見出し画像

ハーバードに留学するメリットを考えた

ハーバードの留学ってなんとなく凄そうと思っても、具体的にイメージ湧かないと思います。自分もそうでした。

なんとなくでは、実際に一歩を踏み出す理由になりません。


そこで私が考えるハーバードに留学する恩恵をまとめてみました。

ハーバード含むアメリカ大学院留学を考えるきっかけになったり、今志している方のモチベーションになればと思い、書きました。

少し長いですが(沢山あるので)、是非参考にして下さい。


✔メリット1:友達

最初に友達を持ってきました。

本心で、最も強力な恩恵だと思っています。

公衆衛生大学院は医者が5割くらい、政府やNGOが次いで多く、ビジネスマンやピュアな研究者が少数、といった感じです。ミッドキャリアの各分野で優秀な方々が集まります。将来のリーダー達です。すぐに友達になります(日本人は少ないので)。

ハーバードで友達ができることで、具体的に3つくらい大きな利点があると思っています。

1) 自分の人生を見つめ直すきっかけになります。ハーバードに来ることで様々な可能性が広がります(後述)。その上で、優秀な友人と会話することで、自分の価値や強みが何となくわかってきます。皆目的を持って留学してきますが、卒後10-20年のスパンで本当にどうしたいか、真剣に再度考えることになります。

2) 強力なコネクションになります。同僚それぞれの分野で、コネクションを持っています。彼らは上司に信頼されている人なので、彼らの紹介は非常に強い信頼を生みます。実際にハーバードの友人つながりで、仕事やプロジェクトが紹介されることはよくあります。

3) プライベートが充実します。飲みにいったりテニスしたり旅行したり、学生は自由です。全然異なるバックグラウンドの人が集まるので、話すだけで色々な刺激や発見があります。社会人を経験してから学生に戻ると、とても効率よく、楽しく過ごせます。


✔メリット2:英語

結局帰国子女か長期留学しないと、英語を満足に話せるようになりません。ペラペラ話している人の経歴を見てみて下さい。ずっと日本にいた人は、ほとんどいません。

私は29歳までずっと日本にいたので、渡米当初は3単語続けて話せたくらいで満足していました。その程度の英語レベルが、1年くらい経つと1時間くらいの面接やdiscussionを何とも思わなくなります。勿論アメリカでの過ごし方にもよると思いますが、留学をきっかけとして、まず間違いなく英語は伸びます。

欲を言えば、なるべく若くして留学したほうが良いです。大学生で留学すれば英語習得のスピードは違ったと思います。でも、留学するタイミングはキャリアによって全然違います。例えば私達の大学院の平均年齢は30歳を超えています。遅すぎる事はありません。

ちなみに、TOEFLの点数も顕著に伸びました。留学を決めて最初に受けた時は90点、1年勉強して98点まで伸びて修士課程に合格、その後1年かけて109まで伸びて博士課程に合格しました。よく塾の宣伝に「短期間で20点アップ!」などみますが、本当だったとしても一握りの人です。私は、TOEFLは非常に良く英語力を反映すると思っています


✔メリット3:時間

学生は時間があります。ハーバードは他大学と比較して宿題が多いようですが、社会人に比べたら大したことありません。本当です。

その沢山ある時間を使って、学生は色々な事をしています。旅行行きまくる、あらゆる国の友達を増やす、資格の勉強をする、研究をする、起業する、色々なインターンをする、ブログやる、Youtubeやる、プログラミングの勉強をする(授業でもできます)、家族と過ごす。勿論学業に専念する人もたくさんいます。

時間はお金で変えません。でも留学にお金を使って、自由時間を買うことはできます。キャリアを犠牲にせず、やりたいことをやるには間違いない投資といえます。


✔メリット4:就職(転職)

ハーバードを卒業すると、非常に転職に強いです。他の大学院の状況はあまり知りませんが、有名所であれば同様だと思います。

どれくらい有利なのでしょうか?アメリカの企業に就職するとなると言語やビザの壁がありますが、日本で勤めることを考えれば、おそらくどんな有名企業への転職も可能性があります。例えばマッキンゼーはメジャーな転職先です。GAFA、国際機関(国連や世界銀行)、政府系に行った友人も複数います。行きたい所に転職できなかった、という話はあまり聞いたことがありません。

就職活動におけるセレクションは、かなり難しいのです。その中でハーバード卒は一定の質を担保します。これは、ハーバード入学におけるselectionは信頼されやすく、かつ優秀な卒業生が多数在籍している(コネクションがある)からでしょう。

実際学歴は本質的ではないのですが、ハーバードという学歴はかなり有効活用できそうです。


✔メリット5:環境

何をするにも環境が整っています。具体例を上げてみます。

研究は間違いなく世界トップです。特に医学研究。

→世界中から優秀な人材が集まるからだけでなく、実は地理的な優位性が重要です。ハーバードとMITが近い事はよく知られていますが、Brigham and Women’s病院、Boston小児病院、マサチューセッツ総合病院、Joslin糖尿病センターといった世界に名だたる病院も集合しています。Broad研究所という遺伝子研究の世界トップレベルの研究所もあります。研究が非常にコラボレーションされやすく、それがトップたる所以です。

・起業をサポートする環境も整っています。ハーバードビジネススクールは有名ですが、その施設の一つiLabはハーバード生であれば無料で利用できます。起業のmentoringを非常に積極的に行っている施設で、1年に1回competitionがあり、優勝すると3500万近くもらえます。他にもバイオベンチャー用の実験施設、様々な起業に関する授業、スタートアップのピッチイベントなど。特に医療や遺伝子に関するベンチャーに有利なようです。

・子供を育てる環境としても非常に良いです。治安がよく、皆子供に優しい。ホームレスは少ないし、いても無害です。保育園が非常に高額なのが問題ですが(小学校からは無料)、それ以外はかなり良いです。


✔メリット6:授業の質

最後に挙げましたが、授業の質は平均して日本よりかなり良いです。

こちらの授業は大抵、グループワークか宿題をこなすことで理解が深まるよう設計されています。ハーバードの多くの座学は出席はとらず、ビデオがアップロードされます。宿題をやってテストだけ受けても全然問題なし。勿論ディスカッションがメインの授業は授業参加が必須です。

優秀な教授が教えるのがうまいとは限らないのは、どこでも一緒です。ですがフィードバックがしっかりしており、良くない授業は容赦なく低い点が与えられます。これを見ながら授業を選択できるので、質は担保されています。

こちらの良い点は、授業の選択肢が非常に広いことでしょう。MITや他のハーバード大学院・ハーバード大学の授業も、許可さえとれば何でも受けられます。これだけ広いと自分の興味ある授業が多すぎて、「沢山とりたいのに時間的に取れない!」という贅沢な状況となります。


終わりに

ハーバードに留学するメリットを列挙しました。もっとありますが、長くなったのでここで筆を置きます。

仕事を一旦離れて入学する十分な理由になると思います。あとは決意だけ。

ではまた。


海外大学院留学が、少しでも多くの方の選択肢となるよう、具体的な情報を発信していきます。宜しくお願い致します!