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おきらく

オットはたけのこが大好きで、炊き込みご飯が大好きな人だ。今日「たけのこごはん」を作ったら、ちょっと機嫌が良くなった。いや、機嫌が悪かったわけではないのだが、通常の感じからほんの少し「いいことあった」みたいな雰囲気を醸し出している。夕食におかわりをして食べた後、夜食にも食べながら、「このたけのこごはんは、『もと」みたいなものがあるのか?」と聞いてきた。そうですよ、と答えたら「どこで買ったの」とさらに踏み込んだ質問だ。

会話のラリーが続くということは、機嫌がいいのだ。「パルコの地下で」と答えたら「ほう。北野エースだな」と。なんと、まだ会話が続くじゃないか。しかも「じゃあ、今話題のアート展も見たのか」と自分から話題を振ってくる。「いや、知らない。それはなんですか」と聞いてみたら、「アート展の仕掛けとして、入り口に作った案内所が風俗の案内所みたいな作りで、いろいろと炎上したらしい」という説明までしてくれた。
(ちなみに、こういう話らしい)

さらに「しかし、こういう炊き込みごはんというのは、冷めてからの方がおいしいな。味がしみて」と、意見を述べて、話をまとめた。へー。

わたしは、なんと返していいかわからないので、「そうねー」とか「確かに〜」とか当たり障りのない返事をする。オットは「ふふふ」となぜか笑って立ち去った。

いいのか、これで。ま、いいか。家族だし。他愛もない会話に意味を求めても仕方ない。いいんだこれで。頭を使わない会話。こう言ったら、相手はどう思うかとか、あの人の言っている言葉の意味はなんだとか、考えなくてもいい会話。

ここのところ、考えすぎていたせいか、肩に力が入りすぎてパンパンになっていたので、ちょっと緩んだ。

と、思ったら、ムスメが別の問題を抱えて雪崩れ込んできた。(つづく)

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