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ロシアにおけるニタノリフの便座について。

「ロシアにおけるニタノリフの便座について」椎名誠

この本との付き合いは長い。もう、30年になる。
今では、本というより、私にとっては「御守り」みたいなもの。

椎名誠氏の本と出合ったのは19.20歳の頃。
元々、本が好きで、良く読んでいたが、全巻揃えたのは椎名誠氏の本だけだ。
著書の見た目もタイプだが、内容も、何というか・・・
重くないのである。大の大人の男が集まってワチャワチャしたり、実にくだらないことを真剣にやってる。文体も軽い。
好きなタイプだ・・・
冒険が中心で、世界中色んな所に行たりしてる冒険家だ。
冒険家なのに・・・だ。

ドキドキハラハラが苦手な私は、この冒険なのに全くハラハラせず、ニヤニヤしながら、読めるこの著者の本が大好きになった。

数ある著書の中で、一番好きなのはこの本。

私の御守り。

もう、ボロボロである。
私の旅にすべて同行してくれているのだ。
初めは、旅行の移動中や寝る前に読む用に、持って行ったけど、
余りにも面白くて、あっという間に読破。
そして、この本は、公共の乗り物で読むのは危険である。
一人でニヤニヤしてて怪しい事この上ない。
初めはホテルで寝る前に読んだので助かった(笑)
それでも、何度読んでも笑ってしまうので油断ならない。
こんな面白い本に初めて出会った。この時の衝撃を今でも覚えている。

熱海の旅館、ハワイのビーチ、イタリア行きの飛行機の中、ロサンゼルス空港でトランジットの合間に。世界中でニヤニヤしながら、読んだ。

そして、旅行から帰ってからは、スーツケースから出さずに入れたままにする。
次の旅行までスタンバってもらう。
そして、旅行に行く➡読む➡笑う➡鞄に入れたまま➡次の旅行・・・
この調子で30年・・・
30年読んで笑うのである。私、おバカさん?

感想文なんて、書けないけど、(新鮮な面白さを味わって欲しいから)
何十回行ったか分からない旅行を楽しく行かせてくれたこの本は、
本ではなく、れっきとしたお守りである。

興味がある方で、立ち読みをする時は、周りに人がいないことを確認してからの方が良いかと・・・







#コラム

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