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ビギナーズラック株はナンピンまでしたソフトバンク

個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、横山利香です。

私は今、成長株投資を中心にトレンドフォロー戦略をとっています。ただ、ここに至るまでには「デイトレが儲かるらしい」と聞けばデイトレを試してみたり、バリュー株がいいらしいと聞いて買ってみてももっていられず・・・一通りいろいろな売買を試してみて、ようやく今やっている成長株にテクニカルを取り入れた大化け狙いの有望成長株投資、なかでも「テンバガー狙いのニューウェーブ投資」に落ち着きました。

【このマガジンでは💹】
・私が儲かって有頂天になって思ったこと
・私が損失を抱えてへこんで思ったこと
紆余曲折をへながらも、個人投資家としてなんとか生き残ってきて現在に至るまでの実体験をわかりやすくみなさまにお伝えしていきます。

【マガジンの目次とリンク】
①最初に買った株とビギナーズラック 
②儲かって調子に乗ってしまった私 
③リーマンショックでズタボロに負けた私
④困難を乗り越えて今の投資手法にたどり着くまで

紆余曲折を経てどうやってたどり着いたのか、長い長い道のりをご紹介したいと思います。

私が株式投資を始めたのは2002年のことです。その前の年2001年9月11日に、米国で同時多発テロ事件が起こりました。あまりの衝撃に「何が起きてもいいように、自由に生きよう」と思い、勢いで会社を辞めてしまいました・・・気づけば18年も経ち、あれから長く株式投資をやっています。

一番最初に買った株は、「ソフトバンクグループ(9984)」です。

当時のインターネット環境は「ダイヤルアップ接続」という細いものでしたが、彗星のように「ADSL」という太い回線が現れたのです。それまではインターネットを使う時にはジージッジと壁の線に差し込んで繋げていたわけですが、ADSLを使うとすぐにインターネットにつながることに、雷に打たれるほどの(だいぶん大げさですが)そのくらい衝撃を受けました。

私が当時利用していたのがヤフーBBだったか、ヤフーADSLだったかうろ覚えですが、ソフトバンク買いの一択だろうと思ったわけです。

用意した種銭は100万円。なんの躊躇もなく、「株を買うならソフトバンクしかない!絶対儲かる!」と思って、まずは100株を2000円ちょっと(当時の株価)で買いました。

値上がると思って自信満々だったのに、なぜか株価は値下がりして、1500円を下回ってきました。最初は、「タイミングが悪かったかな?」と思って、もう100株買いました。いわゆる「ナンピン」です。

そろそろ下げ止まってくれないかなという思いもむなしく、株価はついに1000円を割り込み、3桁になってしまいました・・・正直、イライラは最高潮、胃酸が出てキリキリするなか、「くそー」と思い、3桁でまたナンピンを行いました。投資資金の半分ほどを使い、株数が増えて含み損も増えてしまっていたので、「もうなんとか下げ止まって!お願い!」と、神頼みの気分ではありました。

何度もナンピンを行うほど、私はADSLのサービスに惚れ込んでいましたから、「こんなに素晴らしいサービスなのに、どうして誰も株を買わない?」と正直憤っていました。

でも、冷静に振り返れば、当時の日経平均株価は1万円を割り込み、下降トレンドが長く続いている状況。TOPIXは1000ポイント割れの3桁で、株式市場は総悲観・・・

私は「歴史的な安値だ!」という根拠のない野生の、初心者の勘で買い向かっていましたが、そんな総悲観の時に株を買う人がいないのは、今思えば当然といえば当然でした。あのまま総悲観の状況が長く続いていれたら、私も株式投資を続けていないでしょう。板も薄く誰もいない状況に、心も折れかかっていました。

ただ、悪運が強いのか、2003年の株式市場に「郵政解散」「構造改革」という女神が舞い降りたのです。

株式市場は2003年に7606円で底を打ってから反転上昇、日経平均株価は1万円台を回復しました。そして、ソフトバンクグループ株も値上がりし、株価は3桁から5000円台まで、半年ほどで一気に駆け上がりました。

「やったー!」の一言、ガッツポーズです。

ADSLにあんなに惚れ込んでいたわけですが、株価は3桁から5倍以上です。もう我慢できずに、「えい!」と売ってしまいました。執着が強い分、気持ちが離れるのも早いのです・・・初めて買った株が5倍以上に値上がりするという体験をして、私は「株って最高!」とホクホク気分、意気揚々でした。

ただ、そこから長い長い、売買タイミングと銘柄選別に悩まされる、株式投資の魅力、いわゆる沼にはまってしまったのです。


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