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『漫画みたいな恋ください』の形式で書いてみるわ今日は。

七月五日(日)

風が強い。今にも降り出しそうな雨。家が静かだ。一人いなくなると、こんなにも静かになるんかという不思議。

昨日は一日家にいたから、今日こそ出かけようと思っていたので雨が降り始めたけど子供と日比谷のミッドタウンへ。行きたい本屋があった。その前に野菜中心のおしゃれランチを食べた。先月の食への執着と打って変わって食欲がないので、草の感触がちょうどいい。子供はパンの耳だけまるっと残した。

本やら化粧品やらアップルパイやらを買い込み、昼すぎには家に向かう。まだ雨が降っている。久しぶりに服も買いたくてルミネ行ったけど、ピンとくるのがなかった。後でネットで買お。雨だし、都知事選だし、若干漂う再度の自粛ムードで日比谷も銀座も人が少ない。子供は行きも帰りも電車で寝ていた。私は買った本を早速読んだ。

アップルパイを食べた後、16時からのあいみょんの生配信ライブをYouTubeで見る。天気予報にはなかったはずの日差しが差し込む。うれしい、得した気分。最近暇だから天気予報と気圧のアプリばっかり見ているので天気に詳しい。あいみょんは「風のささやき」も歌ってくれた。この歌好き。

本を読み切った。恋は苦しい。べき論は誰を幸せにするのか、でも自分の周りにもいつも数え切れない「べき」がある。好きで自分を「べき」で囲っている気すらする。そして無駄に責任感が強い割に何事にも囚われたくないという自己矛盾に落ち込む常。いろいろ思いながらページをドッグイヤーしてると、作家や漫画家の人がよく言う「私は学校が嫌いだった」に、いつも憧れてしまうことに思考が至る。自分で言うのもなんだが、私はルールや、置かれている環境に馴染むのが得意だ。学校もめちゃくちゃ楽しかった。だから、「学校が嫌いだった」「型にはめられるのに、吐き気がする」みたいな人に心底憧れる。揺るぎない自分を持ってる気がして。

その一方で、そういうルールや環境に馴染みやすいタイプの割に、自分は自意識が強いと思う。そもそも自意識が強くないとこんな日記書かない。「生きづらい」とは決して言えない性格で、置かれた環境を最大限とは言えないまでも80%くらいは毎回楽しみながら。「生きづらい」わけではないけど、どこか自分という引っかかりが取れないような感覚。うーん、これはまだ今の自分は言語化できん。ふええ、まだまだ生まれたてやから。自分の日記を出版すること、高校生の時からなんとなくずっと憧れてて、そのためには「名前」で売れるくらい偉くて有名な人にならないとなぁという指針だけは昔から明確なのに、まだなれそうにない。目標だけがでかくて、根性がない。ふええ。

ここ数日アイデンティティがぐらぐらで辛かった。今の自分とは、どう働きたいのか、引っ越したら何がしたいのか、子供はちゃんと育つのか、失くしたのかそうでもないのか、何を発信すべきで何をすべきでないのか、自分はどうしたいのか、どう見えてるのか、二十九歳とは。

でも、昨日寝ながら若干の解が見つかった気がして少しだけすっきり。結局答えになりそうなものは、シンプルなこと。こうして色々文字で埋めてみたけど、結局さみしい、孤独感を持て余してる。昨日読んだ花田菜々子さんのシングルファザー本のセリフにめっちゃ救われたけど、恥ずかしいのでここでは書かない。(ここまで書いといていまさら恥ずかしいもないけど)「孤独が好き」な人も「学校が嫌い」な人と同じくらい憧れるし、一時期自分は「孤独が好き」と思ってた(思い込んでた)けど、やっぱりそんなことない。勇気もなく、どうしていいか戸惑い、どうしたいのかもわからず、べき論と自意識の狭間を本で埋めながら、影響を受けやすい自分は今日読んだ本の形式でとりあえず日記を書いてみる。


夕方17時38分、いまさらこんなに晴れられてもなぁ、というくらいに晴れてきた。




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