文章を格上げする! 5つの習慣 〜ライターが執筆後にやっていること〜
「よっしゃー! 書き終わったー!」
座ったままバンザイし、伸びをして、空を仰いでこう叫ぶ。
文章を書く人にとって、原稿を書き終えた瞬間の幸福感・達成感・爽快感はハンパないですよね。
「さ、飲みに行こか!」
プシュッ
グビッ、グビッ、グビッ
プハー
と、したくなるところですが。
プロのライターの仕事は、ここからが本番です!
何が待っているかというと……
推敲。
いったん最後まで書き上げた原稿をブラッシュアップ。
この過程こそ、ふつうの原稿とプロの原稿の差をつけるものだと思います。
では、具体的にどうすればいいのか。
ライターによってやり方は違うと思うけれど、一例として私、ライターりかが執筆後にやっている「5つの習慣」をお届けします。
▼あらためまして自己紹介▼
習慣1. いったん寝る
……しょっぱなから、こんなんですみません。
でも、本気で超重要だと思っています。
人間って、夜(寝る前)のキャラと朝(寝た後)のキャラがちょっと変わったりしませんか? ただ睡眠によって脳の疲れが取れただけかもしれないけれど。
推敲で大切なのは、執筆した自分とは違う新たな目で見て(いるような気持ちになって)、以下の2〜5を行うことだと思うのです。
新たな目を手に入れるために、いったん寝ます。15分とかでもいいから。(むしろ時間に余裕があるなら翌日でもいい)
習慣2. 新たな目で読む
いったん寝て、スッキリしたら、新たな目であらためて原稿を読みます。
このとき、できれば印刷して紙で読むのがおすすめです。その方が、より客観的に読める感じがするから。
書いているときには気づかなかった、いろいろな発見があると思います。
などなど。
足りない要素を足したり、余分なところを削ったりしながら、より読みやすい・わかりやすい文章に整えていきます。
あと、見落としちゃいけないのが、そもそものテーマと合っているかどうか。この原稿で伝えたいことは何か、それをちゃんと伝えられているかも要確認です。
習慣3. 声に出して読む
2と同時にやってもいいかなとは思うのだけれど、必ずどこかのタイミングですべきなのが音読です。
音読しづらい文章は、読むときもちょっと違和感がある。そういう視点で、読みながら引っかかる箇所を修正していきます。
例えば、
などなど。
声に出して読んで気持ちいい文章になると、自然と記事全体がブラッシュアップされます。
習慣4. 印刷して間違い探し
文章がバッチリ決まったら、今度は間違いチェックです。推敲というより、校正になるのかな。
ここは必ず印刷して、赤ペン持って。赤ペン先生(←わかるよね?)になりきって。自分の原稿の間違いを探します。
主に、
・漢字の変換ミス
・固有名詞の表記ミス
・表記のゆれ
などなど。
表記のゆれって、ライターになるまであまりよく知りませんでした。でも、「1か月」「1ヶ月」とか、「一回」「1回」とか、「オススメ」「おすすめ」とか色々やらかしがちな表記があるので、要注意です。
あと、取材記事などで人名を間違えるのはものすごくヒヤリとするので、何度も見直すことをおすすめします。
習慣5. タイトル・見出しの魅力チェック
最後に、タイトルと見出しが本当にこれでいいか? と再検討します。
読者のなかには、タイトルと見出しだけを見て、本文を読まない人も多い。私も、読者側に立ったとき、記事によってはそうなります。
であれば、タイトルと見出しだけを見て「内容がわかる」「興味を引く」となっていると良いですよね。
特に「内容がわかる」は重要で、タイトルと全体の内容、見出しとその中身の内容とがズレていたら、変える必要があると思います。
例えば、
この記事のタイトルは
ですが、興味を引くことに気を取られすぎて、
とかにしてしまったら、記事全体の内容とズレてしまいます。
「寝る」の要素は、全体のタイトルより、見出しに入れるほういい。
noteだと、目次にするとわかりやすいですね。
タイトル:
文章を格上げする! 5つの習慣 〜ライターが執筆後にやっていること〜
↑これだけで全体が把握できるといい感じ!
参考になりましたか?
あなたが原稿執筆後に習慣にしていることもぜひ教えてくださいね!
……おっと、原稿の推敲が終わったらお次は提出!
▼〆切に追われがちなあなたには、こちらの記事もおすすめ▼
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?