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ぶーごろ

友だちの作るラーメンを食べた。店の名は『ブーゴロ食堂オールヴィーガン』 その名の通り、ヴィーガン食の店である。
ラーメンは、動物性の食材を全く使わないのに、コクがあってクリーミー。スープまで飲み干して満足の1杯である。チャーシューの代わりに大豆ミート、博多風のラーメンだからちゃんと紅生姜が載っている。

先日、ムスメの学校の学習発表会で、ポール=マッカートニーが提唱する「ミートフリーマンデー」の話を聞いた。地球温暖化の一因である酪農の話だ。牛のゲップにはメタンが含まれ、これが地球温暖化に関与している。また、酪農地を確保するために森林が伐採されることにより、二酸化炭素を吸収し酸素を排出するシステムのバランスが大きく崩れている。だから週に1日、月曜はお肉を食べることを控えよう、という活動である。世界中の人が肉食を少し控えることで、地球温暖化が抑えられることに繋がるとしたら。直接は関係ないが、ヴィーガン食もまた、その活動を支えているとも言える。

わたしの友だちは、動物が大好きで、だから血を流す動物が少しでも減るといいなと思ってヴィーガンライフに切り替えたそうだ。ただ、幼い子を育てる中で、欧米のヴィーガン食のメニューではなく、日本人に馴染みある料理をヴィーガン食材で再現するという試みを続けてきた。機会があるごとに彼女の作ったラーメンやハンバーガー、お惣菜、スムージーやスイーツを色々と食べてきたが、どれもうまい。

あえて店舗を持たず、他店の間借りやイベント参加という形で不定期に食堂を展開してきた彼女だが、この度、『ブーゴロ食品店』という名前の店を構えることにした。場所は福岡市中央区。古い民家のリノベーション物件で、まだ床板さえ張られていない。その店の改装工事費を得るためのクラウドファンディングに挑戦中だ。

わたしが感心するのは、彼女の志の高さだけではない。料理の巧みさ、写真のエモさ、そして何より、文章のうまさである。引き込まれる。興味のある方はぜひ一読してほしいと思う。そして、さらに興味が湧いた方にはぜひご支援をお願いしたい。クラウドファンディングは金額に応じたリターンがある。彼女の選んだ食材や、彼女が行う料理教室を試してほしい。



店長のブーゴロさんと、博多風ヴィーガンラーメン

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