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あなたの時間は過去から?未来から?



先日、セッションしていたときに
クライアントさんが話されていたことが、
おもしろい時間の捉え方だったので、
それについて考えてみたいなと思います。

もしあなたの時間を絵に描いてって言われたら、
どうですか?
時間は、空間ではないから、一枚の紙に描き起こすのは無理なような気がしませんか?
私も、抽象的なイメージですら、なかなか難しいことになるな、と思いますが、

それでもそのお話を聞いていたとき、
なんだかすごくイメージが膨らんだんです。

そのクライアントさんのお話では、
みんな未来へ向かって生きていると
思っているけれど、
実は未来が向こうからやってきている。
そういうイメージで生きていたい。
そんなことをおっしゃっていたんです。

まるで風が吹いてくるように、
未来という時間が吹いてくる中を
私たちは生きているイメージが、
頭に浮かびました。

もう一つおっしゃっていたのが、
子どもは過去を考えない。
経験してきた過去が少ないので、
未来だけを見て生きている。
ところが、大人はそれまでの経験、
自分が積み重ねてきた過去を頼りに
前へ進んでいる。
そんな話をされたんですね。

それを聞いたとき、自分の生きてきた時間、
過去の経験や積み重ねの前に立って、
ところてんのように押し出されて進む
自分の姿を描いてしまいました。

まあ自分の想像力のレスポンスの良さ?に、
笑ってしまったのですが、
みなさんも想像してみてください。
あなたの背後に、
あなたの生きてきたたくさんの
時間、
経験、
思い出、
因縁、
人間が背負うありとあらゆるものが
あなたを押して
未来へ向かっている姿を。

それに対して、
そのクライアントさんは、
今立っている場所に
未来がそよ風のように吹いてくる、
そんな時間を楽しみたいと言われました。
草原のような場所で、
未来から来る風を受け止めて
生きたいそうです。

どちらの世界に自分を置くかは、
自分次第ですが、
時間をどう捉えるかで
見える世界が違ってくることを
この想像力を使わずとも
理解できるような気がしました。

そこで…
鉄腕アトムとドラえもんなのですが!
(いきなりすぎてごめんなさい)

鉄腕アトムが生まれた時代は、
アトムの活躍する未来は
夢の未来でした。
そんなふうだったらいいな、という未来を
アトムを夢見て大人になった人たちが
多かったでしょう。
そして実際に、
その夢を叶えようとするたくさんの人々の
努力が重なって、
手塚治虫さんが想像した以上の世の中に
どんどん進んでいっている。


そして、ドラえもんは。
未来からやってきて、今この現代で悩む
のび太くんに未来の道具=力で
サポートしようということなので、
同じように夢の未来ではあるけれど、
未来へ進むというより、
未来からの風をどう受け止めるか、
ということでしょうか。
小学生ののび太くんが
一足飛びの未来の力を受け止めきれずに
右往左往するところと、
そんな便利な道具があればなんでも
できそうな夢を与えてくれるところが
ドラえもんの持つ未来の魅力、
なんでしょうね。

目標を持ったときは、
未来にゴールを設定して、
それを逆算していくことで
今何をすべきかを定めていく。
時間を無駄にせず、
しっかりとゴールまでの道のりを
歩き抜くためには
それが最適解です。

でも、

そのゴールまでの道のりの中で
逆風に晒されたり
一時避難が必要なときは
未来から吹いてくる風に対して
風に逆らうことなく
今ここで何をすべきか、
この風はどこからどこへ向かって
吹いているのか
冷たい風なのか熱風なのか
どんな匂いがして
当たってくる感覚はどうなのか
五感を研ぎ澄まして感じることが
大切になるでしょう。

そんなふうに考えていると、
いつのまにか
あなたの心の中に
時間というものが描き出されてきませんか?

私はもう、
未来から吹いてくる風の中にいる自分
いい意味でも悪い意味でも、
過去に、背中を押されながら
ゴールまでの道のりを歩く自分
そんな自分を描いてみながら、
どちらの自分も
希望に溢れているようにしたいなと、
眺めています。

あなたはいかがですか?




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