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人生で初めてのツッコミ

今でこそ自称ツッコミ芸人として生きているが、何事においてもその始まりを探る事は大切である。温故知新っていうでしょう?
ちなみにツッコミ芸人としての活動を記した記事は過去に書いた。

さて、私のルーツを探るため、記憶に残る最初のツッコミが何だったのかを回顧してみた。
恐らく小学3年生か4年生の時だったと思う。長い長い1学期を終え、ようやく訪れた夏休み。しかし夏休みというオアシスにもれなくついてくるあいつ。宿題。

宿題


こんなことに大見出しを使って申し訳ない。でもこれって本当に嫌だった。改めて見るとなんでこんなに画数の多い字で書くのだ。余計に手を付ける気を無くすではないか。全国の教師の皆さんはもう少し宿題の柔らかい言い方を考えていただきたい。

世界一要らないおまけとも言える宿題だが、やらないわけにはいかない。だって2学期に怒られるの嫌だもん。当時私は先生の話をロクに聞いていないクソガキだったので、宿題の内容は貰ったプリントを家で読むときに初めて知るなんてことがざらにあった。
夏休み生活のしおり、みたいなタイトルだったと思うが、宿題の他に気を付けるべきことが書かれていた。

・アイスの食べ過ぎはやめましょう
・無駄遣いはやめましょう
・火遊びなどの危ない事はやめましょう

といったあらゆる禁止事項を突きつけられ、早くもうんざりし始めていた夏休み初日。しかしその注意事項の中の一つにふと目がとまった。

・宿題は朝の涼しいうちに行いましょう。

「…いや朝も暑いわ!!!」

これが私の記念すべき人生初ツッコミである。
小学生が夏休みに起きる時間なんて早くても8時とか9時だ。その時間にはもう蝉が大合唱を始め、涼しいなんて概念はどこにもない。そんな環境を「涼しい」だと??なめとんのか?
というのが当時の心境だった。
ここから私のツッコミ人生が始まったと言える。
残念ながら人生初のボケに関しては記憶のツボをひっくり返しても見当たらなかった。ある種ツッコミの才能を与えられているのだろうか。そういえば芸人のうまいツッコミを見た時、面白さよりも嫉妬が勝つことがあるのはそういうことなのだろうか。
人生最後のツッコミはどんなセリフになるだろうか。断末魔の叫びでないことを祈るばかりである。

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