3年間

あっという間だったな。

ただ、この言葉に尽きる。

高校を卒業した。

とはいえ実感するのは来月あたりだろうか。

まだ、ぼんやりとしか認識していない。

きっとそれは、この先始まる新しい生活の
想像ができないから。

仲の良い友達は軒並み県外へ進学する。
こんな情勢じゃ気軽に会えない。

遊ぼうね、とは言ったものの
少なからず制限はある。

最後までアイツに影響されるのか。

1ヶ月強の休校。
体育祭、修学旅行の中止。

楽しみにしていた行事だけでなく
当たり前の日常すらアイツは奪った。

失くしたものは取り戻せないし、
今更嘆いたところで変わる訳でもない。

わかっていても、割り切って考えるのは
なかなか難しい。

アイツがなければ、アイツのせいで、とか
どうしたって考えてしまうのは当然で。

ただ、制服プリを撮ったり、インスタ・TikTokで
盛り上がるような高校生活を送っていた訳では
ないから、正直遊びに行けなくても
そこまで苦ではなかった。

むしろStayHome万歳だ。

いずれアイツもインフルエンザと同じような
扱いになるだろうと勝手に思っている。

毎年時期が来れば流行って、予防接種やら
手洗いうがい等の呼びかけがあちこちでされて。

そんな世の中で高校生活を謳歌したかったかな。

ある意味とても思い出に残る3年間だったと思う。

これから先
疎遠になる人なんて山ほどいるだろう。

疎遠になることは
縁が切れることと同義ではない。

緩くはなっても解けることはない。
そう、思ってる。

まぁ、なんだ。
人の出会いは偶然の産物でしかないし
特に固執する必要もない。

いつかどこかで再会した時に
懐かしむことができればそれで十分じゃないか。

別にドライじゃない。
ただ、寂しさを感じるタイミングが違うだけ。

それじゃあ、また、ね。

これが私の卒業記録。