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愛知県良かった!そして、「「「「「遅ぇんだよ!!!!!!」」」」」


2024年4月。
愛知県がついに、県全域でのファミリーシップ制度の導入をしました。


都道府県の全域での、事実婚カップルも含めたファミリーシップ制度は、全国で初めてです。

しかし、いわゆるパートナーシップ制度の導入としては、これは全国では13/49番目です。
(同日に奈良、兵庫、徳島、大分も導入したので、2024年4月1日現在で17都道府県で導入済みです。)

※2024年4月1日現在でパートナーシップ制度が都道府県の全住民をカバーしているのは、27都府県であり、人口カバー率は84.89%です。

出典:公益社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に


※都道府県単位での導入1例目は、2019年7月1日開始の茨城県


愛知県では、西尾市が県内で初めてパートナーシップ制度を導入しました。

それが、2019年9月のことでした。



しかしその後、後に続く自治体があまり多く出ず、県内の動きとしては鈍っていました。


ようやく動き出したのは2022年

12月1日より県庁所在地であり県内最大都市の名古屋市が導入すると発表したことを契機に、県内で多数の自治体がパートナーシップ制度の導入を急ピッチで進めました。


それから更に1年以上が経ち、LGBTQ+当事者やその支援者の県民たちの、長年の働きかけがやっと実を結び、県内全域での制度導入となり、

愛知県で生まれ育った1人のLGBTQ+当事者として、大変嬉しい

です。


行政に対して長年働きかけてくださったみなさま、行政内で導入に向けてご尽力くださったみなさま、本当にお疲れ様でした!
そして、本当にありがとうございました!


そして、今回県内全域への導入を推し進めてくださった愛知県知事および愛知県議の皆様、加えて、愛知県内での制度導入のキーポイントになっていた名古屋市市長および名古屋市議の皆様



遅ぇんだよ!!!!!!







私が愛知県内で生まれたのは1997年*でした。
*男女共同参画社会基本法ができる2年前


そのまま、愛知県内ですくすくと育ちました。


そして高校生だった2015年。

東京の渋谷区・世田谷区で日本初のパートナーシップ制度が始まりました。


その時の私は、このニュースを知って本当に感動しました。


「日本にも、私みたいな人間のことを想定している自治体があるんだ!」

って。



その時から私の将来に向けた人生の一つの目標は、

「パートナーシップ制度のある自治体(すなわち、渋谷区・世田谷区)に引っ越す」

となりました。




それから2年後。
愛知県内の大学に通っていた2017年4月。

名古屋市長を決める選挙がありました。
※18歳に選挙権が引き下げられた直後で、名古屋市民だった私には投票する権利がありました


その時、河村たかし候補者は、

「同性パートナーシップ制度を名古屋市でも」

と、確かに公約に記載し、その旨を発言しました。


なのに。


当選してから2022年12月まで、名古屋市にパートナーシップ制度が生まれることはありませんでした。


この間、5年以上もありました。



全国の他の自治体ではどんどん導入が進みました。


愛知県内で仲良くしてくださっていたレズビアンカップルのうち何組かは、既にパートナーシップ制度を導入した他の県、もしくは、導入が活発な首都圏へ引っ越してしまいました。



そして、2020年4月。

私は大学を卒業し、会社員になりました。

そして、入社のタイミングに合わせて、既にパートナーシップ・ファミリーシップ制度の導入が進んでいる首都圏へ引っ越しました。


生まれ育った地元・名古屋を出て、

東京に引っ越したのです。

それ以降、東京を生活・仕事のベースにしながら、時折地元・名古屋に帰る生活をしています。


東京に引っ越す際には、勤務先へのアクセスなど色々考慮して、たくさんの物件を見て家を選びました。


ただし、最初から「パートナーシップ制度のある自治体の物件」に絞って物件を探していました。


パートナーシップ制度のある自治体が多くて、物件選びには全然支障をきたさなくて大変助かりました。

また、東京には福利厚生などのルール「パートナーシップ制度を利用している社員は、申請すれば会社内では結婚をしているとして扱う」としている企業がいくつもありました。

制度があるだけでなく、市民生活の中でその制度が利用できることにとても安心し、実際にそのようなルールを取り入れている企業へ入社しました。



上京してからのこの4年間で、私は東京に生活の基盤を築いてしまったし、仕事や家族のこともあるので、当分は名古屋に引っ越すことはありません(できません)



東京での仕事や暮らしには満足しているし、時折、地元・名古屋に帰ってみんなに会えることも楽しいので、いまの生活に不満はないです。


でも、今回県内全域への導入を推し進めてくださった愛知県知事および愛知県議の皆様、加えて、愛知県内での制度導入のキーポイントになっていた名古屋市市長および名古屋市議の皆様へ、これだけは言わせてほしい。



遅ぇんだよ!!!!!!


そして、やっと作ったからには、ちゃんと利用したい人が利用できるような制度として、しっかり県内全域で運用されるようにこれからよろしくお願いします!!!!!!






今でも名古屋のこと、愛してるよ!

いつか安心して帰ってこれると良いな!


あ、あと!!!

愛知県内に女性でもちゃんと良い給料&総合職で採用してくれる企業を増やしてください!!!

愛知県の女性の給料で、女2人だけで生きていくのは東京に比べるとだいぶキツイです!!!







時々名古屋に帰っては、名古屋あおぞら部という、LGBTQ+かもしれない若者のための居場所をやっています!

だいたい2ヶ月に1回、名古屋市内で開催しています。

初参加の方が毎回何人もいるのと、途中入退室OKでやっているので、まだ参加したことない方もぜひ気軽に遊びに来てください♪

詳しくはこちら↓


LINEで友達登録してもらえると、一番早く開催情報が届きます!






名古屋レインボープライドに参加する私


2024年の名古屋レインボープライドにも名古屋あおぞら部として参加する予定なので、ぜひ当日は名古屋まで来てね!

会場の名古屋市・栄のオアシス21でお待ちしています!

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