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今どこに立っているか(脳内カレンダー)

今日が何月何日か、一瞬、わからなくなることが増えた。でも月日のイメージは子どもの頃からずっと変わらない。

わたしの頭の中では、『1年=12ヶ月』のイメージは、アルファベットのO(オー)が、右に傾いた形で収まっている。これを『脳内カレンダー』と呼び、わたしはいつも、その線上にいて、時間とともに移動している。そのカレンダーは脳内に三次元で存在しており、時には俯瞰で眺めたり、別の月日から全体を見たりすることもある。わたしは6月生まれだから、てっぺんは、6月あたりだ。そして、その対岸に12月があり、1月と12月の境目には太いラインがある。そう。1月は一年の始まりなのに、一番下にある。

(だから、今はOの一番下のカーブあたりにいる。その正面には6〜7月があるが、わたしの首は2〜3月の方向、つまり左斜め前あたりを見ている。)

12月から2月の始めにかけては、急なカーブになっており、2月の終わりから4月あたりは緩やかなカーブ。そして5月終わりからから7月半ばはまた急なカーブだ。3月と4月の境目にも太いラインがある。これは年度始まりのラインだろうと思う。ついでに言うと、3月と4月を思う時、3月はうす明るいクリーム色だが、4月は薄いピンク色。それは桜のイメージとリンクしている。
5月以降は黄緑色で夏の期間は水色。8月の終わりくらいから夕焼けみたいなオレンジで、徐々に茶色になる。11月は濃いグレーで、12月からのカーブは白。ただしどの月でも自分が立っている場所は、常に光が集まっていて、白い。
なぜか色のイメージは「月」を特定した時にしか現れず、普段はモノクロの世界だ。

こうやって、1年はぐるっと一回りしたら、殻が外れるように、あるいは脱皮するような感じで、次の年のサイクルが始まる。もしかしたらそれは、螺旋状に繋がっているのかもしれない。なぜなら、年末が近づくと、すでに次の年の1月以降が見え始めているからだ。12月に、その年の1月を振り返る時、見ている方向は同じはずなのに、なぜか後ろを振り向くイメージだ。

ついでにいうと、一生のイメージはなぜか『直線』だ。生まれたあたりはよく覚えていないせいか、薄暗くてよく見えない。もしかしたらこちら側に来すぎているから、遠くて見えないだけかもしれないが。ただ、興味深いのは、いきなりスパッと0から始まらないことだ。グラデーションのようにその向こう側にもラインが繋がっていて、それは母の胎内にいたことを示すのか、前世と呼ばれるものなのか、自分でもわからない。未来においても同じで、10年後なんて全然見えないが、うっすらと道がつながっているのは感じる。10年ごとに区切りの目盛りがついているのも面白いが、100の向こう側にもつながっていて、120くらいまではうっすら見える。それは来世というものなのか、あの世というものなのか。

他にもこんな風に月日をイメージしている人がいるだろうか。いつか、この風景を可視化できたらな、と思いながらずいぶん時間が過ぎた。いろんな人に、「あなたはどう?」と聞いてみたい。自由研究としてレポートにまとめたら楽しいかも、という野望もまだ捨ててはいない。

よかったら、あなたの脳内カレンダーについて、教えていただけませんか。


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