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Poem

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2021年5月の記事一覧

書きかけの記憶

書きかけの記憶

1.「空」

私が独りになったあの日は

うざいくらいに空が青かった。

私があなたと出逢ったあの日は

土砂降りの雨だった。

そんな日に出逢ったあなたとは

半年も続かなかった。

すごく、すごく大好きだったのに。

そしてまた独りになったその日は

うざいくらいの青空だった。

…まるであの人と別れて正解だと

言っているように。

2.「言葉の強さ」

言葉は強くて脆い。

たとえどれだけ

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いつかの空

いつかの空

私の真上に広がっている空は
まだ真っ黒に塗られる前の
少し灰色が混ざった水色。

そこに浮かぶ立体感のない月。
まるでシールみたい。

小学生の時に、漢字ドリルや計算ドリルに
頑張った証として貼られる金色のシール。

あれに似てる。

周りの雲は三次元なのに
浮かぶ月は二次元。

無駄にキラキラしてて場違い感が否めない。
何をそんなに目立とうとしてるのさ。

何もしなくたって夜空の主役は月なのに。

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