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中古の北欧風オイルヒータを電脳化して、トイレを暖めてみた

トイレの暖房

寒くなってきましたね。

うちのトイレには窓があるので冷気が入ってきて寒いのです。トイレの暖房を考えていたときに、ちょうど中古の北欧風オイルヒータが手に入ったのです。

日本では部屋ごとに温めるのが一般的かと思いますが、ヨーロッパ(特に北のほう)では、家中が暖かいのは当たり前です。ヨーロッパの家の、壁側や窓の下など、というか家全体に、ラジエータ型ヒーターが取り付けられています。

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ヒータの中身は大抵温水です。
家庭のボイラーで沸かしたお湯が流れるようにすることもあれば、地域にもよりますが、地元の自治体がお湯を沸かして、全世帯に温水を供給することもあります。そうしてヨーロッパでは、"壁の厚い"家全体を温め、長い冬を越すのですね。
寒いにもかかわらず、比べて日本の住宅の"壁は薄く"て断熱性が乏しく、
(古い家では)まるで外気の中で生活しているのか、と思うほどです。

暖房の電気代が高すぎる!

手に入れたオイルヒータは、薄いボディーの中にオイルが入っていて、電気でオイルを温めることで部屋を暖かくするという単純な暖房器具です。火を使わない分安全で、ゆっくり温まり、電気ストーブなどより、柔らかな暖かさが特徴です。

オイルを温めるため、いったん温まると、保温効果があって、一定期間暖かさが続くのは良いのですが、温めるまでが時間がかかり、温まった後も、電源をONしたままにしておくと、温まりすぎてしまう欠点があります。

古い電気式暖房器具の問題は、やはり電気代です。
火や電熱線を使わない分、安全なのは良いのですが、油断すると電気代がすごいです。うっかり付けたままにしておくと、誰もトイレを使わないのに、また、日中暖かくなっても、そのまま電力を消費してしまうという問題があります。

友人の留学生は、日本の古民家に憧れ、築うん十年の畳のアパートに入居したのですが、そのアパート、すきま風がすごかったみたいです。そこで冬中電気ストーブだけ過ごしたら、ビックリするほどの電気代が来て、真っ青になっていたことを思い出します。

手に入ったオイルヒータは、最大パワーで使うと400W。
つけっぱなしだと、100Wの電球4つが一日中つきっぱなしと同じという、
電力会社が喜び、"うちの財務大臣"が怒る、ということになってしまいます。

どうやって解決する?

電気代の問題を解決するため、古いオイルヒータの電脳化を思いつきました。と言っても、温度コントローラをオイルヒータにつけて、設定温度でヒータの電源をON/OFFできるようにするだけなのですが、、、。

ネットで、設定した温度で 自動で電源を ON/OFF してくれる温度調節器というものが 1000円ちょっとぐらいで購入できました。MH1210Wという機種です。買ってから分かったのですが、さらにいろいろな便利機能もついていました。

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温度調節器とは

温度調節器を使って、機器の電源を設定した温度でOn/Offできます。温度センサーのケーブルは1mあるので、温度検出位置を自由に設定できます。他にもいろいろな機能がありますが、電線の工作も必要になります。

あいにく問題が、

その温度調節器が手頃な値段で買えたのは良かったのですが、(後でわかったのですが、品質も良かった!) 温度調節器の使い方が分からない! 取説が付いていなかったのです。

なので、ネットで調べた使い方をまとめてみました。

温度調節器の使用方法

MH1210Wでネット検索すると、似たような機器がたくさん出てきます。ほぼ同じ仕様のようですが、スイッチの位置、ラベル、電設位置が違ったりしていますので、以下読み替えてください。

問題解決! そして 暖かいトイレ

無事にオイルヒータに温度調節器を取り付けることができました。
オイルヒータの足を短く切断して窓に近づけるよう調整したりして、
室内温度がほぼ一定に保たれるようになりました。

いい感じで温度調整できています :)

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夜など表示が明るすぎるので、割れた"オバちゃんバイザーを"切り取って、カバーにしてみました。

サンバイザー

節約できる電気代

何もコントロールしないで、オイルヒータを半分の出力(200W)で、1ヵ月連続で使用すると、使用電力は、以下のようになります。

電力量単価を1kWhあたり20円で計算すると、1ヵ月の電気代は以下になります。

実際にトイレが冷えるのは、夜だけ(8時間)で、そのうち、温度調節器でヒータがONしている時間が50%にコントロールできると、実質稼働時間は4時間となります。使用時間で比較すると電気代は以下となります。

一ヶ月の電気代は、つけっぱなしで2880円だったところ、温度コントロールすると480円となり、8割以上も節約できることが期待できます。

温度調節器自体を1000円ちょっとで購入したので、
1ヵ月で十分に元がとれそうです!

いずれは家全体を IoT化してみたい!

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