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資本主義の矛盾について思うこと

お金のイメージは人によっていろいろですね。

わたしにとって”お金”というのは、大変身近なもので、生きている中でずっと”心配事”として付きまとっている感じです(笑)
そう、心配事として(笑)
小学生や中学生のころから、将来のお金に対する漠然とした不安を持っていました。

だからでしょうか、資本主義というものに非常になんだか変な違和感を感じることが多いです。

その製品は、本当に問題解決になっているのか?

ビジネスの基本は問題解決だとよく言われますね。

その言葉の通り、世の中にはそれはそれは多様なビジネスが存在します。
食品、飲食、アパレル、医療、法律、スポーツ、メディア、金融、協会、エンタメ、教育…等々

確かにそれらは何かしらの問題を解決してくれています。

飲食はおいしい料理でおなかを満たしてくれ、
アパレルは寒暖を調節し、おしゃれしたい欲求を満たしてくれ、
医療は病気を治してくれ、
法律は急な裁判に対応してくれ、
スポーツは日常に刺激をもたらしてくれ、、、etc

けれどそれと同時に、こうも思います。

果たして、一番解決したい問題にアプローチしているのだろうか…と

その人の人生が幸せになることにつながっているのか?と
浅い反射的な欲望を満たすだけで終わっていないか…と

問題も多く抱えた業界の数々

様々な産業が現代の形になったのには、歴史の流れがあります。
特に戦後は、国同士の様々な思惑があり、今の形になっている産業も多いです。小麦とかね。
すべてがプロセスであり、一概にそれが悪だ善だとは言えないけれど…。

かといって、現状維持でOK、問題をそのまま”仕方ない”として、目をそらしていいわけではないと思うわけです。すべてプロセスなのだから、問題があれば(誰かが苦しんでいるのであれば)解決する方向に行動したり考えたりするのが大切なのではないかと思います。

さて、ここでは業界の闇というか、私が気になっている問題点をちょっとあげてみます。


■ペット産業の闇■

これは今では知る人ぞ知る問題かもしれないですね。ペットを飼っていない方にはなじみのないことかもしれない。私も映画原作のマンガを描かせていただくまでは知らなかった闇です。

↓↓↓こんな感じ↓↓↓

〇 ペットフードの多くには、4Dミートという”食べられない肉”(病気で死んだ動物の死骸等)や人が食べられないものが使われている。
〇 ペットを飛行機に乗せる際、乗せられる場所はトランクなどが置かれている荷物置きのスペース。騒音がすごい。死亡することも。
〇 パピーミル(子犬工場)と呼ばれる劣悪な環境で、子犬を生まされ続ける母犬。フンなどは垂れ流しで病気になってもそのまま放置。
〇 ティーカッププードルといった小さい犬は、成熟しきる前に麻酔なしの帝王切開で母犬のおなかから取り出された犬である。
〇 生まれたばかりの犬や猫は、精神の健康のためにも、一定期間親と一緒にいるべきなのだが、生まれて短期間で商品として離される。
〇 売れ残った多くの犬や猫たちは、引き取り屋に引き取られ、世話をしてもらえず病死したり餓死して命を終える。

…と他にもまだまだ問題があるのですが、こんなひどい状況がなんとシステム化してしまっており、現在も絶賛稼働中なのがペット業界ですね。

多くの愛護団体がこの現状を何とかしようと、捨てられた犬や猫たちを世話してくれているけれど、資金繰りが回らず、意図せず引き取り屋のようになってしまうケースもあるようです。。

なんでこんなことになってしまったのか?
問題の原因は多々あると思いますが、その大きな一つに、私は破壊された尊厳があると思っています。

自分の尊厳が破壊されている状態の時。人は驚くほど冷たくなります。

なぜなら自分の尊厳が破壊されているのだから。自分の尊厳を守るために、臨戦態勢になるわけです。

すべてを分断して見、対象と自分の間の関係性を断つ。モノとして見る。

小さな命をただの商品ととらえるか、命として尊重できるか否かは、そこと密接につながっていると思っています。


■健康食品産業の闇■

健康食品の闇もなかなか深いようです。健康食品というのはサプリメントとかですね。

サプリメントは健康食品という名だけあって、扱いは食品だそうで。
食品だと”表記されている栄養分は目安”でいいそうです。

つまり、「ビタミンCが100mg入っています」と表記されていても
実際には10mgしか入っていない。それでも問題ないということです(笑)

なので、表記はアテにならないと…

しかも、栄養素がきっちり入っていたとしても、その他の成分が身体によくない成分で味付けされていたりすることもあったり、飲むほど体を傷つけるようなサプリもあるそうで。
あまたあるサプリメントメーカーの中で、信頼できるメーカーさんは実は両手で足りるくらいの数しかないと、聞いたことがあります。

こういうのも、知らないですよね…。私も知らなかったです。。
サプリくらい安心して飲ませてくれよ、という感じデス汗


飲食業界も、なかなか闇がありますよね。
例えばフォアグラ。
フォアグラは世界三大珍味の一つで、ガチョウの脂肪肝です。
その作られ方がとても残酷というのが結構有名ですね。

あとは農薬もですね。
本当は菌と一緒に育てれば、虫のつかない健康的な野菜ができるそうなのですが、農薬で自然の流れを抑制してしまうことで、逆に人体に悪影響をあたえてしまっております。

なぜこうなってしまったのか?

これこそ、資本主義の闇と言いますか、効率や利益を重視するあまり、人体への影響、消費者のQOL(Quality of life)が二の次になってしまった結果なのかなと思います。

そして、、、それが次の医療業界の闇につながる、、、のかもしれません。


■医療産業の闇■

医療業界の闇については、ご存知の方も多いような気がします。


〇 すぐ治る薬が開発されても、それが世に広まることはない。なぜなら、治ってしまっては、患者が減って、お金を落としてくれなくなるから。
〇 副作用がある薬も何の問題もないかのように流通している。むしろ副作用があるほうが、ビジネス的にはリピートしてくれるから◎
〇 薬によって逆に悪化し、薬がないと生きられない体になってしまう。
〇 もうすでに症状がなくなって必要なくっているのにもかかわらず、前に出していたからと、バンバン薬を処方する医師もいる。それによって飲む薬の種類がどんどん増える患者さんも。
〇 医療業界のヒエラルキーで、医師のいうことが絶対、になりやすい土壌。

あまり詳しくはないのですが、私の見聞きした範囲でもこういった問題があるようです。

なんでこうなってしまったのか?

やはり、資本主義という、”資本がある者が権威を持つ”仕組みの上に
人の命に係わる医療を乗せてしまったのが、過ちの始まりなのかなと感じております。

ペット業界もそう。。
利潤追求のレールの上に乗ってしまえば、命は二の次になるのです。

けれどこれも、問題の根源を探っていくと、やはりそこには尊厳の破壊があると、私は思っています。
そもそも、なぜ権威が欲しくなるのか??ということです。

それは心の中に、満たされない何かがあるからだと思います。その正体は傷ついた尊厳。こんなはずではなかったという心の空白や欠乏感、受けた屈辱などを晴らすために、権威を求める。

満たされた関係性や心があれば、おそらく権威などなくても幸せに生きられると感じると思うんですよね~。私はそう思っているのですが、どうでしょうか?

■コンプレックス産業■

こちらは、薄毛とかダイエットとか矯正とか整形とかがそれに当たるのかな~と思いますが、施術を受けて幸せになる方もたくさんいらっしゃると思うので、何も言うことはございません。

けれど、その人の根本のコンプレックスの部分…

そこを埋めないと私は愛されないのではないか…劣っているのではないか…というその劣等感

そこにアプローチせずに表面の事象だけ解決しているのかな~という感じもしたりしております。表層だけ解決しても、実は問題は終わりません。

自分の中の優劣を測る基準が変わらないので、その基準で人を見て、優越感を感じたり、逆にまた自分に違う足りない部分を見つけて劣等感が再発したり。根本の本質的なところが解決しないと、繰り返すわけです。

悪質なものだと、商品を買ってもらうために、過度にコンプレックスを刺激しているものも見受けられます。
これがキレイだということだ、こうじゃないとありえない。ダサい、等々

そういう宣伝文句を見るたびに、そんな世界観を広げないでくれよと、虚しい気持ちになったりします。なんかちょっと下品な感じ。
大体、キレイとかダサいとか…そこに画一化された基準なんてないはずなのにね。


■協会ビジネス■

資格ビジネスとも言いますが、これもなかなか闇が深そうな印象です。
もちろん良い協会さんもあると思うので、一概には言えないですが

あるところだと資格取得のために高額な費用を払わせるものの
そのほとんどが元を取れずに終わるということもあるようです。
玉石混交ということですね。

それもやはり、協会の目的がどこにあるか、です。
協会の利益を追求するなら、お客さんの自立なんて後回しだし(むしろ自立されたら困る)
お客さんの自立を優先するなら、そういった仕組みづくりをしているはず。


■不動産■

不動産も詳しくはないのですが、日本の今の住居って、実はあまりよい作りではないらしいですね。

電線が近くにあるとか、お風呂の寒暖差で死亡するヒートショックになりやすい作りになってるとか。

「絶望に効く薬」というマンガで読んだのですが、とある国の炭鉱夫の住居のスタイルがそのまま日本に持ち込まれたとか。つまり、炭鉱を掘り続ける(労働し続ける)のに必要な最低限の部屋ということです。

当たり前に住んでるけど、空間から受ける影響ってのも大きいのでしょうなぁ。

人間の心地よさや幸せを追求した空間づくり、を目的にしたら、一体どんな住居ができるのでしょうね✨


健康で文化的な人生の土台を作るのにもお金がいるというジレンマ

…と、やたらめったら闇を列挙してしまいましたが(しかも自分の知ってる範囲だけ💧)

このように、表層の広告や情報をうのみにしていると、あれよあれよという間にカモという名のベテラン消費者にさせられてしまうのが資本主義社会です。(ひどい語弊のある言い方w)
というか、行き過ぎた資本主義社会の結果かな。

じゃあ闇を知ったらから、QOLをあげるためにもいいものを取り入れよう!と周りを見渡したら、
そのいいものがまた高かったりするわけですよ。

おい!結局お金がないと、いいもの取り入れられないじゃねーかと(笑)

それで仕方なく、体に悪いとはわかっていながらも、添加物もりもりの安い方を買ったりするわけです。(安くていいものがあったら教えて泣)

(ちなみに私は、ハンバーガーとかポテトが大好きで、体に悪いとはわかりつつも行ってしまいます汗)

つまり、健康で文化的な生活を営むためにも、お金がいるっつーことですね。自由に選択できるものではなく、お金がないと選択も自由にできないわけです。(拗)

お金がある人は、いいものをどんどん取り入れることができ
お金がない人は、どんどん悪いものを取り入れる羽目になり、体調も悪くなっていく…と。

お金だけでなく、健康面でも二極化していきますね。。。


お金をどう得ているか。【働き方】について

では、その健康で文化的な生活を送るために必要なお金ですが、どうやってそのお金を得ているでしょうか?

日本人の多くは労働でそれを得ているかと思います。

労働…どうでしょうか?
楽しく労働をしている人ってどれくらいいるのでしょう?

満員電車とか見てると、あまりその比率は多くないのかなという感じがいたします。

そりゃそうですよね。だって、人生の大部分の時間を拘束されるのですから。仮にその拘束されている時間が、自分の人生の目的に沿っており、自己実現に向かっている時間なのであれば、全く問題なく、むしろ生き生きと働けるかと思いますが

多くの人は、自分の人生を振り返ったり、目的を考える暇もなく
生活費を得るために人生の時間を労働時間として支払っている
のが現状だと思います。

そうやって得たお金を、知らず知らずのうちに産業の闇に支払っているのだとしたら、なんだかとっても不健康な循環が起こっているよなーと思うわけです。


青い理想

若者の自殺が多いですよね。そりゃ自殺もしたくなると思いませんか?
だって命や尊厳が二の次の社会になっているわけですから。
当然の結果のような気がします。

もう、問題だらけでどこをどうしたらいいのやら。という感じですが
私は問題の根本は”尊厳”にあると思っています。


すべての産業の共通点は何か?


それは人間が生み出し、人間が稼働させているということ。


つまり今の資本主義は、人間の内面がそのまま表れた結果であるといえます。分断され、お金がすべてと思いこまされ、傷ついた尊厳。

尊厳が傷ついた人間が 運営する社会。

命も自分も人生も、あなたも私も、二の次。
ありのままの自分は認められず、(架空の)穴を埋めるのに必死の人生。
表層の欲求を満たすのに終始する経済活動。。

青い理想を言うならば
本質の欲求にアプローチする産業であふれてほしい。

経済が回れば回るほど、その人らしさが開花して、幸福感、豊かさが広がって、やればやるほど、らせん状に”人間”が進化していくような

そんな経済であふれてほしい。。

生きていてよかった、生まれてよかったと心から言える社会活動で満ちてほしい。幸せな人生、関係性から考えたビジネスであふれてほしい。

ガマン、口先だけのきれいごとは、もうみなさん、おなかいっぱいなのではないでしょうか?


何を選択するか。未来から選択する

タイトルを資本主義の矛盾、にしましたが
実は何も矛盾していないのかもしれませんね。

だって ”資本”主義 ですから。”幸せ主義”とかではなく(笑)
きちんと資本が第一になっている。

資本主義に幸せな人生の量産を求めること自体、
無理があるのかもしれません。

であるならば、これからはきっと資本主義は揺らいでくることでしょう。確かに資本主義は社会を大きく発展してくれました。こうやって長々と文章を書いていられるのも、資本主義のおかげともいえるし。

けれど、誰かが苦しんでいる、そのひずみはどんどんエネルギーとして蓄えられていきます。そのエネルギーが極まった時、そして次の放出先が決まった時に、資本主義は終焉を迎えるでしょう。


次の放出先はどんながいいかな。
そういうことを考え、そこにお金というエネルギーを投じることで
自分たちも社会を運転していく。

そんな人たちが増えていったらいいなと思いました。

大変長くなり、まとまりのない文章となってしまいましたが
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!✨

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