだろうなというふうに考えております。

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そんな形でですね、まとめをさせていただきますと、まず一番としては、介護のイメージを3A、「安心」「明るい」「安定」に変える。「安定」っていうところに注目が来てるっていうところをですね、チャンスで切り替えて行動していきましょうってことですね。


あとはダイバーシティマネジメントっていうことですね。様々な、全く違う分野の人たちが介護業界で働くってことが起きてきますので、そういった皆さんと一緒に働ける柔軟性を持った事業所になっていかなきゃいけないし、皆さんも柔軟性を持って同じ仲間として働いていきましょうということですね。

三つ目がコロナと共存しながらデジタル化、触れ合いも当然これからも大事なんだけども、やっぱりみんなに踏み込んでですね、デジタル化っていうところもやはり進めていかなければいけないというふうに思っております。ということで、三つお話させていただいたんですけども、とにかく今こそですね、ピンチをチャンスに変える行動っていうところが、我々介護業界に求められているということになりまして、新型コロナウイルスが変える福祉、コロナウイルスによって変えなきゃいけない福祉ということで、ちょっと皆さんにお話させていただきました。

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最後にですね、そんな時だからもっと私たちが積極的に社会貢献活動かなっていうことなんですけども、介護職員として、アフターコロナなんていうことも含めて話したんですけども、ちょっと地域に向けてってことに関しましては、こんなときだからこそ、私達も社会貢献活動を地域に向けてやりませんかっていうこともお伝えしたいなと思います。

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こちらうちっこっていう内原に水戸市にある広報マガジンなんですけども、実は今テイクアウト応援企画っていうのをやってます。

本来ならばですね商工会議所の皆さんとか、あとそういった皆そういったプロモーション関係の新聞とかそういったところが中心となってやってくれてるところなんですけども、福祉業界から発信でもいいんじゃないかなというとこです。
なぜかというと、地域作りする中で本当に大変な思いをされてる事業所さんがあるんですが、比較的我々安定感持って仕事をさしていただいてるっていうことで、我々が一歩前に出て、こういった皆さんのお手伝いをさしてもらった方がいいんじゃないか、させてもらえてもらうべきときなんじゃないかなというふうなことで動いてます。

内原にある今17のですね、お店の方と今コンタクト取りながら作っています。実はこのマップを見てもらうと、お店のお弁当の写真があるだけじゃなくて、介護施設の名前が全部入っています。だから自分が使うときにならないと、介護施設はどこにあるのかわからないと思うんですけども、フリーペーパー企画を我々が担当することによって、実はこういうところに施設があったんだ、と気がついてもらえるとかそういう部分で相乗効果を狙っていけばですね、よりお互いに応援ができて、さらに人作り、まち作り、と繋がるんじゃないかなというふうに思ってこういう活動もしております。

そういうことでぜひですね、今日介護福祉の分野で働いている皆さん参加いただいて、皆さんとはぜひ何か一緒にね、こういうときに立ち上がって地域のために活動していければなと思っておりますのでよろしくお願いしたいと思います。

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(小泉)はい伊藤さん、ありがとうございます。コロナによって世界が具体的に何がどう変わるのか、僕は本当にもうそこから今日伊藤さんにお話を伺いたいなって思っていました。

質問タイム

(小泉)僕聞いちゃうんですけど、介護職の給料って安いもんなんですか。

(伊藤)個人的な話で言うんですけど僕は安くないと思います。いろんな形態があると思うので、本当に一部のところの話だけかも知れないところあるんですけども、例えば30人の介護職の方がいたらですね、60%以上は平均年収以上はいっていると。平均の2倍弱に近い方もいますし、そんなにね、もう本当に収入が低い人ばかりが集まってるってことはないと考えてますね。

(小泉)安いって言われてるのは結構誤解なのかなっていうことですね。3Kから3Aへ、というお話を伊藤さんからいただいたんですけど、やはり3 Kのイメージっていうのは、学生であったり、親世代も持っているかと思うんですけど、この3 Kのイメージを3Aに変えていくために必要なことって何か伊藤さんの中であったりしますか。

(伊藤)介護だけで盛り上がっていくっていうのはなかなか難しいんですよね。だから、積極的に社会貢献活動っていうか、自分たちを知ってもらう活動を更にしていくべきじゃないかというふうに思います。
やっぱり業界の皆さん大変で、多分自分たちの仕事で手一杯だと思うんですよ。だからこういうときは、できるところ、困ってるところもですね、福祉業界のみんな発信していって。こういった状況でその活動は、難しい方が多いと思うんですけども、こういうふうな活動してくれる人が福祉の皆さんなんだっていうところから、やっぱり入っていくべきかなというふうに思っております。

(小泉)確かに知らないことには何もできないなって今僕改めて感じていて。確かに僕も福祉に従事している方と出会う前は本当にイメージしかなかったんですよね。誰か具体例があるわけでもなく、それこそ勝手なイメージをしていたんですけど。僕はずっといばふくとかをやらせていただく中でそんなことないなってすごい強く考えるようになっていて、多分伊藤さんお話あった明るいイメージがあれば、めちゃくちゃ強いんだろうなっていうのを感ています。

チャットの方でも質問を皆様から受け付けてまして。ちょっと読み上げますね。

「やはり介護業界もいわゆる大手(大型法人)だけが生き残るような形になっていくんでしょうか?」

えっとですね、まず今言われてるところでちょっと面白いなって話があったのが「ユニコーン企業」。
ぱっと拳銃のような現れて、一気に成長していってる企業。それに対してゼブラ企業っていう考え方あります。ゼブラ企業はどういうとこかっつていうとシマウマですよね。シマウマは皆と共存をしている、群れを作って一緒に生活していく。だから今ちょっと不透明な時代になってきたことで、その大きな企業が、1人で一匹狼みたいに歩んでくって時代はもう終わったんですね。ゼブラとしてやっぱり一緒にみんなと協力していかないといけないと生き残っていけないっていうような世の中になってるんですね。

やはりこの大きな法人さんは壁を作らないで、地域の支えとなっている中小企業と、お互いの強みを生かしながら、お互いに共存していくように進めていく、それをやらない企業さんは大きなとこでも危ないかもしれないですよね。そういうふうに考えてます。目的は一緒じゃないですか、地域作りして地域の皆さんを支えていこうと。そういうことになると思いますね。

(小泉)まさか今日のイベントでユニコーン企業とゼブラ企業の名前が出てくると思ってなくて僕めちゃくちゃびっくりしましたよ。大きいとこに大きいところの強さがあり、または中小の方が強いところ、スピード感があって地元に根付いているとか、多分強みはそれぞれあるんだというふうにいつも思ってます。そういう意味で僕らもきっとゼブラのように共存しながら、社会貢献、地域作りやっていけるといいのかな、なんてちょっと思いながら聞いてました。

次の質問読み上げますね。

コロナを理由に、利用を控えたご利用者はいらっしゃいますか?その時、事業所として、どのように対応されましたか?また、職員とともに感染症対策の研修をされたりされましたか?


(伊藤)いらっしゃいますね。特にですね、多いのは通いで来られてる方、要はリハビリとかそういう目的で来られてる方ですね。デイサービスの方の利用っていうのが、例えば1割ぐらいとか。

事業所としてどのように対応してるっていうことに関しましては、いらっしゃらない方に関してはですね、体操の動画を作って家でやっていただくというようなっていうことをやってます。


家にいてもですね、サポートできるように、後も電話して継続して話ができるようにってことですね。

あと最後の質問は、感染症の対策の研修をしています。コロナに関するいろんな情報を随時流して、という形で実際やってます。
でも、そもそも施設としては、コロナがあったからとかっていう形じゃなくて、年に3日は感染症の研修を、全員対象でやってることなので、今までの継続っていうことでコロナの情報メインでやってるっていう形ですね。

(小泉)ありがとうございます。伊藤さん、さっきの動画はどういう経緯で作ろうってなったんですか。

(伊藤)職員のみなさんで作ろうみたいな感じになったんです。やっぱ心配っていうかね、そういった部分で何ができるのかなっていう中の選択肢として。あと職員が出ることによって、何かこう、来てるような感覚をえられるかと。ご自宅で不安なこともあると思います。そういう思いでやっています。

(小泉)そうですね多分スタッフの方が顔を出されていると実際に体操を受けてる感覚も嬉しいのかなって僕は思っていて、学校とかでもありますけどね先生が生徒に向けて授業の動画を送ってあげるとか、なんかきっと顔が見えるみたいなものって想像以上に安心感があるんだろうなって僕は感じています。

(小泉)この長く続く状況においてどういうふうに対応していくのか、いわゆるwithコロナにおいてデジタルっていうものを使っていく段階にきたよねってお話最後にされていたのか僕は結構印象的だったんですけれども。今、デジタルっていう部分だと、いわゆるオンライン面会が始まっているかと思うんですけれども。今後他にどういうデジタル化ないしは例えばですけどロボット化していくのかとか、何かそういった中でもっと大きな変化があるんじゃないかって思われてる部分ってあったりしますか。

(伊藤)また何か新たなものが出てくるというより多分オンラインを使ったやり方が工夫されていくのかなと。あんまりこうやってこなかったところですけども皆さん取り組み出してるっていうところからですね、やっぱりその活用の仕方がどんどんうまくなっていくんじゃないかなと。
今はオンラインで、iPadを見ながら不安もありながらやってる。ところがですね、例えば(自宅から)誕生日会に奥さんが参加してくれたりとかオンラインならではの良さもある。そういう可能性だってあると思うしやっぱりそういうのはね、僕なんかよりもその現場のみんなの方がやっぱりもっと家族と会わせてあげたいなって思ってる。海外にいる方もいるかもしれないじゃないですか。

誕生日会もそうですし、なんか距離がすごく近くなったこと、これ一つプラスだったなっていうところもあるんで、どんどん新しいやり方が出てきて、新しいコミュニケーションが生まれてくるんじゃないかなというふうに思います。

(小泉)ありがとうございます。新しいものを生まれるというか活用っていうことはですね、結構今僕聞いてる中で、活用って言葉が結構印象的で。スタートアップなんかの人たちだとどうやってイノベーションを起こしていくかみたいなところにやっぱ目的になりがちになる中で活用するっていう視点もないしはそれをうまく使っていくっていう失点はものすごく面白いなと思いますし、今お話あったようにたしかにご家族で誕生日会でやるって面白いですよね。うまく工夫をしていきながら、施設に入所されている方であったりそのご家族がイノベーションをちゃんと触れる機会があるといいのかなあなんていうふうに僕も聞いていて思ったところでした。

チャット欄にも「オンラインについては介護業界に限らずいろんな業界で活用できそうですよね」とコメントが。オンラインの可能性みたいなのは、どんどこ出てきてるって思うんですよね。

多分今後もっとオンラインイベントも僕は増えてくると思ってますしその後イベントが淘汰されると思ってるんですよね。生半可なイベントはどんどん潰れていくと思うし、逆にしっかりとしたイベント生き残っていくみたいな、淘汰され一部で成長していく。


最後にここだけ聞きたいと思った質問です。

「きつい、を改善するためにサポートロボットの導入が進んでいるのでしょうか?」
(小泉)ちょっとこれ僕が解釈を広げます。きついという部分をどういうふうに変えていくのか、イメージを変えていくのか、真似しやすい見せ方や伝え方があれば、ぜひ最後に教えていただきたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。


(伊藤)介護の現場で頑張っている皆さんにとってきついっていうところで、ぱっとイメージするのはやっぱり腰痛になっちゃうんじゃないかなって。
そういった部分に関しては、サポートもちょっとして、最近、宣伝してるマッスルスーツみたいなのがあったりとかはい。あれも介護業界だけじゃなくて、いろんなところに使用されているというふうに思いますんで、はい。いろいろ装着するところの手間だったり、ちょっと使い勝手が悪いってところもいろいろご意見あるんですけども、やっぱりそれは今後ですね、いろいろロボットもどんどん良いものになってるので、積極的にこのコロナをきっかけにみんなも使い始めてほしいなと。積極的な導入してる施設さんたくさんありますんで。

(小泉)いいですね、ありがとうございます。60分と短イベントだったんですけれども、社会貢献や共存っていうワードが僕は印象に残ってきて、それぞれの特色を生かしていきながら、どうやって地域に貢献をしていくのか。
貢献するためには、当然オンライン化であったりとかある程度進んでいかなければいけない。
これはもうすごいポジティブに捉えて、コロナがあったことによって生まれたものや、止まっていたものが動き始めたものがいっぱいあり、多分そういったものを止めずに動き続ける進み続けることが、もしかしたらこれからの福祉や介護業界において起こっていくことであり、必要なことなのかなっていうのを伊藤さんのお話、また皆さんのチャットを見ていて、強く強く感じたところでした。

ちょっとこんな感じのまとめなんですけれども、20時となりましたので、ヒラクフクシVol.2は以上で終了したいと思います。
伊藤さん、ご参加いただいた皆様本当にありがとうございました。

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次回の開催は5月29日!ヒラクフクシ vol.3 《音楽×アート×医療福祉》


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